CSの朝日ニュースターでやってる番組「ウワサの眞相」。これは、「昨年休刊した雑誌『噂の眞相』の岡留安則元編集長を顧問に迎え、様々なニュースの真相を探る、ちょっと過激な番組」という振れ込みでやってるモノ。で、今回は「週刊誌ジャーナリズムのゲリラ報道の現状」というお題で、今の週刊誌の生ぬるさについて論じていたんだけど、今回はなんだか批判も生ぬるかったナァ…。
・番組HP
わたし自身、高校時代にコンビニでバイトしていた頃から週刊誌は好きでよく立ち読みしてたんだけど(買わなくてゴメンナサイ!)、最近はさっぱり読まなくなった。もちろん忙しいからというのもあるんだけど、はっきり言っちゃえば、つまんないからですよ、これは。
情報の即効性でいえば、ネットの方が早いし、批判能力でいったってブロガーの方々の方がよっぽど批判能力がある。それに取材力でいったって、少なくともわたしのよく知る業界の記事なんかがたまに出ても、あまりに表層的な取材振りでガッカリすることが多いから、わたしの専門外でもおそらくそんな調子なんだろう。
早い話が、「きっこのブログ」に勝ってる週刊誌なんて今あるの?って感じすらする。
番組では、週刊誌がつまらなくなった理由として、名誉毀損の損害賠償額が増えたことや大手出版社のエスタブリッシュメント化、最近の若い記者の能力不足、若い読者が活字を読まない、広告主企業への遠慮と広告収入への依存体質が挙げられてたんだけど、どれも一理あるとはいえ、記事がつまんないからに決まってんじゃん、ほかの事のせいにするなよって印象でしたね。
「出版社のエスタブリッシュメント化」ということでいえば、『ご臨終メディア』という本の中で、メディアの劣悪化の原因は「大手メディア関係者の給料が高すぎる」からという身も蓋もない話が出てきたのだけど、これは凡百の抽象的なメディア論を超えたまさに「眞相」ってところだと思う。だって、収入を落としてまで冒険なんかしたくないでしょうからね、誰でも。
そして、この件に限らず必ず出てくる若者論。本当に、こういうのってくだらないと思うんだけど、若者がバカだって事じゃなくて、もうすぐ定年になる団塊の世代とか、いろんな企業の人的不良債権と化しているバブル期入社組って連中がバカだから世の中こうなんだってことを避けてこの手の事を言っちゃあいかんだろうって思う。だいたい、人口的に考えたって、人数多いのはその辺なんだから、日本の問題はまさにそのあたりの世代の問題のはずでしょ。(ちょっと指示語が多すぎてバカっぽい文章だな、失礼!)
あと、「若い記者の批判能力の欠如」って話は、別に教育問題なんかじゃなくて、世の先輩と称する人間が批判能力のある若い奴が煙たくて嫌いだって話に過ぎないわけで、頭の悪い弟分・妹分を囲ってる中高年の責任が大。わたしなんか一言多いために、いつでも一匹狼ですからね!(ってこれはあんまり関係ない?!)
そして、最後に「広告問題」。これだけは今の日本を覆っている問題の本質に近いんだけど、自民党が広告代理店を使って「郵政民営化」を実現させようとしたことが典型で、「広告代理店問題」と言い換えてもいいかもしれない。要するに、広告主を批判できないメディアばかりになってしまったので、ユーザーは生の声を求めてネットに向かったってところは確かにある。
結局、結論的には「金」の問題ということになるんだろうけど、まったく無償の行為として日々ネットで記事を書き続ける人たちの「表現欲求」に、職業人としての表現メディア人士は勝てるのかってあたりが課題なんじゃないですか?実際、週刊誌やテレビの人たちがネタ探しにネットサーフィンしてるそうだけど、そんな「欲」のなさじゃあ、きっとダメなんでしょうね…。
まあ、興味のある方は番組再放送をどうぞ!
