●五感俳句0102・聴覚031・伊庭心猿・2012-11-05
○「オルガンや枯木のなかの煉瓦館」(伊庭心猿01)
季語(枯木・冬)
そもそもオルガンの音には枯れた響きがあります。それが足踏オルガンなら、なおさらのことです。オルガンの音のなかに枯木と煉瓦館がひっそりとたたずみます。
○伊庭心猿(いばしんえん)(1907~1957)
代表句「すぐ昃る日ぐせの空や光琳忌」02
季語(光琳忌・夏)
東京市出身。少年の頃、→富田木歩に俳句を学ぶ。文筆家として→永井荷風から相当の信頼を得ていたが、荷風や樋口一葉の偽筆や、荷風から譲り受けた物を売りさばいていたことが、発覚し荷風から絶交を言い渡された。
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