岡山大学PRTimes情報データ保管庫

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【岡山大学】教育学部音楽教育講座「第70回定期演奏会」〔12/26月, YouTube配信〕

2022-12-25 21:56:01 | イベント開催案内

2022(令和4)年 12月 24日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の教育学部音楽教育講座では、2022年12月26日(月)に学生による演奏会を開催します。開催はYouTubeにて配信しますので、どなたでも視聴いただけます。

 日頃の練習の成果をぜひお聞きください。みなさまのご視聴をお待ちしています。


【日 時】
 2022年 12月 26日(月) 18:00頃より

【実施方法】
 オンデマンド配信(視聴無料)
 第70回定期演奏会のYouTubeチャンネルで配信します。
 https://youtube.com/channel/UCydpsaNA_asam9Cv9erOqoA

【フライヤー】
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/flyer20221226_concert.pdf

【プログラム】
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/flyer20221226_concert_program.pdf

【主 催】
 岡山大学教育学部 音楽教育講座

【後 援】
 岡山市
 岡山市教育委員会
 山陽新聞社
 岡山大学教育学部音楽教室音楽教育講座蒼声会


◆参 考
・岡山大学教育学部・大学院教育学研究科
 https://edu.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学教育学部 音楽教育講座
 https://edu.okayama-u.ac.jp/~ongaku/

 

岡山大学教育学部・大学院教育学研究科が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学教育学部・大学院教育学研究科が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ
 岡山大学 教育学部 音楽教育講座(担当:虫明)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-7648
 https://edu.okayama-u.ac.jp/~ongaku/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年12月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001066.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

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【岡山大学】白内障術後に予防的抗菌薬(抗生物質)の全身投与は必要か?

2022-12-25 21:07:12 | 医療系

2022(令和4)年 12月 22日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • 抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性菌が世界全体で増えており、薬剤耐性菌の感染で死亡する人が増えると予測されています。
  • 世界保健機関 (WHO) では、2015年に薬剤耐性に関する活動計画(アクションプラン)が採択され、日本政府では2016年に薬剤耐性アクションプランを策定し、抗菌薬の適正使用(不必要に使わない、そして、使用量を減らすこと)を推進しています。
  • 白内障手術では、術中、術後に抗生物質の点滴や内服が感染予防として行われてきました。
  • 2016年4月から2022年10月の間に行った白内障手術について、2018年1月から段階的に抗生物質の点滴、内服を中止、2021年11月からは内服を中止しましたが、術後感染はありませんでした。
  • 今回の調査から、術前からの抗生物質の予防点眼など眼局所での感染対策を行えば、術後感染は起こらず、抗生物質の全身投与(点滴、内服)は不要であるという根拠を示すことができました。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医)生体機能再生再建医学分野(眼科)の松尾俊彦教授、同学術研究院医歯薬学域(医)総合内科の萩谷英大准教授、岡山県真庭市の落合病院薬局の井口真宏薬局長、森里典康薬剤師、同検査科の村﨏辰也技師長らは、2016年4月~2022年10月までに落合病院で行った2149症例の白内障手術を5つの時期に分けて振り返りました。

 ①抗生物質の点滴を術中に行い、術後2日内服を行った時期
 ②抗生物質の内服を術前から術後2日まで行った時期
 ③別の抗生物質を術前から術後まで行った時期
 ④抗生物質の内服を術前1回だけ行った時期
 ⑤内服を中止した時期

 の5つの時期すべてで術後感染は認められませんでした。

 今回の調査から白内障手術では、感染予防のために抗生物質の全身投与を行う必要はないと言えます。

 本研究成果は、2022年11月28日、スイスの環境科学・公衆衛生学の雑誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載されました。
 

古い順に5つ期間での抗生物質の全身投与(点滴、内服)の状況

古い順に5つ期間での抗生物質の全身投与(点滴、内服)の状況



◆松尾俊彦教授からひとこと
 感染症内科が専門の萩谷英大先生が岡山県内の医療従事者のための感染症学習/相談会(O-CAST)を始められ、保健所や病院の医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師など多様な医療職、医療系学生が参加しています。この会に私も参加して学ぶ中、白内障手術など眼科手術で長年行ってきた感染予防のための抗生物質の全身投与は本当に必要なのかと考えてきました。
 2000年頃、白内障手術の術後感染(眼内炎)訴訟の判例で抗生物質の全身投与が推奨され、全身投与をやめにくい事情もあり、この研究成果が抗生物質の全身投与は不要であるという根拠になればと思います。
 

