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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Il Blu 2005 Brancaia

2013-02-21 17:46:01 | Piemonte ピエモンテ
イル・ブル 2005 ブランカイア -トスカーナ州



試飲は別にして、個人的にも、たまにはモダンなワインも飲む。
みんながみんな自然派が好きなわけでもないので、押し付けるようなことはしない。
そこで、ブランカイアを開けた。
家で少し取っておいた2005年。あまり古くなってもと思い、ちょうど飲み頃だと思うのもあった。
確かに、ちょうど飲み頃、素晴らしい味だった。

モダン・トスカーナのワインらしく色は濃く、香りはきれいで、繊細さと華やかさがある。
赤い小さなフルーツの香り、さくらんぼ、レッドベリー、しばらく時間がたって、何故かメロンの香りがした。スミレの香り、スパイス、わずか、緑のつんとする香り、ミントでもハッカ風、ユーカリなど、曇った香りがない。洗練され、万人に受ける。嫌いという人はいないだろうという思われる香り。
インパクトもよく、酸がきれいで、タンニンは思ったより細く繊細で、持続性はよく、後味も非常にきれい。
驚きはないが、確実で、裏切らない。
また、モダンなワインでインパクトだけがよく、あとに続かないものがある中、かなりたっても味も香りもちゃんと生きていた。
そういうところは、さすがに大御所ワイナリーのメンツだろう。

ブランカイアは、最初のころ、好きでよく飲んだ。超モダン、シンプルなラベルの走りと言ってもいいかと思う。
品種はサンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニオンのブレンド。
今なら個人的には絶対に手を出さないブレンドだが、まあ、たまにはこういうワインも良かった。
二人で3分の2以上がいっきに空いてしまった。