●五感俳句398・触覚22・竹内弥太郎1・2018-9-24(月)
○「掌に摑む秋蝶伝へ来る鼓動」(竹内弥太郎1)
○季語(秋蝶・三秋)(「俳句201706」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:てのひらに囲んだ秋の蝶。か弱い羽ばたきを掌の中に感じた。作者はその感触を、確かな鼓動と感じたのである。
●竹内弥太郎(タケウチヤタロウ)
○好きな一句「ふり返る少女紅葉を目に宿す」(「河」)2
○季語(紅葉・晩秋)(引用同上)
【Profile】:1928年埼玉県出身。1973年に「河」入会、→角川源義に師事。1974年岡田壮三の「あかね」創刊に参加。「河」の銀河集同人。→角川春樹に師事。「あかね」主宰。
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■Pickup「秋の触覚」俳句8句
初秋「手がありて鉄棒つかむ原爆忌」(奥坂まや)『縄文(2005)』〈五感俳句89触覚5〉
初秋「敗戦忌砂のざらつく風呂の底」(木田千女)『千女随筆集(2012)』〈五感俳句187触覚12〉
仲秋「秋燕や掛けたる巌のまだ熱き」(安倍真理子)『一歩』〈五感俳句252触覚14〉
晩秋「行く秋の水尾踏むごとき夜の畳」(岡本眸)〈五感俳句61触覚4〉
三秋「霧ふかき積石に触るるさびしさよ」(石橋辰之助)「馬酔木(193305)」〈五感俳句54触覚3〉
三秋「秋高し指触れあひて手話の止む」(上田鷲也)〈五感俳句299触覚17〉
三秋「誰となく糸瓜の尻にふれてゆく」(柴崎七重)〈五感俳句 349触覚19〉
三秋「掌に摑む秋蝶伝へ来る鼓動」(竹内弥太郎)↑
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