松尾俊彦 教授

松尾俊彦 教授



◆論文情報
 論 文 名: Are Prophylactic Systemic Antibiotics Required in Patients with Cataract Surgery at Local Anesthesia?
 掲 載 誌: International Journal of Environmental Research and Public Health
 著   者: Toshihiko Matsuo, Masahiro Iguchi, Noriyasu Morisato, Tatsuya Murasako, Hideharu Hagiya
   D  O  I : https://doi.org/10.3390/ijerph192315796
 U  R  L : https://www.mdpi.com/1660-4601/19/23/15796


◆詳しい研究内容について
 白内障術後に予防的抗菌薬(抗生物質)の全身投与は必要か?
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r4/press20221221-1.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
 https://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院 眼科
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index133.html


◆参考情報
・【岡山大学】鑑真和上がもたらした漢方薬が現代日本の体系化された漢方薬処方の源流!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000989.000072793.html
・【岡山大学】岡山市保健センターの3歳児健康診査でスポットビジョンスクリーナによる屈折検査を導入 ~弱視の原因となる屈折異常の検出が向上し、早期の眼科受診が可能に~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000811.000072793.html
・【岡山大学】植物ゲノム解析手法を初めてヒト疾患「斜視」に応用!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000482.000072793.html
・【岡山大学】光電変換色素NK-5962の網膜視細胞保護の分子機構を発見!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000479.000072793.html
・【岡山大学】光電変換色素NK-5962の神経保護効果を発見!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000243.000072793.html
・【岡山大学】機能性色素NK-4の網膜視細胞の保護効果を発見!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000239.000072793.html
・【岡山大学ヘルスイノベーション】光電変換色素薄膜型人工網膜(岡山大学方式の人工網膜 OUReP™)と網膜細胞間の神経伝達機構の解明に関する国際共同研究成果を発表
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000072793.html
・【岡山大学】幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000072793.html
・【岡山大学ヘルスイノベーション】涙腺IgG4関連疾患のIgG4血液検査による経過観察
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000072793.html
 

 

岡山大学病院が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)

岡山大学病院が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 ヘルスシステム統合科学学域(医)(岡山大学病院眼科)教授 松尾俊彦
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
 E-mail:matsuot◎cc.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://okayama-u-opth.jp/index.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年12月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001066.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

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【岡山大学】岡山大学統合報告フォーラム2022 次世代と共に拓く「ありたい未来」を開催しました

2022-12-25 21:05:10 | イベント開催報告

2022(令和4)年 12月 22日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、4回目となる統合報告書の発行にあたり、2022年12月17日、「岡山大学統合報告フォーラム2022」を創立五十周年記念館金光ホールで開催(オンライン同時配信)しました。新型コロナウイルス感染対策を徹底の上、一般の方も含めて会場にて実施し、オンラインでも同時配信を行いました。当日は、合わせて約130人が参加しました。

 槇野博史学長による講演では、「トランスフォームの第4期へ」と題し、「学生は最も重要なステークホルダーであり、学生たちが主体的に夢をもち、その実現を目指した活動を支援することが我々の本務である。次世代が夢に描く『ありたい未来』を共に創ることが求められており、そのためには、私たちが自らと社会の価値観を大きくトランスフォームさせ、それを社会システムに反映させる必要がある」と発信しました。
 

槇野学長による講演

槇野学長による講演

 

ゲストコメンテーターの名古屋外国語大学学長の亀山郁夫先生

ゲストコメンテーターの名古屋外国語大学学長の亀山郁夫先生

 

登壇者による発言

登壇者による発言

 

パネルディスカッションの様子(左から、槇野学長、亀山先生、伊藤さん、ナタリー・モンテシノさん、ライアン・ジョセフ助教、中澤さん)

パネルディスカッションの様子(左から、槇野学長、亀山先生、伊藤さん、ナタリー・モンテシノさん、ライアン・ジョセフ助教、中澤さん)


