市川染五郎さん夫妻に長男が誕生

「女性天皇」はあっても「女歌舞伎役者」というわけにはいかないですからね…。まずはおめでとうございます。

でも、いまや歌舞伎界における「血筋」の中核は何といっても高麗屋。七代目幸四郎って九代目團十郎の門弟から始まった人なのに、血筋上では歌舞伎界を今や席捲。高麗屋三兄弟（十一代目團十郎、白鸚、二代目松緑）に白鸚の息子・播磨屋・中村吉右衛門、中村雀右衛門は七代目幸四郎の娘婿だし…。対抗できる血筋は音羽屋ぐらいですか？（そういえば、代代の幸四郎と菊五郎は仲が悪いという伝統？もあるそうですね。）

というわけで、高麗屋の総領息子としてはホッとしてるんじゃないですか、染五郎は。「将来は本人が決めること」なんて本音ではないでしょう。まあ、芸におおいに精進してください。（特に歌舞伎の方で！！）こんぴら歌舞伎での活躍に期待しましょう。

それより何より心配なのは、播磨屋。個人的には今の高麗屋よりしっかり芸を継承してほしいのが吉右衛門の芸。（個人的には、今の高麗屋より先に人間国宝になってもらいたいぐらいの芸格ですよ！）でも後継者はどうなるんだろうか？吉右衛門の家は娘ばかりだというし、孫に候補でもいるんでしょうか？

「世襲」なんて他の世界ではあまり好きでない私ですが、歌舞伎では基本的に「世襲」でしか無理だと思います。これほど、幼児教育、早期教育の世界ってないような気がしますからね。この話題ばかりは、言ってる事が自民党の年寄議員みたいでイヤではあるけれど…。

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