●特集俳句084・言葉=道03・藤後左右・2012-07-06
○「道おしへ錻力細工の如く居る」(藤後左右01)
季語(道おしえ・夏)
「ハンミョウ」ともいう「道おしえ」は、体長二センチほどの甲虫で、人が近づくと地面から飛び立ち、先の方の地面に止まることをくりかえすので「道おしえ」という名前がつけられました。碧緑色に輝く色をもつことから「ブリキ細工」に見立てたのでしょう。
○藤後左右(とうごさゆう)(1908~1991)
代表句「スキー長し改札口をとほるとき」02
季語(スキー・冬)
鹿児島県生まれ。七高、京大医科卒。松尾いはほ教授に内科を学び、志布志町にて医院を開業。京大俳句会に入り「ホトトギス」に投句。1933年より「京大俳句」創刊。1940年の俳句弾圧事件の禍をまぬがれ以後休止。南方従軍。戦後、俳句を再開するが俳壇を離れ「天街」に関係するのみであった。志布志湾開発反対運動のトップに立って活躍。全句集、「熊襲ソング」刊行。
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