 続いて、パネルディスカッションでは、槇野学長をファシリテーターとして、パネリストには工学部の伊藤一葉さん、CLSプログラム2期生であり本学研究生のナタリー・モンテシノさん、文明動態学研究所のライアン・ジョセフ助教、大学院ヘルスシステム統合科学研究科の中澤拓也さんを、ゲストコメンテーターには本学の経営協議会委員であり名古屋外国語大学学長の亀山郁夫先生をそれぞれお招きし、「次世代と共に拓く『ありたい未来』」をテーマにディスカッションを行いました。

 亀山先生からは、「創造のふるさとは未来にある」というロシアの詩人の言葉を引用され、「ありたい未来という言葉に大変惹かれるものがあり、まさに未来を考えることがクリエイションの源である。岡山大学はSDGsに着目することで未来を考え、クリエイションの源を掴んでいる。岡山大学のSDGs対する取り組みは日本の先駆的な役割を担っており、その先見性が統合報告書にも表れている。大変心強く感じた」との発言がありました。

 また、中澤さんからは、「次世代と呼ばれる人たちが、大人や社会の尺度によって評価されるのではなく、自分たちがワクワクするものに夢中で向き合っていける社会でありたい。自分たちが夢中になれるものがあれば、そこにひたむきに向き合っていける、そういった未来でありたい」とのコメントがありました。その後も活発なディスカッションが繰り広げられた後、参加者との意見交換では、オンラインを通じて「新しい目標を見つけるため、それに向かって動くために、心がけていることはありますか」との質問があり、伊藤さんが「興味があるかないかに関わらず、色んなところに首を突っ込んでみること。考えるより先に行動することが大事」とコメントしました。

 閉会あいさつでは、高橋香代理事(企画・評価・総務担当)・IR/IE室長が、「創造のふるさとは未来に、それを目指さなければいけないと教えていただいた。本日いただいた意見をしっかりと受け止めていきたい」と総括を述べました。

 なお、当日のアーカイブ動画は後日配信する予定です。
 



〇岡山大学統合報告書は下記からご欄いただけます。
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/annual.html


○岡山大学統合報告書2022に関するWebアンケートについて
 本報告書を通して多くの方々に岡山大学のファンとなっていただけるように、今後も改善・改良を重ねてまいりますので、是非皆様からの忌憚のないご意見をお寄せください。
 https://forms.gle/WxMMmTBrUYz5Pnss7


◆参 考
・【岡山大学】「岡山大学統合報告書2022 Pay it Forward」を発行しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001097.000072793.html
・【岡山大学】「岡山大学統合報告フォーラム2021 HAVE A DREAM -ありたい未来の共育共創-」を開催しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000420.000072793.html
・岡山大学SDGsホームページ
 https://sdgs.okayama-u.ac.jp/

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ
 岡山大学 総務・企画部 大学改革推進課(IR/IE室)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:086-251-8998,7754
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11758.html

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年12月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001066.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001125.000072793.html

 

 


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【岡山大学】岡山県内の感染状況・医療提供体制の分析について(2022年12月14日時点)

2022-12-25 21:03:01 | 医療系

2022(令和4)年 12月 22日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



◆概 要
 岡山県ホームページに公開されているデータを用いて、岡山県内の感染状況と医療提供体制の分析を岡山大学と岡山大学病院のサポートのもと、感染対策に携わる岡山県専門家有志にて実施しています(分析アップデートは1週間に1回を予定)。

 また、東京都の「最新のモニタリング項目の分析・総括コメントについて」を参考に一枚で分かりやすく表現しています。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが起こり、わが国でも非常事態宣言が繰り返される中、岡山県内の感染・医療体制の状況を把握する上で、また、みなさまの感染予防対策のご参考になれば幸いです。


◆感染状況・医療提供体制の分析〔2022年 12月 14日(水)時点〕
<感染状況>

  • レベル5.感染が広範囲に拡大しており最大限の警戒が必要

〔参考:先週 12月 7日(水)時点…レベル4.感染が拡大しており特別な警戒が必要〕

 新規陽性者は、人口10万人当たり856人と増加幅が急に大きくなっています。医療機関・高齢者施設でのクラスターが多発しています。新規陽性者数は、全国的にも増加傾向です。今後も、免疫の減衰、社会経済活動の活発化、新たな変異株による感染者数の動向に注意が必要です。
 季節性インフルエンザも増加しており、感染対策と同時流行を見据えたワクチン接種や抗原検査キット購入などの備えが必要です。


