切られお富!

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本日、アルゲリッチの演奏を聴いてきました!

2010-11-28 23:59:59 | カメレオンのための音楽
本日、すみだトリフォニーホールでアルゲリッチの演奏を聴いてきました。指揮はアルミンク、オケは新日本フィル。曲は、ショパンのP協①とラヴェルのP協に、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」。アルゲリッチは機嫌がよかったようで、二回もアンコールに応えました!ちなみに、わたし、一番前の席にいたんですけどね!!

4月のドタキャン→ポゴレリチ代演の罪滅ぼしなんですかね?

またキャンセルになると嫌だなあ~なんて思いつつ、一度見損なったせいで、ついつい意地で席を抑えてしまいましたよ!(嗚呼、散財だあ~!)

でも、来た甲斐があったというか、じっくりアルゲリッチの姿が見れたし、演奏もよかったので、今日は満足して帰れましたね。

扉の奥からぼそぼそアルミンクと喋りながら登場したアルゲリッチ。

小柄でもないんだけど、思っていたより大柄でもない。ちょっとたっぷり目の外国のおばさんという感じで、ばらっとした感じの白髪頭に意外な小顔。今でもモテそうな、おちゃめな笑顔が光ってました。

ポーンと無造作にハンカチをピアノの上に投げ出して席についたアルゲリッチは、わたしが想像していたより全然リラックスした感じで、余裕すら感じましたね。出てくるときから変人っぽくて、歩き方からおかしかったポゴ氏とは全然違います。演奏中もピリピリした神経質な感じはしなかったし、本当の天才は案外あんなリラックスした感じなのかも~なんて思ったりしたなあ~。

最初のショパンは出だし探っているのかな~なんて感じだったけど、途中からノってきたのか、指揮のアルミンクがしきりにピアノの方を気にしだしたりして、いかにもアルゲリッチ節炸裂!オケも割と激しいアルミンクの指揮に応えてどっぷりロマン派って感じの熱っぽい演奏でした。オケだけのベルリオーズもいきがいい演奏でしたしね~。

で、やっぱり、ラヴェル。

十八番ということもあるけど、アルゲリッチが演奏すると、この曲の第3楽章は躍動感溢れる演奏になりますね!でも、全然気負った感じはなくて、リラックスした、肩に力の入らない演奏姿。

アンコールでもう一度第3楽章をやったけど、アンコールの方がさらにノリノリだったような気がしました。(ただ、ちょっとオケは乱れたかな。)

ちなみに、パンフ読んでて笑っちゃったのが、「夏はショパンを弾きたくないです。」という発言。これが、インタビュー記事の第一声なんだけど、「じつはこれが理由で前のキャンセル?」なんて思ってしまいました。(といっても、キャンセルしたのは四月だけど。)そして、「自分は六〇歳を超えているけど、まだ成人だと思っていない」という「一生青春」発言でインタビュー記事は終わります。

う~ん、そうかって感じで、ほほえましく思ってしまったわたし。

まあ、今日はすべてを許します!

天才に幸あれ!

そんな一夜でした。

ブラヴォ~♪

<以前書いた記事>

・あ~れ~!アルゲリッチが公演キャンセル!!!
・本日、サントリーホールにおりました!

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「マルタ・アルゲリッチ セレブレーション2010」

(曲目)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
ベルリオーズ:ローマの謝肉祭
ラヴェル:ピアノ協奏曲

(アンコール)
ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調から 第3楽章

ショパン: マズルカ ハ長調 op.24-2
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