英語
英文和訳・内容説明・制限英作文の計10題から成る形式に変化はない。大問Ⅱで指示語内容を明らかにして和訳する問題が初めて出題されたが、他大学では頻出の出題形式であるため特に問題はなかったと思われる。近年は標準的な問題が増えている。英文和訳は複雑な文構造の問題はないため、入試標準レベルの単語と熟語をしっかり覚え自然な日本語で解答することに注意。英作文も標準的なため綴りや英文法のミスに気を付ければ高得点が取れる。時間内で解答するために国公立大2次や本学の過去問で出題形式に慣れ、時間内で解答する練習をする。
数学
21年度は新型コロナウイルスの影響と思われる易化があったので、22年度は難化したようにみえる。論述力の差が付きそうな問題が多く、近年は、微積分、確率、複素数平面、整数の出題が多く、証明問題も毎年多数出題されている。公式を適用するだけで解けるような問題ではなく、計算量が多い年度もある。国公立大の2次試験でよくみられるような融合問題や誘導問題が多い。標準的な国公立大の誘導形式の問題を十分に練習しておくとよいだろう。簡潔で要領を得た答案を作成する練習もしておくこと。
化学
大問4題。描図問題におけるセッケン分子の配列、また都市ガス・水性ガスや鉄の日常的な利用など、生活に関連した題材が特徴だった。有機は、21年度の天然高分子と異なり、オーソドックスな鎖式・環式炭化水素の問題で、分子構造と沸点の関連性もあった。理由説明などの論述では的確にポイントを記すことが大切。例年、得点差がつく問題があるが、ほぼ全問同レベルで構成されていた。過去問の攻略では、できる限り前期と後期の問題に取り組んでおこう。
生物
21年度と同様に大問4題構成の記述式。知識問題は基本的、標準的な問題が多く、正確で深い理解が問われている。論述問題は毎年出題され、知識論述の問題が多いので、普段から用語の定義や現象を正しく表現できるように練習しておく必要がある。計算問題は典型的な問題が出題されることが多い。22年度は出題されなかったが、描図問題はよく出題され、日頃から教科書の図を意識して見る習慣をつけておく。
物理
例年、大問4題のうち、1題は小問集合。22年度は出題されなかったが、電力輸送の問題が頻出なので、必ず過去問を解いておきたい。残りの3題のうち1題は力学が毎年出題され、ほかは電磁気、波動、熱、原子のうち1~2題が出題されている。ただし、19年度以降は大問としての原子の出題はない。問題の誘導は丁寧だが、難しい問題も含まれる上に分量がやや多い。そのため、過去問を解く際には時間配分や解答順序に注意する必要がある。