<医療提供体制>

  • レベル4.体制が逼迫していると思われる

〔参考:先週 12月 7日(水)時点…レベル4.体制が逼迫していると思われる〕

 感染者数の増加を受け、入院患者数が増加傾向です。医療機関でのクラスター、医療従事者の感染や濃厚接触
による自宅待機も増加し、通常医療を制限する医療機関もあり、医療提供体制への負荷が確実に増しています。
 

https://www.unit-gp.jp/eisei/wp/wp-content/uploads/2020/12/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%8A%B6%E6%B3%81%E3%83%BB%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%8F%90%E4%BE%9B%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%81%AE%E5%88%86%E6%9E%90_20221214.pdf


<感染状況・医療提供体制のレベル評価について>

https://www.unit-gp.jp/eisei/wp/wp-content/uploads/2020/12/%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%8A%B6%E6%B3%81%E3%83%BB%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%8F%90%E4%BE%9B%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%81%AE%E5%88%86%E6%9E%90_%EF%BC%95%E6%AE%B5%E9%9A%8E_20220923%E6%94%B9%E8%A8%82.pdf

 



◆岡山県専門家有志のひとり岡山大学の萩谷英大医師(感染症専門医)からのひとこと
 感染者数の増加傾向が続いています。これからクリスマス・年末年始と人が集まるイベントが続きますので、人が多いところでのマスク着用・ワクチン接種などを心がけてください。自分は大丈夫という油断は禁物です。特にお正月に再開するであろうご親戚は年配の方も多いかと思います。発症した場合の重症化リスクは若い皆さんよりも高いと見積もられます。適度な感染対策を意識しながら、楽しい年末年始をお迎えください。
 

岡山大学の萩谷英大医師(感染症専門医)

岡山大学の萩谷英大医師(感染症専門医)



◆岡山県専門家有志
 頼藤 貴志(岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野)
 萩谷 英大(岡山大学病院 総合内科・総合診療科)
 上山 伸也(津山中央病院 感染症内科)
 藤田 浩二(津山中央病院 総合内科・感染症内科)
 市村 康典(国立国際医療研究センター 国際医療協力局)
 吉岡 大介(川崎医科大学臨床感染症学・川崎医科大学附属病院感染管理室)
 高橋 一剛(岡山大学大学院医⻭薬学総合研究科 消化器外科学分野)
 (順不同)


◆参 考
・岡山県内の感染状況・医療提供体制の分析について(2022年11月23日時点以前)
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001063.000072793.html
・岡山県内の感染状況・医療提供体制の分析について(2022年11月30日時点)
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001088.000072793.html
・岡山県内の感染状況・医療提供体制の分析について(2022年12月7日時点)
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001104.000072793.html


◆参考情報
・岡山県クラスター対策班有志作成動画、診療所や職場でのお役立ち集
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4631
・新型コロナウイルスワクチン情報
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4923
・岡山大学の新型コロナウイルス感染症への対応について
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/aboutcoronavirus.html
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院コロナ・アフターケア外来
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index377.html
・【岡山大学】岡山県のワクチン集団接種会場へ岡山大学病院の医療従事者を派遣
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学病院で歯科医師を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種の研修会を開催しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種のリハーサルを実施しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種を開始しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種において、約12,000人に1回目の接種を終了しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学病院にECMOを搭載できる大型救急搬送車「ドクターカー」を配備しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学における新型コロナウイルスワクチン大学拠点接種を再開しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000245.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスの感染予防対策のために学部・研究科へCO2濃度測定器を配付しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000316.000072793.html
・【岡山大学】WHOに協力:新型コロナウイルス感染症対策専門家として萩谷英大医師をパプアニューギニアへ派遣
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000502.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】RSウイルス特集ページを期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000234.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報15)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報16)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000206.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報17)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報18)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000290.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報19)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000347.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報20)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000406.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報21)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000467.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報22)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000531.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報23)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000600.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報24)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000642.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報25)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000677.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報26)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000921.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報27)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000995.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】小児の原因不明の重篤な急性肝炎(第1報)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000740.000072793.html
・【岡山大学】備前市における新型コロナウイルス感染症の抗体検査に関する研究の実施について
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000748.000072793.html
・【岡山大学】医学部保健学科市民講座「コロナウイルス感染症をもっと知ろう-看護・放射線・検査-」講演録画配信を開始しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000815.000072793.html

