『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
スタッフ
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック / ウォルター・パークス / ローリー・マクドナルド
原作・音楽:スティーヴン・ソンドハイム
原作:ヒュー・ウィーラー
製作・脚本:ジョン・ローガン
撮影::ダリウス・ウォルスキー キャスト
キャスト/ジョニー・デップ :ヘレナ・ボナム=カーター :アラン・リックマン :ティモシー・スポール :サシャ・バロン・コーエン :エド・サンダース:ジェイミー・キャンベル・バウアー :ローラ・ミシェル・ケリー:ジェイン・ワイズナー
************************
10年以上前に、衛星放送のスティーヴン・ソンドハイムミュージカル特集で、
ブロードウェイ版『スウィーニー・トッド』をTV鑑賞した事があります。
若い時に、ウエストサイド物語の作詞をした巨匠なのですが
このスティーヴン・ソンドハイムが素晴らしいのは
ミュージカルにおけるメロディと、芝居のセリフがみごとに
一体化しているという所。
実際にソンドハイムが、舞台俳優に熱心に歌唱指導を
しているドキュメント番組も見た事があるのですが、これが素晴らしかった。
驚くべき事に、ソンドハイムは音楽と登場人物の心の動きや
セリフの意味、使う楽器まで、すべてを緻密に音楽で表現し、
なおかつ演技指導までも行える人なのでした。
普通、作曲家は演出をする事はあまり無いのですが
この演技と一体化した作詞・作曲方法が
ロイドウエーバーやレ・ミゼとはまた別の意味で
一線を化した巨匠なのだ、と私が思う所以なのです。
この天才スティーヴン・ソンドハイム氏のトニー賞受賞ミュージカルを
映画化したのが、ティム・バートン監督。
「チャーリーとチョコレート工場」や「ナイトメア・ビフォークリスマス」
もミュージカルシーンがふんだんに盛り込まれていますよね。
この映画化自体はソンドハイムのミュージカルがベースなので
ティム・バートンもソンドハイムに敬意をはらってつくったのだ…
とは理解はできました。
ただ、実際あんなに血の量を多くする必要性があったのかどうか…?
ブロードウエイミュージカルの中でも、歌唱の点において難易度が高いとされる
ソンドハイム作品ですが、ジョニデもよく頑張って歌ってたなあ…と思いました。
そしてティム・バートン夫人でもあるヘレナ・ボナム=カーターも
歌える女優さんだったのですねえ。
ジョニデとアラン・リックマンのクライマックスのデュエットシーンはみごと。
緊迫感のあるかけあいで、こんなに歌える俳優さん達だったのか…と
息を飲みました。さすがハリウッド俳優、恐るべし!
トビー役のエド・サンダースは舞台でのミュージカルの子役さん?と
思うほどの声の良さでした
この映画一番の歌の上手さだったのではないかと思いました。
そしてパイ屋の奥さんがあんなにむごい事をしたわりには
「老後に海辺でみんなで楽しく過ごすの…」と妄想するシーン…。
これは映画ならではの美しい妄想場面で和ませてくれました。
そう、これは本来、題材が重すぎるだけに、
実際の舞台版は、かなりコミカルな仕上がりだったはずなのです。
この映画版は、なんていうか…もっと他に演出方法があったはず…
という思いが残りました。
ラストはシェイクスピアのロミオとジュリエット的な悲劇に仕立てていて
それも悪くはなかったのですが…
この映画を見た日は…さすがに私も、肉料理を食べる事ができませんでした…
スタッフ
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック / ウォルター・パークス / ローリー・マクドナルド
原作・音楽:スティーヴン・ソンドハイム
原作:ヒュー・ウィーラー
製作・脚本:ジョン・ローガン
撮影::ダリウス・ウォルスキー キャスト
キャスト/ジョニー・デップ :ヘレナ・ボナム=カーター :アラン・リックマン :ティモシー・スポール :サシャ・バロン・コーエン :エド・サンダース:ジェイミー・キャンベル・バウアー :ローラ・ミシェル・ケリー:ジェイン・ワイズナー
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10年以上前に、衛星放送のスティーヴン・ソンドハイムミュージカル特集で、
ブロードウェイ版『スウィーニー・トッド』をTV鑑賞した事があります。
若い時に、ウエストサイド物語の作詞をした巨匠なのですが
このスティーヴン・ソンドハイムが素晴らしいのは
ミュージカルにおけるメロディと、芝居のセリフがみごとに
一体化しているという所。
実際にソンドハイムが、舞台俳優に熱心に歌唱指導を
しているドキュメント番組も見た事があるのですが、これが素晴らしかった。
驚くべき事に、ソンドハイムは音楽と登場人物の心の動きや
セリフの意味、使う楽器まで、すべてを緻密に音楽で表現し、
なおかつ演技指導までも行える人なのでした。
普通、作曲家は演出をする事はあまり無いのですが
この演技と一体化した作詞・作曲方法が
ロイドウエーバーやレ・ミゼとはまた別の意味で
一線を化した巨匠なのだ、と私が思う所以なのです。
この天才スティーヴン・ソンドハイム氏のトニー賞受賞ミュージカルを
映画化したのが、ティム・バートン監督。
「チャーリーとチョコレート工場」や「ナイトメア・ビフォークリスマス」
もミュージカルシーンがふんだんに盛り込まれていますよね。
この映画化自体はソンドハイムのミュージカルがベースなので
ティム・バートンもソンドハイムに敬意をはらってつくったのだ…
とは理解はできました。
ただ、実際あんなに血の量を多くする必要性があったのかどうか…?
ブロードウエイミュージカルの中でも、歌唱の点において難易度が高いとされる
ソンドハイム作品ですが、ジョニデもよく頑張って歌ってたなあ…と思いました。
そしてティム・バートン夫人でもあるヘレナ・ボナム=カーターも
歌える女優さんだったのですねえ。
ジョニデとアラン・リックマンのクライマックスのデュエットシーンはみごと。
緊迫感のあるかけあいで、こんなに歌える俳優さん達だったのか…と
息を飲みました。さすがハリウッド俳優、恐るべし!
トビー役のエド・サンダースは舞台でのミュージカルの子役さん?と
思うほどの声の良さでした
この映画一番の歌の上手さだったのではないかと思いました。
そしてパイ屋の奥さんがあんなにむごい事をしたわりには
「老後に海辺でみんなで楽しく過ごすの…」と妄想するシーン…。
これは映画ならではの美しい妄想場面で和ませてくれました。
そう、これは本来、題材が重すぎるだけに、
実際の舞台版は、かなりコミカルな仕上がりだったはずなのです。
この映画版は、なんていうか…もっと他に演出方法があったはず…
という思いが残りました。
ラストはシェイクスピアのロミオとジュリエット的な悲劇に仕立てていて
それも悪くはなかったのですが…
この映画を見た日は…さすがに私も、肉料理を食べる事ができませんでした…
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