≪再放送≫
12/3(土)深夜3:05~4:55
4(日)午後6:05~7:55
5(月)午後2:10~4:00
15(木)午後2:10~4:00
「週刊誌ジャーナリズム ゲリラ報道の現状」
≪番組顧問≫岡留安則(元『噂の眞相』編集長)
≪ゲスト≫佐高信(評論家)、宮崎哲弥(評論家)、花田紀凱(月刊『WILL』編集長)、元木昌彦(週刊現代元編集長)、斎藤貴男(ジャーナリスト)
≪司 会≫小西克哉
≪アシスタント≫河田京子
・番組HP
わたし自身、高校時代にコンビニでバイトしていた頃から週刊誌は好きでよく立ち読みしてたんだけど(買わなくてゴメンナサイ!)、最近はさっぱり読まなくなった。もちろん忙しいからというのもあるんだけど、はっきり言っちゃえば、つまんないからですよ、これは。
情報の即効性でいえば、ネットの方が早いし、批判能力でいったってブロガーの方々の方がよっぽど批判能力がある。それに取材力でいったって、少なくともわたしのよく知る業界の記事なんかがたまに出ても、あまりに表層的な取材振りでガッカリすることが多いから、わたしの専門外でもおそらくそんな調子なんだろう。
早い話が、「きっこのブログ」に勝ってる週刊誌なんて今あるの?って感じすらする。
番組では、週刊誌がつまらなくなった理由として、名誉毀損の損害賠償額が増えたことや大手出版社のエスタブリッシュメント化、最近の若い記者の能力不足、若い読者が活字を読まない、広告主企業への遠慮と広告収入への依存体質が挙げられてたんだけど、どれも一理あるとはいえ、記事がつまんないからに決まってんじゃん、ほかの事のせいにするなよって印象でしたね。
「出版社のエスタブリッシュメント化」ということでいえば、『ご臨終メディア』という本の中で、メディアの劣悪化の原因は「大手メディア関係者の給料が高すぎる」からという身も蓋もない話が出てきたのだけど、これは凡百の抽象的なメディア論を超えたまさに「眞相」ってところだと思う。だって、収入を落としてまで冒険なんかしたくないでしょうからね、誰でも。
そして、この件に限らず必ず出てくる若者論。本当に、こういうのってくだらないと思うんだけど、若者がバカだって事じゃなくて、もうすぐ定年になる団塊の世代とか、いろんな企業の人的不良債権と化しているバブル期入社組って連中がバカだから世の中こうなんだってことを避けてこの手の事を言っちゃあいかんだろうって思う。だいたい、人口的に考えたって、人数多いのはその辺なんだから、日本の問題はまさにそのあたりの世代の問題のはずでしょ。(ちょっと指示語が多すぎてバカっぽい文章だな、失礼!)
あと、「若い記者の批判能力の欠如」って話は、別に教育問題なんかじゃなくて、世の先輩と称する人間が批判能力のある若い奴が煙たくて嫌いだって話に過ぎないわけで、頭の悪い弟分・妹分を囲ってる中高年の責任が大。わたしなんか一言多いために、いつでも一匹狼ですからね!(ってこれはあんまり関係ない?!)
そして、最後に「広告問題」。これだけは今の日本を覆っている問題の本質に近いんだけど、自民党が広告代理店を使って「郵政民営化」を実現させようとしたことが典型で、「広告代理店問題」と言い換えてもいいかもしれない。要するに、広告主を批判できないメディアばかりになってしまったので、ユーザーは生の声を求めてネットに向かったってところは確かにある。
結局、結論的には「金」の問題ということになるんだろうけど、まったく無償の行為として日々ネットで記事を書き続ける人たちの「表現欲求」に、職業人としての表現メディア人士は勝てるのかってあたりが課題なんじゃないですか?実際、週刊誌やテレビの人たちがネタ探しにネットサーフィンしてるそうだけど、そんな「欲」のなさじゃあ、きっとダメなんでしょうね…。
まあ、興味のある方は番組再放送をどうぞ!
≪再放送≫
12/3(土)深夜3:05~4:55
4(日)午後6:05~7:55
5(月)午後2:10~4:00
15(木)午後2:10~4:00
「週刊誌ジャーナリズム ゲリラ報道の現状」
≪番組顧問≫岡留安則(元『噂の眞相』編集長)
≪ゲスト≫佐高信(評論家)、宮崎哲弥(評論家)、花田紀凱(月刊『WILL』編集長)、元木昌彦(週刊現代元編集長)、斎藤貴男(ジャーナリスト)
≪司 会≫小西克哉
≪アシスタント≫河田京子
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