俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句053・首01・隈治人・2011-08-09
○「雲が首灼く浦上花をもつと蒔こう」(隈治人01)
○季語(無季)
【鑑賞】:また長崎の日が廻って来ました。長崎原爆資料館近くにこの句の句碑があります。66年前に人間を焼いたのは原爆でした。いま逆巻く雲からの陽光が首を灼いています。花の種をもっともっと蒔こう。この焼野原に。
○隈治人(くまはると)(1915~1990)
○好きな一句:「原爆忌腕鈴なりの電車過ぐ」02
○季語(原爆忌・秋)
【Profile】:長崎出身。1936年、長崎医科大学附属薬学専門部卒業。薬剤大尉として旧満州に赴任。1959年~90年、長崎新聞俳壇選者。1962年→金子兜太らと「海程」を創刊。1965年、現代俳句協会賞受賞。1971年「土曜」創刊主宰。1990年、長崎新聞文化賞受賞。