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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

今日知った、ちょっといい話・・・。

2009-03-22 23:59:59 | カメレオンのための音楽
たまたまブックオフで立ち読みしていたら、『立花隆秘書日記』という本のなかで著者の“秘書”さんがカルロス・クライバー指揮の「ばらの騎士」を東京文化会館に観に行った話が載っていた。で、字幕スーパーが出る電光掲示板に出ていたという言葉がカッコいいんですよ!「指揮者の意向で、上演が終わってもすぐに拍手をしないでください」!ウ~ん、どんなに素晴らしい夢の時間だったんだろう…。

「クライバー様の『ばらの騎士』」という章に載っているんですが、この日10月12日の演奏は素晴らしかったらしく、オフレコ発言ながらクライバー本人は上機嫌で意気揚々と語ったそうな~。

「今夜の演奏は今までの演奏のなかで最高の出来だった。これからしばらくは『ばらの騎士』を振らない」

きっと、“秘書”さんは一生忘れないような至福の時を過ごしたことでしょう。

わたしにもそんな「体験」が将来待っていることを祈ります。

生きててよかったといえるような、ね~。

PS:DVDは何度も観ているんだけど、確か去年でたクライバーのライブ盤はまだ持っていません。(だって、高いんだもの…。)カラヤン&シュワルツコップの映像も好きだけどねぇ~。でも、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターが好きなもので…。)

立花隆秘書日記
佐々木 千賀子
ポプラ社

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2 コメント

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クライバーの薔薇の騎士 (パパゲーノ)
2009-03-24 23:39:57
お富さん、こんばんは、パパゲーノです。
1994年秋のウィーンオペラ公演「薔薇の騎士」は全部で6回ありました。10月7日、9日、12日、15日、18日、20日です。
私はそのうち、初日と、12日か15日のどちらかと
最後の20日の3回聞くことが出来ました。
初日は皇太子様も聞きに来てました。初日の演奏は初日特有の招待客の多いお祭り騒ぎの雰囲気とクライバーがウィーンと響きの違う東京文化会館でウィーンの薔薇の音にするのに苦労しているような気がしました。
初日はお祭り騒ぎでしたから、演奏が終わるか終わらないうちに拍手が始まったと思います。
私が聞いた2回目の演奏は音楽的にすばらしい演奏でした。
クライバーも団員もホールの響きを会得したのだと思います。会場一杯に上等のブランディような薫りがたちこめ私は心地良い陶酔感に包まれました。
最後の3重奏は音が銀色に輝いて、舞い降りてきました。

でも、20日の演奏が一番思い出深いです。
新聞にクライバーは「これで薔薇の騎士は振らない」と語ったと書いてありました。
情報通の話ではお父様が指揮する時に使用した「フイガロの結婚」の楽譜で「フイガロ」を勉強していたそうです。次回はフィガロだと噂してました。
20日はクライバーもこれが最後の薔薇の騎士の指揮だと意識していたのでしょう。あのクライバーが開演前、東京文化会館の入り口に待機していたファンの求めに応じて、丁寧にサインをしたそうです。
演奏は全幕、クライバー節全開、
聴衆も今夜がクライバー最後の「薔薇の騎士」の演奏になると知っていました。3幕になると不思議な一体感が会場を包みました。
クライバーと演奏者とそれに聴衆が完全に一体となり最後の3重唱の時には金色の薔薇が霧のように会場に振りそそいだような気がしました。
12日の演奏は音が銀色の薔薇が霧のようにが降りそそぐような演奏、
20日の演奏は金色の薔薇が輝きに包まれたような演奏かな?
この日がクライバー最後の東京公演になりました。そして、私がクライバーの実演を聞いた最後になりました。  パパゲーノ

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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2009-04-23 00:22:45
コメントありがとうございます。

素敵なお話ありがとうございました。よい演奏のお話は音楽同様にひとを幸せな気分してくれますね。

わたしもそういう体験をしたいなあ~、心から思いました。
返信する

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