(仮)日本共産党 松戸市議会議員 うつの史行のブログ

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食品の放射線量測定についての疑問

2011-08-04 23:09:03 | 議員活動
「松戸の未来を取り戻す会」(通称:MMT)のブログはこちらです。
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松戸市の放射線レベルのライブ配信はこちらです。

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測定結果地図へのリンクを変更しました。こちらをご覧下さい。
これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありません)

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一昨日、柏市で農作物の独自測定が実施されたことをご紹介しましたが、ある方とこのことについてお話しをしているウチに、ふとあることが気になりました。

「柏市の測定器の検出限界(市のホームページより)は、セシウム134で20ベクレル/kg、セシウム137で25ベクレル/kgとなっているが、仮に134が19ベクレルで不検出、137が24ベクレルで不検出の場合は、合計で43ベクレルだけれどもやはり不検出という結果になるのだろうか・・・」という疑問です。

例えば、柏市ではセシウム134と137の数値をそれぞれ公表して、「合計」という数値は出していません。
逆に、千葉県の測定結果では、セシウム134と137の「合計のみ」を公表しています。
なお、国の示す暫定基準値500ベクレル/kgは、セシウム134と137の「合計」の数値です。

そこでまず、県の安全農業推進課に問い合わせてみました。
「現在、独自の測定器を保有しておらず、委託に出しています。委託先からの測定結果をそのまま公表しています」という回答が返ってきました。

そこで、千葉県が測定を依頼している「(財)日本食品分析センター」にも問い合わせてみました。
分析センターでは、国の方針に基づいて、検出限界を20ベクレル/kgにして測定しているようです。使用している測定器は、「ゲルマニウム半導体検出器」とのことで、これなら厳密に検査(1000秒)をおこなえば、1ケタの検出ができるはずです。
また結果については「合計」という出し方はせず、核種ごとにそれぞれ数値を出し、仮に134・137とも20ベクレル/kg以下で不検出なら、「合計」も当然に「不検出」となるようです。(仮に19ベクレル+19ベクレル=合計38ベクレルでも不検出)

さらにもう一歩すすんで、埼玉県と神奈川県にも問い合わせてみました。
まず埼玉県ですが、千葉県と同様にセシウム134と137の「合計」という公表の仕方をしているのですが、例えば5.3ベクレル/kgなど、かなり詳細な数値が出されています。
担当者のお話では、「委託先によって数値の細かさが変わる」とのこと「委託先から受け取った結果をそのまま公表している」というのは千葉県と同じです。

神奈川県も「合計」という公表は同じですが、実に1ベクレル/kgという数値まで測定・公表されています。神奈川県内には県・市に自前の衛生研究所があり、そこで測定をするとともに、民間分析期間に委託も実施しているとのことです。(自前の測定結果がかなり精密・厳密な結果になってます)
ちなみに、民間分析期間は、千葉県と同じ「(財)日本食品分析センター」だそうです。
県の担当者のお話しによると「分析センターも以前は1ケタレベルの細かい測定をしていたのですが、最近は20ベクレル/kgを検出限界になっています」とのこと・・・。

国の示した暫定基準値が、食品安全委員会の数値の4倍(80年生きるとして)も高く設定されていることを考えても、今後の農作物の測定は可能な限り精密に実施して欲しいですね。。その点では松戸市が「より精度の高い測定器」を購入しようとしている姿勢は評価できます。・・・あとは、20ベクレル/kg以下を「検出せず」として目をつぶるのではなく、しっかりと詳細の数値を公表すること、これが市民からの信頼と安心につながると思います。

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市内在住の方で「ご自宅」を測定希望の方がおられましたら、時間のあるときにですが出張測定しますので、ご希望の日時(複数候補)とご連絡先を明記してメールをお送り下さい。(ご希望に添えない場合があるかも知れませんが、その際はご容赦下さい)