
“キャンティ・ルフィナ”フラスコレ 2008 -トスカーナ州
もう何年か前、メラーノ・ワイン・フェスの際に、メラーノ近くで行われていた自然派ワインの試飲会で知り合った。
キャンティ・ルフィナでワイナリーを持っている、とても感じの良いエンリコ氏。
ヴィン・サントも造っていて、評価が非常に高い。その貴重な1本をいただいたが、こちらはまだ開けていない。いつ開けようか、楽しみにしている。
キャンティはキャンティでも、キャンティ・クラシコの地域ではない。キャンティの地域の中でも最も北に位置するルフィナである。後ろのラベルにはビオの承認番号が入っているが、正真正銘のビオである。
そのワイナリーのベースワインとなるキャンティ。ローマでは最も信頼できる酒屋(エノテカ)Bulzoniブルツォーニで見つけて買った。今頃、ただのキャンティ・ルフィナの2008年が棚に残ってるということは、そう多くの人が買うわけではないということだと思う。
なんて残念な事。
色は心持ち透明感のあるガーネット色。
若干の還元臭を感じる。ふくよかで甘い香り。サンジョヴェーゼのスミレが若干ドライ、森の木の実のコンフィ、腐葉土が少し、甘いスパイス、若干のアニマル。
味はしっかりしている。一口目は優しいが、タンニンもまだしっかりしていて、まだあと数年は持ちそうな感じ。ルフィナらしい酸味がきれい。(84点)