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在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”パトリモ 2004””セルピコ 2004””タウラージ・モンテヴェルジネ 2001” フェウディ

2007-11-15 03:51:27 | Piemonte ピエモンテ
"Patrimo 2004"
"Serpico 2004"
"Taurasi Riserva Piano di Montevergine 2001" Feudi di San Gregorio -Campania

まず、パトリモ。品種は、メルロー。
色がかなり濃い。インクのよう、という表現がぴったり。また、denso(濃い、緻密の意味)である。
香りは、バニラ、ブラックチェリー、リコリースなどの甘い香りに、タバコなどの辛口が混じる。Terribileと表現した人がいたが、疲れる。どろっとして、人工的な感じ。
味は、どーんとボディあり、やっぱり疲れる。これ以上言及するのはやめよう。。

次は、セルピコ。一番最初にセルピコに出会った時、ラベルの後ろがドイツ語表記だった。ドイツへの輸出が中心のワインだったらしい。でも、今ではすっかりイタリアでも定着している。
品種は、アリアニコ100%。
色は、濃い目のルビー色。インクのように黒くなく、ほっとする。
香りは、チェリーの香りにやや除光液の香りが混じる。森の木の実、桑のみ、スパイス、リコリース、タバコ、革などがきれいに交差。
味は、ボディがあり、強さも良い。タンニンがしっかりあり、質も良い。しかし、やや粉っぽさがあるかも、という感じ。カカオ風味の後味が長く続く。

タウラージ2003も飲んだが、パス。

同じタウラージでもリゼルヴァのピアン・ディ・モンテヴェルジネ。
タウラージなので、品種は当然アリアニコ。
色は、ガーネットがかるルビー色。濃く、つやあり。
香りは、チェリー、森の木の実などのフルーツ、ほんのり緑、ミネラル、スパイスなど。若干臭みがあるが、決して悪くない。イタリアで、消臭剤的(?)に、オレンジに丁子を刺しておくことがあるが、そんな香りか。
味は、タンニンの質良く、やわらかさもある。インパクトも良く、ボディはもちろんあり。ほろ苦さと甘いフルーツの香りが一緒に後味に残る。

”ピエトラカルダ 2006””クティッツィ 2006””カンパナーロ 2006” フェウディ白3種

2007-11-15 02:20:05 | Campania カンパーニア
"Pietracalda 2006"
"Cutizzi 2006"
"Campanaro 2006" Feudi di San Gregorio -Campania
カンパーニア州の白の3大品種と言えば、ファランギーナ、グレコ、フィアーノであるが、フェウディはこの3つのベースワインを造っている。
これは、グレコとフィアーノを使った、上級クラスのもの。

まず、ピエトラカルダ。品種は、フィアーノ。
色は、やや濃い目くらいの麦わら色。
香りは、花の香りがきれい。一瞬華やかというか、派手なくらい。そして、若干化粧くささが感じる。
味は、その華やかさを期待していると、または味も何かどーんと来るのでは?と思っていると若干拍子抜け。最後にややアルコールが残るが、全体に良く造っている。
香りが良いので、良い香り大好き!という人には受けると思う。

次に、クティッツィ。品種はグレコ。
色は、黄金色に近い。
香りに、木がすぐに出てくる。決して重たくはないので、樽香が好きな人には良いかも。柑橘系、ビタミン、スパイス、ミネラルなど。
味は、同じく木がすぐに感じられるが、ボディもあり、強さも良く、ナッツ風の後味が残る。

最後に、カンパナーロ。品種はフィアーノとグレコが50%ずつ。
色は、やや濃い目の麦わら色。つやがとても良い。
香りは、デリケートな花の香り、ジャスミンなどの香りにミネラルが混じりとてもきれい。他は、柑橘、シトロン、ナポリのオレンジなど。澄んだ香り、程よく複雑で、主張の中に落ち着きがあり、心地良い。
味は、ボディがあり、強さも良く、まろやかさがきれい。酸味もちゃんとあり、味を支えている。最後にフルーツの香りがきれいに残る。