俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句063・赤06・下村ひろし・2011-11-23
○「赤のまま記憶の道もここらまで」(下村ひろし01)
季語(赤のまま・秋)
赤まんま(蓼)の咲いている道です。以前に歩いたことのある道ですが、ここまで来るともはや記憶がおぼつかなくなってきました。もう先へ行くのはやめましょうか。
○下村ひろし(しもむらひろし)(1904~1986)
代表句「凍焦土種火のごとく家灯る」02
季語(凍てる・冬)
長崎出身。1933年、→水原秋櫻子に師事。1941年の→山口誓子選の「深青集」巻頭を得て、旧制馬酔木賞受賞。1943年、馬酔木同人。1965年度(新制)馬酔木賞受賞。1947年「馬酔木」傍系誌として「棕櫚」を創刊主宰。長崎新聞俳壇選者。長崎出身なので、しばしば被爆の廃墟を詠む。被爆当時、医師として救護に従事した体験を回想して詠んだ「原爆長崎」三十五句がある。「西陲集」によって第17回俳人協会賞。