親愛なる日記

僕が 日々見つめていたいもの。詩・感情の機微等。言葉は装い。音楽遊泳。時よ、止まれ!

「赤ひげ」(薬局じゃなくてさ…)

2005年03月25日 | 好きな映画や本など
「赤ひげ」観たんですよ。

赤ひげ [DVD]

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いやー!いい。加山雄三ってこんなに格好良かったんだね、知らなかった。

手の甲の毛がもじゃもじゃしてるっていうイメージで見ると度胆をぬかれますよ。

僕が今回この映画の感想としてあげるのは

1 「赤ひげ」は理想的な教育者でありお父さんである。

2  加山雄三はまじでイケメンである。

3  出てくる子役達が皆飛び抜けてうまい。

4  台詞にやられる。

(例えば、色仕掛けで気●がい女に殺されかけ凹む雄三に 赤ひげなだめて曰く、

 
 お前は酒に酔っていた。

 それに男はな、綺麗な女には弱いものだ。

 だから、それほど気を落とすことはないぞ。

 ただし

 悔いるだけは 悔いておけ。

と一喝。

思わず、一緒に観ていたおやっさんと「うーむ」と唸ってしまった…。

5  泣かせるなあ。

  この人(黒澤)は泣きどころをよくわかってる。人の心を扇動するスペシャリストなのかも。

6  殺陣を撮る時のキャメラワークがうまい。

  なんでこんなに迫力があるんだろう。観ていて本当に痛そうだ。

なんて、月並みな感想ですいません。

劇的に変わる音楽環境

2005年03月24日 | 音の景色
最近Winが壊れてしまって、遥か昔に買った林檎を使い始めました。

そんなわけで同居人によっていじくられた林檎に最近Limeなんたらというソフトをいれてみました。(一応名前はふせます。気になる人は個人的にたずねて下さい。)

僕は機械が苦手なんでしばらく同居人の使う様を指をくわえて見ているだけだったのだけれど、最近ついに手をだしてしまったのです…。


それで…


これ、檄やば!!!

なにがっていままでのWinでの奴より格段に好きな曲が手に入りやすいのよ!

zero7 mum mint royale lost in translation ost mattew herbert gotan project e.s.t

こんなにも速く!!

やっぱり林檎使ってる人の方が共有している音楽の質がいいのかしら?

偉いぞ、林檎使い!!

そんな訳で最近は夜更かしして音楽散策にいそしんでおります。

あと、最近アイデン&ティティ観たけど、いいよね。

原作よりも楽しめた。「たま」のドラムの人が出てるのには驚きだったよ!


あとねえ、最近思うんだけど歳のせいかストレートなものが好きになりました。

なんのこっちゃと思うかもしれませんが、例えばウルフルズの「ええねん」がかなりええねん。

「笑えれば」もええねん。

さらにこれはかなり恥ずかしいけど、早朝のテンションにまかせて言えば「サンキュー!!」もええやないか。

あー、言っちゃった…。恥ずかしいけどね。

ほら、歳とるとソウルにはまってくっていうじゃない?ソウルって臭いじゃん、そもそも。

でも、歳とるとそういう臭さがけっこう気持ち良くなってくるんだよね。

う、、でも違うか。ソウルじゃないもんね、そもそもが。

ま、いいか、嘉門達夫好きだったって告白したんだもの、もう恐れるものは何もない。


いいじゃん、ダメ?

やさしさって奴はさ

2005年03月23日 | うたかたの日々



御存じハナレグミのボーカル、永積タカシの声はとてもやさしい。

この声だけを聴いていると、ああなんてきれいな声なんだろう、この歌声の主はさぞやすてきな人なんだろうなあ、なんて勝手に想像してしまうのだが、実際にTVで彼を目にすると、えー!!という顔をしている。

まあ、そんなことはどうでもよくって、要は彼の声の話だ。

歌がうまいとか下手とかの次元の前に声がいい。

それって、とてもうらやましいのだ。



いつだって君はそうだね。

僕のことなのに

自分のことのように 喜んでくれるんだ

君の泣いたりわらったりが 僕のぬぐいきれぬ 傷だらけの日々に 色を添えてゆく


君といて 僕を知る 何も求めぬほどに 伝わるあい

何も 飾らぬほどに 深まるライフ


いつだって君はそうだね 僕のことを 見て

すくわれたよ なんて いうから 不思議なことさ


晴れたり曇ったり 変わりやすい僕の空

今日も君が遊びに来る 傘も差さずに


君といて 僕を知る 何も 求めぬほどに 伝わるあい

君といて 僕を知るよ 何も 飾らぬほどに 深まるライフ

追記

そうか、こんなの書いたことあったのか、と自分にびっくり。


憎めないさんぺい物語

2005年03月12日 | 出来事
前回4tトラックを運転することになるだろうとかのたまった私でしたが、現住所不定のため運転は任せられないと一蹴され、それならばと深夜のボーリング場でフロアの張り替え作業を手伝うことになりました。

