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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

JB死去

2006-12-27 00:55:28 | カメレオンのための音楽
訃報ネタばっかりでなんですが、JBことジェームス・ブラウンが亡くなった。正直驚いたけど、やりたい放題の人生だったこのひとのこと、訃報なのになぜか悲壮感はない。根っから陽性のひとだったって気はしますね~。ご冥福をお祈りします。

ほかのブログを読んでも、ほとんどの人が映画『ゲロッパ』と絡めて記事を書いているわけで、深い感慨のある人はそれほど多くないのではという印象だけど、これというのも、今の音楽シーンで彼の作った「FUNK」というジャンルがそれほど大きな場所を占めていないということの現われなのかもしれない。

JBからスライ、Pファンク軍団など連綿と続いたリズム革命も、いまやRAP/HIPHOPシーンの影に隠れた印象で、ジョージ・クリントンなんかですらもナツメロ的なミュージシャンという感じもしなくない。(もちろん、RAPやHIPHOPにも影響は与えたわけだけど。)

一応、ブラック・ミュージックにはまっていたこともあるわたしからすると、JBがミュージシャンとしてクリエイティブだったのは70年代半ばまでという印象で、その後はショウマンとしての存在感というか、とりあえず存在していてくれればOKというような象徴的な存在に落ち着いてしまったという気がする。(この辺の事情には、JB学校とも言える優秀な随伴者たちの離反もあったのだろうけど。嗚呼、メイシオ~♪)

今改めて初期のJBの名曲群を聞きなおすと、実際の音質・音触以上にスッキリとしたサウンドメイキングぶりが耳に残る。(例えば、同時期のほかのミュージシャンの曲と聞き比べれば一目瞭然!)

つまり、古いのに音がいいような印象が残るんですよね。これは、JBが単なるショウマンではなく、綿密な計算をする完璧主義者的なサウンドデザイナーだったということなわけで、ジャンルは違うけど、矢沢永吉に通じるものがあるじゃないでしょうか?

私生活では、奥さんを殴り殺そうとしたり、奥さんをトラックで轢き殺そうとしたりと、トンデモ事件を起こし続けたJB。でも、やけにセンチメンタルだったり、過剰に政治に深入りしたり、スライのように麻薬に溺れ過ぎたりする事もなく、JBはJBであり続けたことが偉大だったという気はするな~。

ところで、ウル覚えなんだけど、確かJBのインタビューで、「ブルースは湿っぽいから嫌いだった」というのがあったんだけど、確かにブルースやブルースの背後にある人生観とは対極になるような音楽を創始した人ではありますね。それも、絶望的なまでに差別的な時代に生まれ育った人にも関わらず、というところが凄い。

さて、最後にわたしの好きなJBの曲ですが、70年代のミュージックシーンに柔軟に対応した名曲"Make it funky"そして月並みながら"Super bad"をあげておきます。

J・ブラウン氏死去 ソウル界の大御所(共同通信) - goo ニュース
ジェームズ・ブラウンさん死去 ソウル音楽の大御所

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