●方法俳句053・憑依01・斎藤玄・2011-08-11
○「まくなぎとなりて山河を浮上せる」(斎藤玄01)
季語(まくなぎ・夏)
「まくなぎ」は土手を自転車で走っているときに突入する小虫の大群です。その「まくなぎ」に憑依して山河を駆け昇ります。
○斎藤玄(さいとうげん)(1914~1980)
代表句「たましひの繭となるまで吹雪きけり」02
季語(吹雪く・冬)
函館生まれ。祖父は函館銀行の初代頭取。京大俳句に参加。→西東三鬼に師事し三樹雄と号す。その後、→石田波郷に師事、玄となる。1940年「壷」を創刊、1953年に「鶴」を辞す。『雁道』で第14回蛇笏賞を受賞した1980年、65歳で没す。
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