 

 

 

 

 

岡山大学病院(岡山市北区)

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◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野 教授 頼藤貴志
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 基礎研究棟7階
 TEL:086-235-7173
 FAX:086-235-7178
 E-mail:okayama.eisei◎gmail.com
      ※◎を@に置き換えて下さい
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
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 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
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国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

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【岡山大学】地球の最深部にマグマは眠っているのか? ~触れるマグマ=ガラスの超高圧実験からの知見~

2022-12-25 21:01:02 | 理工農系

岡山大学は10学部・1プログラム、8研究科、4研究所、附属病院、附属学校を有する地域の中核となる総合大学型の国立大学法人です。

今回、最新の研究成果をわかりやすく紹介する「FOCUS ON」を2022年11月30日に発行しました。ぜびご覧ください!




<発表のポイント>
  • 原始地球の大部分はマグマに覆われていたと考えられているため、マグマの性質を知ることは地球の成り立ちを知る手掛かりとなります。
  • 鉄を含むガラスは高温のマグマを凍結した、言うなれば触れられるマグマであり、鉄を含むガラスを研究することで、マグマの性質を理解することができます。
  • 鉄を含むガラスが地球深部で重くなることから、地球のマントル最深部にマグマが眠っている可能性があります。


◆発表者
 岡山大学惑星物質研究所 特任助教 増野いづみ


◆概 要
 一般的にマグマは岩石よりも軽く、火山噴火などで地表へと上昇してきます。近年、地球深部でマグマが岩石よりも重くなるのではないかという研究報告がなされました。地球内部は深くなるにしたがって圧力が増加しますが、地球のどの深さ(=圧力)でマグマが重くなるのかは分かっていません。マグマが岩石よりも重くなる深さが地球最深部よりも深い条件でしか起きなければ、マグマは浮いてきます。

 逆に、それよりも浅い部分で起きるのならば、地球が誕生した太古の昔から、マグマが地球の最深部に眠っている可能性があります。実際に高温のマグマを扱うのは難しいことから、触れられるマグマといえる鉄を含むガラスの超高圧実験を行いました。

 その結果、鉄を含むガラスの構造が地球最深部よりも低い圧力(浅い深さ)で変化し、密度が高くなる(重くなる)ことが示唆されました。これによって地球の最深部にマグマが溜まっている可能性が高まりました。誕生初期、地球の直径の3分の1近くがマグマの海に覆われていたと考えられています。

 地球最深部のマグマはこの名残と考えられ、超高圧下でのガラスの性質を知ることは、地球がどのようにできあがってきたかを知る手掛かりとなります。

 本研究成果は、2022年6月29日、米国の科学雑誌「Geophysical Research Letters」に掲載されています。


◆導 入
 皆さんは、液体と固体、どちらが沈んでいくと考えますか?ある人はキンキンに冷えたジュースに浮かぶ氷を、またある人は温かいコーヒーに入れた角砂糖が沈んでいく様子をイメージされるかもしれません。もちろん、どちらも正しく、どの物質が沈むかは、基本的には両者の密度の大小が関係します。地球の成り立ちを知るためには、この浮き沈みの関係を知ることが重要になってきます(図1)。
 


 地球の中にある液体といえば、火山噴火の際のマグマを真っ先に思い出し、地球の深部はドロドロのマグマで満たされていると想像する方が多いかと思います。しかし、実際には硬い岩石が詰まっており、現在の地球においてマグマはマイナーな存在です。
 一方、40数億年前には、地球の大部分はマグマの海(マグマオーシャン 注1)に覆われていたと考えられており、時間と共に冷え固まって現在の姿になっていると考えられています。マグマオーシャンの中では、密度が大きいものは下に沈み、密度が小さいものは上に浮いてくることになります。マグマが火山から噴出するように、一般的に地表付近ではマグマは周囲の岩石よりも小さい密度を持ちます。


