Sole cuore amore 「3つの言葉 太陽 ハート アモーレ」
監督 ダニエレ・ヴィカリ
過労死。
5月4日から公開だからアンテプリマ。
タイトルは、2000年代の初め(調べてみたら2001年)の夏にすごく流行ったポップスの歌詞から。
「3つの言葉Tre parole」
3つの言葉を頂戴。太陽soleとハートcuoreと愛amore。
その夏、ラジオを付けると必ず流れていたというくらい流行った歌だった。
有名女性歌手が歌っていたわけではないが(ちょっと音痴)、この、単純で甘く、そう、それだけでいいの、と(女性に)思わせる歌だった。
ああ、なんて懐かしい。(第2の) 青春。(笑)
映画のストーリーとは裏腹に、なんて軽やかなタイトル。(監督の意図の一つ)
上映後のインタヴューで語る監督。
映画のストーリーは48時間で書き上げた。(2012年)
きっかけは、
ある日曜日、ローマ郊外のレストランに立ち寄った。
そこでは献身式が行われ(つまり子供達がたくさん)、ある子供がこの歌を披露していた。かなりウケていた中、ある女性ウェイターが涙を流していた
ということだったそう。
つまり、日曜日(たぶん春)、本当なら家族と過ごしたいのに、アルバイトをしないと生活に困る人がいる。
庶民派の監督、と言うが、家族や親戚の中にも必死で働いている人がいる。
郊外からローマへ、毎日必死に働きに行く人がいる。(その数100万人以上)
さて、偶然だが、シナリオを書き上げたその48時間の間に、二つの出来事が起こった。
一つは、まだ若い、4人の子供を持つ母親が、地下鉄駅で過労死で亡くなった。
調べてみると34歳の女性、郊外(50キロ)に住み、毎朝4時に起きて、郊外バスでローマの地下鉄B線の郊外の駅へ。そこからテルミニまで。今度はA線に乗り換えて経営していたバールまで。
夜遅くまで働き、それでも笑顔を絶やさなかったらしい。
しばらく具合が悪かったようだが、ある日、地下鉄の駅のベンチに座ったまま静かに亡くなった。
もちろん、この映画の主役、エリーは全く同じではない。
映画の中のエリーはただの雇われ。
もう一つ、主人公のエリーと同じアパートに住む親友ヴァレはダンサーだが、このヴァレの元になったのは5年ほど付き合っていた監督の彼女で、やはりこの48時間の間に偶然に再会したのだそう。
ヴァレのパフォーマンス、音楽が映画に見事なアクセントを与えている。
最初は淡々と、シンプルで、いったい何が起こるのか、まだ何も起こらないのか、ちょっとじれったい感はあるが、120分近く、うまく、実にうまく引っ張っていく。
そして、結末。
ゴールデングローブの審査上映会なので、毎週真面目に見ている人ばかり。
でも、終わった後、すすり泣きが結構聞こえた。
そんな映画。
見たくなければ見なくていい。でも、気になったらぜひ見て欲しい。
毎日明るく、家族を愛し、もがきながらも必死で行きている人たちがいる。
私は映像で泣くタイプではなく、音楽で泣くタイプ。
次に「Tre Parole」を聞いたら、この映画を思い出して絶対に泣くに違いない。
監督 ダニエレ・ヴィカリ
過労死。
5月4日から公開だからアンテプリマ。
タイトルは、2000年代の初め(調べてみたら2001年)の夏にすごく流行ったポップスの歌詞から。
「3つの言葉Tre parole」
3つの言葉を頂戴。太陽soleとハートcuoreと愛amore。
その夏、ラジオを付けると必ず流れていたというくらい流行った歌だった。
有名女性歌手が歌っていたわけではないが(ちょっと音痴)、この、単純で甘く、そう、それだけでいいの、と(女性に)思わせる歌だった。
ああ、なんて懐かしい。(第2の) 青春。(笑)
映画のストーリーとは裏腹に、なんて軽やかなタイトル。(監督の意図の一つ)
上映後のインタヴューで語る監督。
映画のストーリーは48時間で書き上げた。(2012年)
きっかけは、
ある日曜日、ローマ郊外のレストランに立ち寄った。
そこでは献身式が行われ(つまり子供達がたくさん)、ある子供がこの歌を披露していた。かなりウケていた中、ある女性ウェイターが涙を流していた
ということだったそう。
つまり、日曜日(たぶん春)、本当なら家族と過ごしたいのに、アルバイトをしないと生活に困る人がいる。
庶民派の監督、と言うが、家族や親戚の中にも必死で働いている人がいる。
郊外からローマへ、毎日必死に働きに行く人がいる。(その数100万人以上)
さて、偶然だが、シナリオを書き上げたその48時間の間に、二つの出来事が起こった。
一つは、まだ若い、4人の子供を持つ母親が、地下鉄駅で過労死で亡くなった。
調べてみると34歳の女性、郊外(50キロ)に住み、毎朝4時に起きて、郊外バスでローマの地下鉄B線の郊外の駅へ。そこからテルミニまで。今度はA線に乗り換えて経営していたバールまで。
夜遅くまで働き、それでも笑顔を絶やさなかったらしい。
しばらく具合が悪かったようだが、ある日、地下鉄の駅のベンチに座ったまま静かに亡くなった。
もちろん、この映画の主役、エリーは全く同じではない。
映画の中のエリーはただの雇われ。
もう一つ、主人公のエリーと同じアパートに住む親友ヴァレはダンサーだが、このヴァレの元になったのは5年ほど付き合っていた監督の彼女で、やはりこの48時間の間に偶然に再会したのだそう。
ヴァレのパフォーマンス、音楽が映画に見事なアクセントを与えている。
最初は淡々と、シンプルで、いったい何が起こるのか、まだ何も起こらないのか、ちょっとじれったい感はあるが、120分近く、うまく、実にうまく引っ張っていく。
そして、結末。
ゴールデングローブの審査上映会なので、毎週真面目に見ている人ばかり。
でも、終わった後、すすり泣きが結構聞こえた。
そんな映画。
見たくなければ見なくていい。でも、気になったらぜひ見て欲しい。
毎日明るく、家族を愛し、もがきながらも必死で行きている人たちがいる。
私は映像で泣くタイプではなく、音楽で泣くタイプ。
次に「Tre Parole」を聞いたら、この映画を思い出して絶対に泣くに違いない。