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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

<訃報> SF作家 J・G・バラード

2009-04-21 19:30:30 | 超読書日記
知る人ぞ知るSF作家のカリスマ(?)、J・G・バラードが亡くなったそうですね。ご冥福をお祈りいたします。といっても、それほどのSFファンじゃないんですけどね、わたし・・・。

J・G・バラード氏(英SF作家)が死去(読売新聞) - goo ニュース

わたしがSFを意識して読むきっかけになったのは、バイト先で知り合ったSFとジャズを愛するYさんの影響。(Yさん、ブログ読んでくれてますか?)

で、YさんがわたしにSF入門書として貸してくれたのが、バラードの『夢幻会社』(サンリオSF文庫!!)とスタニフワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』の二冊でした。

当時もYさんに感想として話したのですが、SFというと<サイエンス・フィクション>だけに「理科の教科書」的な客観描写の文章というイメージを根底から覆してくれたのがバラードの作品でしたね。というのも、この小説って、語り手自身が完全にラリっちゃってる感じ!

『ソラリス』の方が割りと典型的なSFの語り口に思えただけに、わたしにはちょっとした衝撃ではありました。

つまり、安定した科学観、社会観の上にたったSFではなく、徹底した主観世界から眺める世界ってイメージですかね~。

そういえば、浅田彰もバラード氏と対談してましたっけ。

というわけで、わたしのSF読書歴を語る上ではずせない作家、J・G・バラード!

でも、本当のことをいうと、特別好きでもなかったりするんですけどね~。

個人的には、フレドリック・ブラウンの『発狂する宇宙』みたいなチープな感覚の方がわたしは好きですね。ヴォネガットもヒッピー世代オヤジみたいで苦手だしなぁ~。

やっぱり、わたしはSF向いてないのかな?

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