◆背 景
 近年、この密度関係が地球深部で逆転し、マグマの方が岩石よりも重くなるとの報告がなされました。実際、地震波速度観測データによると、地球の最深部に地震波速度の異常な部分が存在することが分かっており、周囲の岩石とは違う鉱物もしくはマグマが存在することでこの異常が説明できるとされています。マグマは地震波速度異常の原因として有力視されていますが、本当にマグマが安定的に存在できるのか否かは分かっていません。
 


 地球の深部というのは超高圧高温の世界で、深くなるにしたがって圧力が増加していきます。この密度の逆転は、マグマが圧力をかけると縮みやすい(圧縮されやすい)性質を持っていることに由来します。しかし、この密度の逆転が起こる圧力(=深さ)については明らかになっていません。地球の岩石層(マントル 注2)は深さ2900km, 圧力135 万気圧 注3であり(図2)、密度の逆転がマントルの最高圧力である135万気圧よりも低い圧力で起きていればマグマは沈み(マントル最深部にマグマが溜まる)、135万気圧よりも高い圧力で起こるならばマグマは浮いてしまう(マントル最深部にマグマは存在できない)、ということになります。


◆研究内容・業績
 マントル最深部を再現し、そこに存在するであろう物質のふるまいを観察するには超高圧高温実験が必要となります。一方で、超高温高圧を安定的に発生させることはそう簡単ではありません。高圧を発生させるには周囲を硬い物質(ダイヤモンドや超硬合金)で取り囲み、力を加えなければなりませんが、特に高温のマグマは周りの物質と反応してしまい、圧力が保持できないなどの技術的な困難さが伴います。そこで本研究ではマグマを模したガラスを研究対象とし、超高圧実験を行いました。
 ガラスは高温下にあるマグマをそのまま常温でフリーズ(凍結)させたもので、ガラスは私たちが直接触ることができるマグマであるとも言えます。そのため、ガラスの超高圧下でのふるまいを観察することで、マグマの性質を知ることができます。マグマには鉄成分が含まれているため、鉄を含むガラスの超高圧下での弾性波速度 注4 測定実験を行いました。
 


 その結果、マントル最深部の圧力で、弾性波速度の圧力に対するトレンドの変化が見られました。このトレンド変化は、ガラスの構造が変わり、密度が高くなることに由来します。また鉄が入ることで、鉄が入っていないガラスと比べて、より低圧の106万気圧でトレンド変化が起こることが明らかになりました(図3)。
 この値がマントルの底の圧力135万気圧よりもかなり低いことから、マグマがマントルの最深部に存在することを矛盾なく説明することができます。この結果は、2022年6月29日、米国の科学雑誌「Geophysical Research Letters」に掲載されました。


◆展 望
 原始地球の大規模が、熔解したマグマオーシャンを経て、地球が冷え固まって形成されたとすれば、最下部マントルに存在するかもしれないマグマは、マグマオーシャンの名残である可能性があります。ゆえに、超高圧実験でマグマやそのマグマを模したガラスの性質を調べていくことは、地球がどのようにできあがっていったかを知る重要な手掛かりとなります。
 地球最深部にマグマが存在するか否かは、地球内部における未解決問題の一つにすぎません。実際、マントルにどんな岩石が詰まっているのかも、細かくは分かっていません。火山や地震の震源のもっと下には、まだ拓くべき大きなフロンティアが広がっています。今、皆さんが腰かけている地面の下に何が眠っているのか、私を含め、人類はまだ知らないのです。


◆用語説明
(注1)マグマオーシャン:惑星形成初期に表面を覆っていたとされるマグマの海。近年の研究で、地球は現在のマントル 注2 最深部までマグマオーシャンに覆われていたと報告されています。
(注2)マントル:地球を含む惑星・月などの衛星の深部の岩石層。地球の場合は地殻の下(約30km)から中心核の上(約2900km)に存在し、地球の大部分(地球の体積の約8割)を占めます。
(注3)大気の圧力=1気圧。圧力釜の内部圧力は2気圧程度まで、世界一深い海であるマリアナ海溝では約1千気圧。
(注4)弾性波速度:物質の中を伝搬する振動の波の速度。この速度は密度などに依存します。

