プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 歴史総合イベント 桃山文化やしき >

2018年02月03日 | その他映像関連。
ポスターを見て、ナニコレ?と思い、サイトを確認し、ちょっと面白そうだったので行ってみた。
一言では説明できないが、伊達政宗生誕450年にコジツケて、
いろいろなジャンルのアレコレを持ってきたイベント。主催は青年文化センター。
一応前面で桃山文化と謳っているとはいえ、範囲はけっこうユルく、
要は歴史的、伝統文化的であったら何でもいい感じ。


――で、これがけっこう面白かったんですよ!
サイトもいつまで残してあるもんだかわからないので、一応イベントの内容を挙げておくと、


桃山ファッションショー
和楽器演奏
柳生心眼流兵法演武(新陰流じゃないの?)
能の謡・仕舞のワークショップ

和風フラワーゼリー体験(作るの?)
南蛮菓子販売
戦国兵糧食販売
簡単みそ汁づくり体験

桃山美術展

小袖着用体験
着物着用体験
ダンボール甲冑展示・着用体験
茶席体験(2種類)
仙台みそづくりワークショップ

講座6つ


ああ、けっこうあったんだなあ。
事前申し込みが必要なものがいくつかあったが、当日行って楽しめるもので十分楽しんできました。


いや、実はわたしは能のワークショップを主目的に行ったのよ。
だが説明が面白くなくて、途中で出てきた。もう帰っちゃおうと思った。
むかっ腹を立てつつ建物から出ようとしたところ、そろそろお昼であることに気づく。
街の方でゴハン食べようかとも思ったのだが、面倒になったので建物内の「けやきの杜」に入る。

「けやきの杜」は美味しくはなかったです、正直言って。もう少しがんばれ。
日替わりはポークカツと書いてあったが、あれはメンチカツだ。看板に偽りあり。
でもまあ混まなかったし、窓から見える地下の練習場で個人練習をしている
トランペットとかジャグリングが見てて面白く、居心地が良かったので本を読みながら長居したのよ。

そうするうちに和楽器演奏の開始時間が近づく。
せっかく地下鉄代をかけてわざわざ来たんだから、これくらいは聴いて帰るかと思い、
全く期待感なく聴いてみたところ……これが良かったんです。



いい仕事だった、東北大学邦楽部。
大学生の部活動程度と甘く見てたら、ついうかうかと感動してしまいました。
尺八が良かったね。いい音を出していた。琴も良かった。
尺八なんて首振り三年というくらいだから、入学から2、3年でこんなに音が出せるようには
ならないだろうと確信していたが、今回5人?6人?いるうちメンバーは全員、
大学入学以降に和楽器を始めた人たちだそうだ。
びっくり。
まあ尺八の人は修士課程で5年目、琴の人たちも部活とは別に先生に習っているそうだけど。

和楽器演奏が1時間くらいあり、その後演武を挟んでもう一度演奏するらしかったので、
それも聴いて行きたくなった。
その間暇だったので、調子にのって小袖着用体験と着物着用体験もしてしまう。

小袖は薄い打掛ごときものだった。福々しい体形のわたしは似合いました。まさにお局さま。
着せてもらって、写真を撮って脱ぐ。
着物の方は、安っぽいといえば安っぽい素材ではあったが、
「16時まで戻って来てくれればいつまで着ててもいいです」というアバウトなものだったので、
小1時間着ていられて楽しかった。見栄を張って着付けする時オナカをひっこめていたので、
そのままの状態で紐を縛られて苦しかった。自業自得。

着物を着つけてもらっていたので演武はちょっとしか見られなかったが、
……鎌の朱房(ごときもの)がなかなかほどけなくて、がんばってほどいているところが
面白かったですね。

和楽器演奏、2回目も楽しんで聴けました。あの会場のサイズ感は良かったかもね。
これが大ホールとか、小ホールになったらまた違うんだろう。
今回の会場は交流ホールで、中央に小さい舞台を作り、観客席は椅子を並べて……
うーん、100席ちょっとくらい?200席はないと思うね。
マイクはあったが、ナアナア的な(←いい意味で)距離感がちょうど良かった。



※※※※※※※※※※※※



その後帰ろうと思っていたのだが、ここまで来たら桃山ファッションショーも見ていくか、
という毒も食らわば皿までの気分になり居続け。
そしたらこのファッションショーも良かった。予想よりもだいぶレベルが高かった。

桃山というから小袖に終始するかと思いきや、十二単衣から始まったのにはびっくりした。
小袖(室町時代遊女)、腰巻スタイル(お市の方)、打掛け(五郎八姫)、緋袴(春日局)、
着物(菱川師宣見返り美人図)と変遷し。髪型もちゃんと作っており、衣装自体のモノもいい。
それに装束の専門家らしき人の解説もちゃんと入って。
眼福でございました。


いい企画しましたねえ、青年文化センター。
全体的に素人くささはあったが、初回ということを考えれば悪くない。
そうですね、改善点は……やっぱりステージと、甲冑展示、着付け体験のスペースを
一緒にしてはいけないんじゃないだろうか。
ダンボール甲冑は見事な出来で良かったけれど、ついてる担当者の談笑がうるさいんだよね。
こっちは演奏を聴いているのに。
着物着用体験は楽しかったんだが、やっぱり一人しか着付けをする人がいないと
若干雑になりがちかね。スペースと鏡をもっと増やしてくれると落ち着いて姿も見られるのだが。



またこういうのあったら行きたいです。関係者各位、がんばってください。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フィギュアスケート 四大陸... | トップ | ◇ ダヴィッド・ラーゲルクラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他映像関連。」カテゴリの最新記事