親愛なる日記

僕が 日々見つめていたいもの。詩・感情の機微等。言葉は装い。音楽遊泳。時よ、止まれ!

水の音

2009年02月25日 | 音の景色


しっかりと雨水が地面に飲み込まれてゆく。しゅくしゅくと音がする。

雨をみていると、僕は頭のなかで安藤広重の『あたけの夕立』を思う。

エリック・サティーを思う。

雨に唄えばを思う。

雨に唄えばを何度も見返した自分を思う。

スチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』を思う。

雨そのものよりも、この音、あるいは匂いが記憶に触れるのか。わからんけど。


今日の一曲は、「Gymnopédies」。

ジムノペディーという語感が好き。

熊野古道(くまのこどう)も語感が好き。

クマの鼓動。

そう考えるとまるで冬眠中の小熊が土の中ですやすやと眠っている様子が思い浮かんで、ほっこりとした心持ちになるではないですか。

クマの子どう?

だと、いや、どう?って言われても…。って感じですけど。

クマ。

クマが象徴するイメージが好きだ。

ツキノワグマの首すじの月は、画にしてみるとどこか間のぬけた笑い顔のようで、薬局の店先にでも立っていたらついつい頭を撫でてしまいそうだ。

ふと見かけたイラストの対談集を読んで、僕はそんなことを思った。




パートナーズ
安西 水丸,和田 誠
文藝春秋

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