松戸の未来を取り戻す会」(通称:MMT)のブログは
こちらです。
*****
松戸市の放射線レベルのライブ配信はこちらです。(測定器整備のため、休止中)
*****
測定結果地図は
こちらをご覧下さい。これはgooglemapに各自治体が公表した測定値をプロットしたもののようです。(私が作成したものではありません)
*****
今日は、13:00から市立病院建設検討特別委員会が開催されました。
市長も議会も9月中に答えを出す、という決意で取り組まれています。
今日は市長から踏み込んだ提案がありました。
これまでの特別委員会で、
構想1~8が提案され、そのうちの
構想1~5がベースに議論がされることとなり、とつぜん
550床案なるものが提案されるなど、紆余曲折がありましたが、今日は市長から「構想3なら折り合える」という話が出ました。
驚きました。事実上、「450床規模での市立病院現地建替え」という市長マニフェストの実現を断念した発言です。
・・・でも、このマニフェストの断念は現実的に見て「必然」のことです。そもそも「450床では現在の機能が維持できない、という議会、医師会、医療現場の共通認識」があり、市長選に「現地建替の具体的な計画も構想もない公約」を掲げ、市長が立ち上げた検討委員会で「現地建替は非常に困難という答申」が出されたのですから、ムチャとしか言えません。もちろん、今の市立病院の機能を大幅に縮減し、日本で屈指の小児医療も無くし、東葛北部医療圏で唯一の第3次救急をやめれば、現地建替は「普通に可能」ですが・・・それでもいいとは誰も思わないと思いますが、いかがでしょうか。
さて、いま議論中の構想1~5ですが、この間に1'と4'という案が加わりました。
基本の確認ですが、現在は「上本郷に市立病院が613床」と「高塚新田に東松戸病院が200床」あり、これをどうするか、という議論です。
また、今回の資料ではそれぞれの構想案に、110点満点で点数(市当局の評価)が付けられました。
構想1(70点)
運動公園(市立病院を移転:600床)
高塚新田(現地のまま:200床)
概算総事業費:262億3400万円(削減目標達成:226億2800万円)
事業期間:5年10ヶ月+α(代替用地確保期間)+β(代替施設整備期間)
・・・代替用地とは、運動公園野球場の場所に病院を建設する際、代わりとなる野球場用地です。(そこに野球場を新設)
構想1'(80点)
運動公園(市立病院を移転:600床)
上本郷(東松戸病院を移転:200床)
概算総事業費:235億9300万円(削減目標達成:206億4400万円)
事業期間:5年10ヶ月+α(代替用地確保期間)+β(代替施設整備期間)
構想2(80点)
千駄堀(市立病院を移転:600床)
高塚新田(現地のまま:200床)
概算総事業費:223億6800万円(削減目標達成:187億6200万円)
事業期間:6年5ヶ月+α(用地確保期間)
・・・用地確保期間とは、52名いる千駄堀の地権者との用地取得(借上げ)交渉などの期間です。
構想3(90点)
千駄堀(市立病院を移転:600床)
上本郷(東松戸病院を移転:200床)
概算総事業費:197億2700万円(削減目標達成:167億7800万円)
事業期間:6年5ヶ月+α(用地確保期間)
構想4(75点)
紙敷(市立病院を移転:600床)
高塚新田(現地のまま:200床)
概算総事業費:252億7100万円(削減目標達成:212億3300万円)
事業期間:3年5ヶ月
構想4'(80点)
紙敷(市立病院を移転:600床)
上本郷(東松戸病院を移転:200床)
概算総事業費:226億3000万円(削減目標達成:192億8500万円)
事業期間:3年5ヶ月
構想5(80点)
高塚新田(市立病院を移転:600床)
上本郷(東松戸病院を移転:200床)
概算総事業費:187億9800万円(削減目標達成:157億9800万円)
事業期間5年8ヶ月
以上です。
当然、議論は構想3に集中しました。
千駄堀については52名いる地権者すべてと協議が整うまで、どれくらいの期間がかかるか不明なこと。
病院の建設費用の他に、多額の付帯工事が必要になること。
当面は借地(予想年間借地料:3200万円)をする計画に対して、今後相続などが発生して買取を希望されると、返って用地購入費が高くつくということ。
遺跡がある場所なので、文化財の発掘、調査(本格調査となれば)にかなり時間がかかる可能性があること。
そもそも、川井市長の時代にいろいろと議論して「×」となった場所なのに、今回もっとも点数が高い、という当局の判断に対して疑義があるということ。
近くで液状化減床が起きており、地質の改良が必要になる可能性があること。(そうなると費用は莫大にかかる)
などなど・・・これらは次回の委員会で引き続き議論されます。
もう一つ特筆すべきことは、病院事業管理者が「紙敷は絶対反対」と明言したことです。
これにも驚きました。理由は「30年後にも、同じ場所で建替が出来る土地がよい」というものです。
・・・確かにそうなのです。構想1や1'、構想5など(千駄堀案も?)は、30年後も同じ場所で建替が可能な案です。今後の市立病院の安定的な運営を考えると大切なことだと思います。
しかし、病院側からそうした見解がハッキリ示されたのは今回が初めてだったため、面食らった委員さんが多かったと思います。
現場からの声に、委員会にはかなり動揺が走りました。・・・今後の議論に注目です。
さて、今回市長が推薦した構想3ですが、私は「市長の自己矛盾」を指摘したいと思います。
1年半前、川井市長が市立病院の「紙敷移転案」を出した際、「市民(地元)への説明が不十分である」という猛反発があり、住民投票の直接請求運動がおこなわれ、本郷谷氏はその中心人物でした。
確かに、上本郷地域から市立病院がなくなり、紙敷・高塚新田という東部地域に公立病院が集中することになるわけですから、そうした反発も十分考えられます。
・・・今度はどうでしょうか?
市立病院を千駄堀に移転、東松戸病院を上本郷に移転する構想3ですが、タダでさえ医療過疎が深刻な東部地域から公立病院を奪い、上本郷の近辺に集中させるという案です。
しかも、川井市長の時代以上に「市民(地元)への説明が不十分」です。市長は1度でも東部地域の住民に「東松戸病院を上本郷へ移転したい」などという説明をしたことがあったでしょうか。
川井市長時代に自らが先頭になって指摘してきた「市長の誤り」を、今度はご自身が繰り返そうとしていることに、本郷谷市長は気がつかないのでしょうか。
立場が変われば・・・などという言葉が頭をよぎります。
*****
出張測定は、測定器の整備のため、受付を中止しています。整備が完了次第、再開しますのでしばらくお待ち下さい。