こんな本を読みました

気ままで偏りのある読書忘備録。冒頭の文章は、読んだ本からの引用です。

『モダン・タイムズ』(伊坂幸太郎)

2016-04-16 | ミステリー、ファンタジー
「勇気はあるか?」私は少し大仰に、もう一度繰り返した。

軽やかぬすいすい読め、かつ読み応えのあるものを求めて選んだ伊坂もの。うん、おもしろかった。
現代の作家だな~と思う。軽妙で、謎が謎を読んで、厳しい状況でもどこか洒脱でユーモアがあって。
さまざまなヒントをもとにステージをクリアしていく、LPG的なノリ?やったことないので(爆)
想像で言うてますが。張り巡らせた伏線も多くて、結果肩透かしの部分もなきにしもあらずだったが
やっぱりこの発想はすごいなあ。

『直江兼続』(江宮隆之)

2016-04-16 | 歴史・時代小説
兼続は、これが上杉謙信という武将のやり方、「大義」なのだ、と思った。

大河を久々にがっつり見ていて戦国、やっぱりおもしれ~と、目に付いた本を借りてみた。直江兼続が戦
国自体指折りの智謀者で忠義者、師匠の上杉謙信ゆずりの「義」の人であることがよーくわかった。
しかしまあ、歴史物はとにかく読み比べてみないとよくわからない。キャラクターのブレがどの程度なの
かもわからないし、「ほほう、あの事実をこう解釈するか」という楽しみ方をするには知識が浅すぎるな。
この小説自体は、兼続の人となりを映すように、淡々と静かに読み進めた印象。出てくる人出てくる人、
興味深かったけどね。景勝との関係性は現行大河とはちょっと趣が違った。天地人は見てないしな~

しばらくは感想というより「読んだ」程度の覚書が続きそう。