プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 夢の本屋をめぐる冒険 >

2021年02月02日 | その他映像関連。
世界のお店を紹介する番組は山ほどあり、珍しくもないのだけれど、
これは取り上げたお店が良かったな。

パリにあるシェイクスピア&カンパニー書店。
わりあい最近、この店についての本を読んだ。



面白い店だったねえ。
2000年頃のお店について書いてあるはずなんだが、その年代感が合わない。
50年くらい合わない。1950年くらいの話に思える。


現在のお店はどうなんだろうと興味があった。
インターネット上で確認すると、だいぶこじゃれた本屋になってしまっていて、
ちょっと残念な部分があった。バンカラなところが真骨頂だと思っていたのでね。


テレビに映ったお店はバンカラ風なところは欠片もない、とても素敵なお店。
本に書かれているお店とは違ってしまった感じ。
美人のオーナーとすてきな本、乱雑だけれどそれもおしゃれ、というような。

こちらを先に見ていたら文句なく魅了されたに違いないのだが、
バンカラで定着してしまったので、こんなおしゃれなお店になってしまったことに
ちょっぴり複雑。
でも、行きたいなと思わせる魅力的なお店ではあった。


中国の「先鋒書店」。これは初耳。

番組で取り上げた支店の一つは元駐車場だった広い建物。
駐車場の床をそのまま残してあるので、屋外感がある。
矢印とか。中央線とか。ちょっと面白い。
あと礼拝堂のような大きな十字架とか、傾斜した部分とか、
そういうところが造型的には面白いところ。

この本屋さんは場所自体の魅力というより、その取り組みが面白いんじゃないかな。
イベントも数多く発信しているようだし。

何より面白いと思ったのが「盲選」。一瞬何事かと思うが、これが本の福袋。
客は中身を知らずに袋ごと本を買っていく。
面白そうだなあと思うよ。ココロが狭いわたしは絶対に買わないけどね。
むしろ作らせてくれるのだったら、作る方は作りたい。

これは本屋さんどこでも実行可能なアイディアだから、
日本でもやってみる本屋さんが出てもいいんじゃないか。

前に地元の本屋で処方本を見たことはありましたけどね。
文庫本1冊が処方薬風紙袋に入れられて、たとえば「失恋した時」「出かけたくない時」
「夜中に孤独を感じた時」とか書いてあるの。
これはこれで面白かったけど、1冊だと外れた時につまらないんだよなあ。
最低5000円で作れるのなら、ちょっとは楽しめるかもしれないが、
めくらめっぽうの本に5000円出すのもツライ話だ。


※※※※※※※※※※※※


この番組、なかなかの良品だったのは間違いないけど、
しょせんは(?)ドキュメンタリーの小品。
それをこと改めて書いたのは、実はとても書いておきたいことがあったから。
すごく余計なお世話なんだけどね。

この番組では門脇麦と千葉雄大が小さな本屋のオーナーとバイトという立場で
寸劇(寸劇じゃないか)をするのね。そしてその小芝居部分以外は
一緒に本屋のVTRを本人として見るという趣向なのよ。

この本人に戻った時の2人の空気感がすごく良かった!
この人たちはもしかして気が合うんじゃないだろうか。
結婚してください!と思ったくらい。

……わたしが結婚してくださいと願ったとして、ご本人たちがどう考えるか不明だが、
すごくお似合いに見えた。2人でいるところをまた見たい。
大変余計なお世話ですが。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  ◇ 北村薫「街の灯」 | トップ | < パディントン 2 > »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他映像関連。」カテゴリの最新記事