集合午後10時、僕はチャリチャリ自転車をこいで現場に向かうわけですよ。

9時40分には現場に着いてしまいあらかじめ聞かされていた携帯電話の番号に電話をする。

「あ、もしもし、アルバイトの者ですが、今現場に到着しました。」と私。

「おおう、とりあえず2階にあがってきーや。」とドスのきいた声で短く答えた主はすぐにプツリと電話を切った。

その辺りからしてイヤーな予感がしていたのだが、二階にすぐさま駆け上がる私。

二階ボーリング場ではまだ営業時間内で家族連れや仲間連れなど楽しそうにプレーしている。

私は一瞬途方に暮れてみる。依頼主は一体どこかなー。

いや、それはウソで私は見たくない現実を一瞬だけ放棄してみただけなのだ。

フロアーのテーブルに足を上げ、ど派手なシャツに色眼鏡、一見、○くざのあのお方が今回の依頼主ではないよな、あはは、違う違う。という私のつかの間の現実逃避むなしく、

「おい兄ちゃん、アルバイトかー。」とのたまっておられるのは、まさにその○くざ風味なお人だった。

「あ、はい…。」私は何のことですか、ととぼけることもできず反射的に素直に答えてしまった。

「そうか、まあちょっとまっとってや、現場監督がもう来るからそいつに従って今回は働いてくれいや。」と、言われ、私は仕方なくさらなる兵を迎えることになる。


しかるべき後に現れたのは、さんぺい(仮)だった。

さんぺいは小太りで人の良さそうな笑顔を持った小僧だった。歳の頃は18,19といったところか。その○くざにへこへこしながら私に軽く挨拶をすると、ついて来てくれと意思表示をした。

そこまではよかったのだが、このさんぺい、現場監督とは名ばかりまったくもっての無能であることをこの後思い知ることになる…。


続く…かも。

続きまして倉庫番か?

2005年03月06日 | 出来事
今朝は早起きをして例のトラック野郎になるべくして事務所に向かったわけだが、そこで諸処の手続きに個人的データを書き記すうちにどうやら私はトラックを運転させてもらえないということになった。

それは私が土地の者ではないという理由であった。

車を貸出し運転を任せるにつけ、本籍静岡、現住所東京であるのに愛知県で働くのはちょっとね…、ということらしい。

ではどうしてくれるのか私のこの早起きをなんとかよきに計らってもらえまいか、とお願いしたところ、これこれの事務所に行きなさい、そこで働けるように私から言っておくから、と便宜を図ってもらえたので行ってみた。

トラック野郎の事務所から歩いて5分ほどの別の建物に行ってみると、なるほどアルバイト斡旋業者の事務所があり、中では毛の生えたばかりの大学生が数名面接を受けているところだった。

僕は受付で先ほどトラック野郎の店から連絡のいっている者だが、と名乗りその毛の生えた学生の後ろで待った。


夕日と4tトラック

2005年03月05日 | 出来事
とりたてた事もない夕日差し込む午後。僕はとりたてたものもない小さな城下町を一望できるマンションのテラスであてもなく雲を見つめている。

ややあって僕は橙に染まった部屋の床に座り込んで本を読みふけった。

気づけば辺りは暗くなり、本の文字はもはや解読不可能になりかけたとき、突然部屋の明かりがともった。

「電気もつけないでどうしたの?」と玄関で靴を脱ぎながら彼女は言った。

うん、まあ本を読んで考え事をしていたら辺りが暗かったっていうだけだよ。とごもごも言い訳をする。

ところで、僕は何を考えていたのだろうか。

1973年のピンボールを読んでみたって、僕に語りかけるものなどありはせず、ただ、どこか一人旅でもしたいなあ、と思っていただけなのだ。

一人旅。

僕は一人旅など、とくにした覚えはない。

バックパッカーのようなものにたいして興味も覚えない。

ただ、僕を知る友人は大抵お前みたいな奴がどこかへふらりと旅するんだ、とか言う。

事実、僕は様々な土地で一人でうろうろした。

それは旅行会社のアルバイトで仕方なく一人だったからだ。とりたてて一人がいいと思っていたわけではない。

僕はよく山梨県富士吉田町、鳴沢町、山中湖周辺でふらふらしていた。

夏だけのアルバイトだったから、僕には夏の記憶しかない。

煙草の匂いの染みついた業務用のバンに乗り込みあてもなく車を走らせ、湖畔でパンを囓り、昼寝をし、夜には手頃な酒場で酒を飲んでぐっすり眠った。

それはとても孤独な日々でありながらも満ち足りた毎日だった。


ただまあ、僕が今回思ってみた一人旅というのはそういったものでもなく、ただ漠然と一人旅情を感じたいなあ、という無邪気なものなのである。

何の名物もなくただ時間だけが降り積もった田舎の旅館に破格の値段で泊まり、湿った布団で日本のわびさびを感じるのもよいだろうなあという、つまりはツゲ的旅思考なのだ。

そしてまあ、なぜ僕がそんなツゲ的旅思考に至るか、というと金が尽きてしまったという一言であり、そんなわけで僕はここから帰る交通費を捻出するために明後日から4tトラックを運転することになったわけなのである。