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クルシャの天地

KFC不振の一方で鶏料理が賑わう





京都市四条烏丸近くにあるロティサリーチキンの店でランチ。

ロティサリーチキンとは何かというのを存じませんでしたが、オーブン焼きのこと
でした。商店街によく鶏のあぶり焼きを出している鶏肉専門店なんかありますが
あのローストチキンと同じ。ただし、味付けが違う。基本は塩味で、ローズマリーが
乗って出てきたりします。





こちらはタコスのランチ。







店内。

意外なことに、日本のKFCは営業利益減が顕著になっています。
数十年来、クリスマスの食の中心として大多数から支持されてきたのに、売上が
急減。何が主因なのかはまだ伝わって来ていませんが、一方で他の鶏料理の消費
が増えている。宮崎の鶏料理とか唐揚げブーム。地鶏の刺身がメジャーになるまで
あと少しなのです。さて、こうした状況は単なる多様化という話で済むのだろうか。

アメリカ発のファストフードの店で、他にも売上減に苦しんでいるところが
ありますよね。そう、あの赤くて黄色い店です。







あちらからやってきたものが何でも眩しく見えた時代というのは、確かに
あったのだろうと思います。主に前世紀の70年代。

どんなにコスト意識を先鋭化させようと、どんなに計画的な家計を構築しようと
消費行動の現実の位相なんてものは半自覚的なものであります。要するに簡単に
幻惑されてしまう。日本はこの大衆的な状況からいち早く抜け出したのだ、と
すでに主張している方もいますね。本当だろうか。
魔法にかかったように皆と同じものを買い、みんなと同じコンテンツを楽しみ、
酔生夢死の時を過ごして、他人と自分の不幸を見ずに過ごす、こうした特権がついに
失われたようですよ。少なくとも、そのように分析している人が実在する。
失楽園みたいなものですな。







飼主は、主体が以前より賢くなってるわけだから、失楽園は大いに結構だと思うんですが
嘆く人も中にはいるんですな。








生々流転と酔生夢死とは字面こそ似ているように見えて、全く違うのであります。
しかも、比較にならない。生々流転は不滅であるが、酔生夢死は本質的に虚偽である。

頼まれて、その虚偽を払ったのに相手から恨まれる、ということもあるので
世の教師は気を付けられたい。




水のソーテール11: 洗礼のダエーナー (うるたやBOOKS)
東寺 真生,明鹿 人丸
うるたや







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