無しろ 2006年05月31日 | うたかたの日々 溶解していく事の端を追いかけながらただただ沈黙を続けることの無意味さを知る。 もうさしてするべきこともなく本を読むことも眠ることも止め。夜の闇を愛する。ああ一瞬の記憶が頭の中で反芻し、ぱちぱちと切り替わり、その度ごとにいろんな人に謝らねばならない。 そういった時。
永らく 2006年05月10日 | うたかたの日々 日記を閉じてもうはや一年が経つというに、忘れ去られずまだ読んでくれる人があるようで…。申し訳ないやらありがたいやら。 いやまあ、正直にありがたい。 僕はある日、この親愛なる日記を嘆き、そして筆を折った。 その意味するところはなんとなしに自分でわかってはいたものの、口にすれば嫌な気分になるだろうからそっと蓋をした。 僕はこの日記を、あくまで自分の延長線上にある作品として抑えておきたい。 つまり、僕と作品とがあくまで似て非なるものであることが重要で、この文章を読んで僕の心境をあまり慮られても困るのだ。 僕の心の吐露を人にとやかく言われるのも癪だから、僕はあくまでもう一つの僕をこの場所に置き、仮の自分としてしゃべる。 いづれにせよ、一年が過ぎた。 とても無口な一年だった。 久世光彦の本を読んで、雨が恋しくなった。