 

◆論文情報
 論 文 名:Acoustic Wave Velocities of Ferrous-Bearing MgSiO3 Glass up to 158 GPa With Implications
for Dense Silicate Melts at the Base of the Earth's Mantle
 掲 載 紙:Geophysical Research Letters
 著  者:Mashino, I., Murakami, M., Kitao, S., Mitsui, T., Masuda, R., Seto, M.
 D  O  I:10.1029/2022GL098279
 U  R  L:https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2022GL098279

 



◆参 考
・岡山大学惑星物質研究所(IPM)
 http://www.misasa.okayama-u.ac.jp/jp/
 

 岡山大学惑星物質研究所紹介(YouTube 4:53)
 https://youtu.be/UQtAxdYGI0k


◆参考情報
・【岡山大学】在日フランス大使館担当官、日本原子力研究開発機構理事長らが惑星物質研究所を視察 ~探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取した試料を観察~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000848.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学惑星物質研究所「すぐにわかる小惑星リュウグウの起源と進化」が知の拠点【すぐわかアカデミア。】で動画配信スタート
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000833.000072793.html
・【岡山大学】小惑星リュウグウがかつて彗星であった可能性を理論的に指摘〜小惑星探査機「はやぶさ2」が採取した小惑星物質の起源解明へ〜
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000573.000072793.html
・【岡山大学】3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」から採取した試料をイベントに合わせて一般公開しました!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000170.000072793.html
・【岡山大学】惑星物質研究所の中村栄三教授が「令和2年度星取県推進功労者知事表彰」を受賞
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000072793.html
・「スペースサイエンスワールド星取県」基調講演/スペシャルトークセッションに中村栄三特任教授が登壇
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000072793.html
・内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択 イノベーションエコシステムの構築を加速(令和2年10月20日付岡山大学プレスリリース)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9724.html


◆参考情報:FOCUS ON
・【岡山大学】全身性エリテマトーデスで免疫力が低下する原因分子を同定
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000419.000072793.html
・【岡山大学】酵母が必要としている栄養素を酵母に語らせる技術を開発
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000516.000072793.html
・【岡山大学】神経内分泌腫瘍治療への新しい挑戦 ~新しい放射線治療の導入~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000582.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学病院麻酔科蘇生科におけるAcute Pain Serviceへの取り組み ~手術を受ける患者様への安全・安心・満足度向上を目指して~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000615.000072793.html
・【岡山大学】フェイクコンテンツの真偽判定技術 ~AIによるウソ発見器~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000703.000072793.html
・【岡山大学】新炭素材料Qカーボンでエネルギー・環境問題に挑戦
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000708.000072793.html
・【岡山大学】岡山の古墳人は「炊いたお米」を食べていた? 歯石内残留デンプン粒の検出から得られた新たな知見
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000772.000072793.html
・【岡山大学】医療ビッグデータを用いたデータサイエンスによって広がるドラッグリポジショニングの可能性
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000807.000072793.html
・【岡山大学】体中で高機能な抗体が作られる仕組みを解明し免疫能力の向上を目指す
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000920.000072793.html
・【岡山大学】謎に満ちたヒト脳の解明に挑む! ヒト脳の多階層な機能を計測できる革新的な脳イメージング技術 〜7テスラ超高磁場レイヤーfMRI〜
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000945.000072793.html
・【岡山大学】遺伝子・ゲノムの改変で環境変動に適応した高品質なオオムギを作る
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001117.000072793.html

 

岡山大学惑星物質研究所(IPM)(鳥取県東伯郡三朝町)

岡山大学惑星物質研究所(IPM)(鳥取県東伯郡三朝町)

 

岡山大学惑星物質研究所の位置(googleマップより)

岡山大学惑星物質研究所の位置(googleマップより)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学惑星物質研究所 特任助教 増野いづみ
 〒682-0193 鳥取県東伯郡三朝町山田827
 TEL:0858-43-3761
 http://www.misasa.okayama-u.ac.jp/jp/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年12月期共創活動パートナー募集中:
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