雑談の達人

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銀・銅メダルばかり集める日本代表の素晴らしさ

2012年08月06日 | スポーツの雑談
ロンドン・オリンピックも後半戦だが、8月6日現在、日本の金メダルは体操の個人総合と女子柔道の2個だけ、ところが、銀メダルを何と12個、銅メダルを13個も獲得している。更に特筆すべきは、金メダルの少なさを嘆くような論調も小さいということだ。銀や銅でそれなりに満足して盛り上がっている。

素晴らしい。漸く日本人も理解したようだ。

過去、日本人がオリンピックで金メダルを取ったり、世界選手権で目覚ましい活躍を見せたりすると、その後何が起きたであろうか? 日本人選手に極めて不利となる、理不尽なまでの競技ルールの「改正」である。

ハゲでチビで出っ歯のサルの親戚どもに、肉体的に凌駕されるなどということは、国際スポーツ界を牛耳る欧米の白人にとって、この上ない屈辱なのだ。神はご自身の姿に似せて、欧米人を御創りになられたのである。肉体労働をさせる奴隷にするため神が御創りになられた黒人に負けるならまだしも、人間の出来そこないである黄色人種に負け続けるような屈辱的な事態は、絶対に看過できないのだ。

日本人が金メダルなど取れば、欧米人に都合の良いルール変更が待っているのは確実だ。そうなれば、それまで日本人が地道に積み上げてきた努力が一瞬で水泡に帰してしまう。どうすればいいのか?

中国人はどうしたか?、欧米人が無関心を決め込んでいる競技に人的リソースを集中することにした。中国が卓球で100連勝しても、欧米人はサルの玉遊びぐらいにしか考えていないだろう。

日本はどうすべきか? 中国の二番煎じでは苦しい。相手は10倍の人口を抱える国であり、基本的人権などクソ喰らえで国家の威信を優先する国である。勝てる訳がない。

残された道は一つ。銀と銅をせっせと集めるのである。金メダルなど、気前よくくれてやればいいのである。すばらしい。これなら欧米人の面子が保たれ、ルールも現状のまま維持されるだろう。

思えば、世界のトップたらんとして、欧米人に理不尽に叩き潰されてしまったというケースは、スポーツ以外にも溢れていないか? 自動車に半導体、第二次世界大戦でさえ、実はそうなのではないか?

拙ブログの常連(そんな奇特な方がまだいるのだろうか…?)ならわかっていただけると思うが、かなり昔に、敢えて二位を狙う営業部長の話に関するエントリを書いた。身分不相応な勝利を得ても、その風当りや副作用は激烈で、要らぬ恨みや反発を買ってしまったりする。自分たちは所詮二流国家(企業)の三流民族(社員)に過ぎないと謙虚に認め、いわば何時でも捨てられ得るゴミ同前の存在なのだというシビアな認識の下で、その中で何とか生き残りを探るという、中小企業の営業部長の境地に、日本人はやっと達し始めたのだ。

はじめから、欧米人には所詮サルとしか見られていないとわきまえていれば、あんな惨めな状況を繰り返すこともなかったのだ。「金メダル候補の実力の持ち主」との前評判で騒がれながら、狡猾にわざと銀メダルを集め続ける我らが日本代表に、久しぶりに明るい希望を見た。ようやく時代が筆者に追い付いてきたようだ。感無量である。

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