自己を紛失するから、空虚なお喋りしか出来ない
エゴイストが増えるのだ。自分が充実していれば、
なにも特に自分の事を考えることはない。
小林秀雄という人のことはよく知らない。ただ、大勢の人から一目置かれた人物であること、
並外れた批判眼を持つ人、というイメージがあった。いつかは読まねばと思いつつかなわず、
今回ようやく対談相手の錚々たる顔ぶれに惹かれて、手にした一冊。昭和16年~54年の間の、
まさに時代を、分野を代表する人物との対談がおさめられている…のだと思う。なかでも最初
に読んでみたい!と期待したのはノーベル賞受賞直前の湯川秀樹博士との対談。が…すみませ
ん、結局ほとんど理解できませんでした…
というか、この時代の人々教養の深さはなんだろう。自分が知らなすぎるのもあるのだが、
洋の東西を問わずあらゆる哲学者、文学者、芸術家、すべてが基本的な素養として各人の引き
出しにしっかりと収まっていて、もちろんそれぞれに語るべき言葉を持っている。だからこそ
成立する対話、深まる思索…論理的に語られることがどうにも苦手な私は、たどたどしく輪郭
を理解するだけでも大汗。はい、あほです。そんななかでも、小林秀雄さんの辛辣な言葉に撃
ち抜かれること多し。なんちゅう頑固で面倒臭いお人や、と辟易することも多かったのだけど
…この人の目で現代のメディアを一刀両断してほしかった。もはや世も末で理解不能かな。
何につけても、自分の勉強不足を痛感した一冊でもある。とはいえ、いまさら哲学書をひも
とく気にもなれないのでとりあえず気になった人や読みたい本をランダムにメモメモ。
『ドストエフスキイの生活』『モオツァルト・無常という事』『本居宣長』(以上小林秀雄)
『茶の本』(岡倉天心)、正宗白鳥、大岡昇平、今日出海、今東光
エゴイストが増えるのだ。自分が充実していれば、
なにも特に自分の事を考えることはない。
小林秀雄という人のことはよく知らない。ただ、大勢の人から一目置かれた人物であること、
並外れた批判眼を持つ人、というイメージがあった。いつかは読まねばと思いつつかなわず、
今回ようやく対談相手の錚々たる顔ぶれに惹かれて、手にした一冊。昭和16年~54年の間の、
まさに時代を、分野を代表する人物との対談がおさめられている…のだと思う。なかでも最初
に読んでみたい!と期待したのはノーベル賞受賞直前の湯川秀樹博士との対談。が…すみませ
ん、結局ほとんど理解できませんでした…
というか、この時代の人々教養の深さはなんだろう。自分が知らなすぎるのもあるのだが、
洋の東西を問わずあらゆる哲学者、文学者、芸術家、すべてが基本的な素養として各人の引き
出しにしっかりと収まっていて、もちろんそれぞれに語るべき言葉を持っている。だからこそ
成立する対話、深まる思索…論理的に語られることがどうにも苦手な私は、たどたどしく輪郭
を理解するだけでも大汗。はい、あほです。そんななかでも、小林秀雄さんの辛辣な言葉に撃
ち抜かれること多し。なんちゅう頑固で面倒臭いお人や、と辟易することも多かったのだけど
…この人の目で現代のメディアを一刀両断してほしかった。もはや世も末で理解不能かな。
何につけても、自分の勉強不足を痛感した一冊でもある。とはいえ、いまさら哲学書をひも
とく気にもなれないのでとりあえず気になった人や読みたい本をランダムにメモメモ。
『ドストエフスキイの生活』『モオツァルト・無常という事』『本居宣長』(以上小林秀雄)
『茶の本』(岡倉天心)、正宗白鳥、大岡昇平、今日出海、今東光
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