
以前取り上げた『失踪日記』の吾妻ひでおが、日記三部作の完結篇として出した『逃亡日記』。この本は、マンガ・メインではなくて、対談を通して生の<失踪>時代を語るという内容になっているんだけど、そんな失踪時にいた場所が写真で登場、正直驚いた!東伏見や石神井公園って、彼が失踪していた時代にわたしの行動範囲だったんですよね。なんか、恐くなってきたなあ~。
この本では、吾妻ひでお本人が写真で登場。なかなかの威容に、ちょっと退いたりするんだけど、メイド姿の女の子と失踪時代の思い出の場所で写真撮影していたりして、深刻さよりは懲りない人っていう雰囲気は漂ってくる。
対談では、北海道での貧乏な幼少期が語られるんだけど、ここを読んで、「このひとは、なるべくしてホームレスになったひとだな」って実感した。だって、わたしなんか、とてもできそうにない話ばっかりですから。
個人的に一番リアルで面白かったのはアル中の話なんだけど、吾妻ひでおが大変なSFオタクだっていうことをよく知らなかったので、SF話もなかなか新鮮でしたね。(因みに、わたしはフレドリック・ブラウンが好きです。)
しかし、このひとで感心するのは、飄々とした佇まい。表現の中で飄々としている人でも、対談なんかでは深刻ぶったり悲劇チックに語ったりしてしまいそうなものだけど、このひとは、マンガでも対談でもスタンスはいっしょ。なにか仙人みたいだなって思う反面、家族のコメントなんか読むと、身内は大変だなって気もしますよね。
というわけで、朝の通勤電車では読まないほうがいい一冊かな~。でも、おすすめ!
この本では、吾妻ひでお本人が写真で登場。なかなかの威容に、ちょっと退いたりするんだけど、メイド姿の女の子と失踪時代の思い出の場所で写真撮影していたりして、深刻さよりは懲りない人っていう雰囲気は漂ってくる。
対談では、北海道での貧乏な幼少期が語られるんだけど、ここを読んで、「このひとは、なるべくしてホームレスになったひとだな」って実感した。だって、わたしなんか、とてもできそうにない話ばっかりですから。
個人的に一番リアルで面白かったのはアル中の話なんだけど、吾妻ひでおが大変なSFオタクだっていうことをよく知らなかったので、SF話もなかなか新鮮でしたね。(因みに、わたしはフレドリック・ブラウンが好きです。)
しかし、このひとで感心するのは、飄々とした佇まい。表現の中で飄々としている人でも、対談なんかでは深刻ぶったり悲劇チックに語ったりしてしまいそうなものだけど、このひとは、マンガでも対談でもスタンスはいっしょ。なにか仙人みたいだなって思う反面、家族のコメントなんか読むと、身内は大変だなって気もしますよね。
というわけで、朝の通勤電車では読まないほうがいい一冊かな~。でも、おすすめ!
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