●五体俳句064・耳01・栗林千津・2011-11-29
○「秋冷の幽谷めきし耳の穴」(栗林千津01)
季語(秋冷)
五体俳句の「耳」。意外にも初登場です。秋の冷えは耳の冷たさからやってくるようです。耳の穴は幽谷のように暗く深く外界に開いています。
○栗林千津(くりばやしちづ)(1910~2010)
代表句「極月の頭上でさわぐゆで卵」02
季語(極月・冬)
栃木県河内郡生まれ。→遠藤悟逸主宰「みちのく」、→石田波郷主宰「鶴」、→藤田湘子主宰「鷹」を経て→佐藤鬼房主宰「小熊座」同人。→坪内稔典の「船団」にも参加した。第33回現代俳句協会賞受賞。
フォロー中フォローするフォローする