在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

スペイン広場近くの小さなPバール

2007-09-08 04:35:32 | 行ってはいけない
スペイン広場に向かって右、ちょうどラコステの向かいあたりの角に、昔から小さなバールがある。名前は、Pバール。
ちょうど角で、アイスクリームのショーウィンドーが小さいけれど華やかで、つい、食べて見たくなる感じだ。
地元の人間は、スペイン広場近くで美味しいアイスクリームが食べられるところはないと知っているので、食べようとは思わないが、アイスクリームをなめているシーンが印象的なオードリー・ヘップバーンのローマの休日の映画の影響か、スペイン広場に行くとアイスクリームが食べたくなるのが観光客の一般的傾向のようである。
さて、これは、親しいドライバーから聞いた話である。
あるアメリカ人の夫婦がこのバールでアイスクリームを注文した。なんと、2つで22ユーロも取られたそうだ。どうもこれはおかしいのではないか(当たり前だぁ)と、車に戻った時にドライバーに話し、頭にきたドライバーがバールに交渉に行った。ところが、このバールは実に巧妙なことをしていたのである。
お客がお金を払った時に、バールは6ユーロのレシートを渡していた。つまり、6ユーロのレシートを受け取ったことで、22ユーロ払ったことは証明できず、訴えることもできないという。
日本人はここまで騙されることはないかも知れないが、それにしても、こういうバールには絶対に行ってはいけないのである。

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