別れ、失い、傷つくことは、これからも繰り返されてゆくだろう。何度運命を変えてそこから
逃げ出そうと、変えた運命のその先には、またその運命のなかの喪失や離別が待っている。
小説は長いのだけど、感想は簡単に。ロールプレイングゲームとか、ファンタジー映画とかにあまり
ふれていない私は、正直、主人公の冒険が始まったとたん、うへえ・・・と思った。でもさすが宮部さん、
どんどん引き込んでいくその手腕はさすが。彼女の書く子ども主人公ものにはある種、統一されたテーマが
ある気がする。人生はときに理不尽で、容赦ない。でも他者の立場にたつ思いやりを捨てることなく、傷つ
いても乗り越えて進んでいくところに醍醐味があるんだということ。だからこそ味わえる充実や幸福がある
こと。いや~、生きる力をまっこうから培う正論。それをときに歯がゆくも感じるのは、私が汚れきった大
人だからであろう。でも、こういうことを説き続ける人がいないと、日本はダメになると真剣に思う。これ
にチャチャを入れたり否定したりする人間にはなりたくないものだ。
そんなわけで、おどろいたり共感したり、悲しかったり楽しかったり。一緒に長い冒険をしてきたようで、
清々しい感動をもって読み終えられた。やっぱり宮部節はこうでなくっちゃ。
逃げ出そうと、変えた運命のその先には、またその運命のなかの喪失や離別が待っている。
小説は長いのだけど、感想は簡単に。ロールプレイングゲームとか、ファンタジー映画とかにあまり
ふれていない私は、正直、主人公の冒険が始まったとたん、うへえ・・・と思った。でもさすが宮部さん、
どんどん引き込んでいくその手腕はさすが。彼女の書く子ども主人公ものにはある種、統一されたテーマが
ある気がする。人生はときに理不尽で、容赦ない。でも他者の立場にたつ思いやりを捨てることなく、傷つ
いても乗り越えて進んでいくところに醍醐味があるんだということ。だからこそ味わえる充実や幸福がある
こと。いや~、生きる力をまっこうから培う正論。それをときに歯がゆくも感じるのは、私が汚れきった大
人だからであろう。でも、こういうことを説き続ける人がいないと、日本はダメになると真剣に思う。これ
にチャチャを入れたり否定したりする人間にはなりたくないものだ。
そんなわけで、おどろいたり共感したり、悲しかったり楽しかったり。一緒に長い冒険をしてきたようで、
清々しい感動をもって読み終えられた。やっぱり宮部節はこうでなくっちゃ。