在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Alto Adige 2本 Cembra e Villa Corniole

2017-12-01 16:13:58 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Muller Thurgau Vigna delle Forche 2015 Cembra
Cimbro Rosso 2015 Villa Corniole



トレントにあるグラッパ蒸留所ピルツァーのブルーノ氏は大好きである。
温厚な人柄、素晴らしいグラッパを作る能力と豊富なアイデア、蒸留酒の世界的コンクールの審査員もしてしまうほどで、お茶目なところもあり、とても好感がもてる。

さて、ブルーノ氏ともう一人、仕事関連のイタリア人の方を交えて、トレント郊外で、簡単な昼食をとった。

ワインは、せっかくなので地元のワインをということで、レストランのすぐ近くのワイナリーのものをブルーノ氏が選んでくれた。

これがいい、これがいい、と。



Muller Thurgau Vigna delle Forche 2015 Cembra

品種はミュラー。
しかし、香りはまるでリースリング。
口に含むとちょっと違うのだが、かなりリースリングに近い。

色が濃く、香りはイドロカルブーロ(炭化水素。。。という訳になってしまう)、ミネラルが強い。イタリアらしい、太さのあるミネラル。
もちろん熟したフルーツの香りもあるのだが、グリーンも含み、ブラインドだとリースリングと答えるだろう。
ブルーノ氏も、そうだろう、そうだろう。

ブルーノ氏曰く、ミュラーの、お父さんは説が変わっているのでともかく、お母さんはリースリング、それが強く出た例ではないか、と。

かなり面白いと思ったワイン。
うーーーん、ローマでは手に入らないだろうなぁ。。
残念。++++



Cimbro Rosso 2015 Villa Corniole

酒飲みが集まり、昼間から2本目。
みんな酒関連の人ばかりだから、飲める、飲める。
今度は赤。
やはりブルーノ氏にお願いしたのだが、在庫がなく、第2希望でこれになった。

ラベルから、ちょっとモダン?と思ったらその通り。
テロルデゴとラグレインのブレンド。



色が濃く、熟したフルーツの香りが強く、甘い感じが出ている。
特に味わいの方に樽香が出ていて、タンニンが比較的まろやか。
ちょっとモダンすぎで、面白さには欠けるが、飲みやすい、結構好き、という意見も。+++(+)




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