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岡山大学PRTimes情報データ保管庫

国立大学法人岡山大学の情報発信サイトのひとつである「PRTimes」の情報データ保管ブログ

【岡山大学】癌の協力者が免疫回避の一翼を担う?〜ミャンマー人留学生が異国の地で快挙〜

2022-02-27 13:32:13 | 医療系

2022(令和4)年 2月 25日
国立大学法人岡山大学
http://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • 口腔癌細胞に影響を受けた癌間質細胞が、CCL2を分泌することで癌組織に骨髄由来免疫抑制細胞を動員することを発見しました。
  • 動物実験で、CCL2を抑制すると、腫瘍組織における骨髄由来免疫抑制細胞の動員が抑えられ、癌間質細胞同士の協力を阻害することができました。
  • 癌免疫療法の成功率を上げるヒントとなる可能性があります。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域口腔病理学分野(長塚仁教授)の河合穂高助教とミャンマー人留学生のメイ ワト ウ 大学院生の共同研究グループは、口腔癌細胞の影響を受けた間質細胞が、CCL2を介して免疫を阻害する骨髄由来細胞を腫瘍組織に呼び寄せ、腫瘍免疫を抑制することを発見しました。

 これらの研究成果は2022年1月11日に、米国の医学系雑誌である「JCI-insight」にResearch Articleとして掲載されました。

 近年、癌組織に存在する癌の影響を受けた一部の間質細胞(線維芽細胞や腫瘍血管などの非癌細胞)は、癌細胞を助け、より病気の進行を早めることが知られています。さらに厄介なのは、腫瘍は骨髄から細胞を動員することで、免疫抑制や腫瘍の悪性化に役立てています。

 本研究では、癌に影響を受けた間質細胞が、CCL2という炎症性物質を放出して骨髄由来細胞を腫瘍組織に動員し、免疫抑制に寄与していることを明らかにしました。この発見は、癌の協力者たる間質細胞が、新たな癌の協力者を腫瘍組織に呼び寄せていることを意味し、新しい癌の病態の一面を明らかにしたものです。この研究結果は、癌細胞に特化した治療の限界や、癌の協力者同士の関係性を断ち切るような新たな治療法の確立の重要性など、今後の癌治療を考える上で重要な成果と言えます。

 また、本論文を筆頭著者であるメイさんは、ミャンマーから来た留学生です。彼女は、留学中に日本で祖国のクーデターを経験しました。祖国に帰れず、本人にできることも限られる中、懸命に研究に取り組み論文を完成させました。この論文には、祖国のためになればという彼女の強い想いと、未来への熱い希望が込められています。


◆研究者らからのひとこと
 <メイ ワト ウ 大学院生>

 Cancer is a challenge to human beings and is histologically sophisticated. I conducted oral cancer research, and I was surprised that we found how the resident stroma-secreted factors are important in oral cancer. I would like to continue research and contribute my work to the future of humanity.

メイ ワト ウ 大学院生

メイ ワト ウ 大学院生


 <河合穂高 助教>
 多くの先生方の力を借りて、癌の「チームワーク」の一端を明らかに出来ました。これからも、人間のチームワークで癌の病態を解き明かしていきたいです。

河合穂高 助教

河合穂高 助教


◆論文情報
 論 文 名:Resident stroma-secreted chemokine CCL2 governs myeloid-derived suppressor cells in the tumor microenvironment
 掲 載 誌:JCI-insight
 著   者:May Wathone Oo, Hotaka Kawai *, Kiyofumi Takabatake, Shuta Tomida, Takanori Eguchi, Kisho Ono, Qiusheng Shan, Toshiaki Ohara, Saori Yoshida, Haruka Omori, Shintaro Sukegawa, Keisuke Nakano, Kuniaki Okamoto, Akira Sasaki, and Hitoshi Nagatsuka
 D   O   I:10.1172/jci.insight.148960
 U   R   L:https://insight.jci.org/articles/view/148960


◆詳しいプレスリリースについて
 癌の協力者が免疫回避の一翼を担う?〜ミャンマー人留学生が異国の地で快挙〜
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220217-3.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔病理学分野
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/oralpath/index.html
・岡山大学 歯学部
 http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/index.html
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/


◆参考情報
・がんを兵糧攻め!口腔がんの血管に発現する新たな標的物質を発見
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id666.html

 

岡山大学歯学部(岡山市北区)

岡山大学歯学部(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯)口腔病理学分野 助教 河合穂高
 〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス 歯学部棟
 TEL:086-235-6651
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/oralpath/index.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000527.000072793.html

 


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【岡山大学】文明動態学研究所「エルゼ・フォークトレンダーの心情論」〔3/16,水 オンライン〕

2022-02-27 13:29:51 | イベント開催案内

2022(令和4)年 2月 24日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



◆概 要
  国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の文明動態学研究所(RIDC)は、2021(令和3)年に開所された岡山大学で4つ目の研究所であり、人文・社会科学系でははじめての研究所です。

 RIDCでは、「RIDCマンスリー研究セミナー」を開催し、RIDCにかかわる教員の研究成果や進行中のプロジェクトの進捗状況などを自由に報告し、語り合う場にしたいと考えています(セミナーは、一般公開にする場合とセミクローズドで行う場合があります)。

 第10回となるRIDCマンスリー研究セミナーを下記の通りオンラインで開催します。

 ご興味、ご関心のある方ならば、どなたでもご参加いただけます。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。


【日 時】
 2022年 3月 16日(水)  12:00 ~ 13:00

【題 名】
 エルゼ・フォークトレンダーの心情論

【概 要】
 20世紀初頭のミュンヘンとゲッティンゲンに形成された初期の現象学派については、現象学の専門家のなかでさえもそれほど多くの知見が共有されているわけではない。こうした事情にはいくつかの理由が考えられるのだが、そのひとつは、初期の現象学者たちが緊密なサークルを形成した結果、そこで行われた議論が部外者には近づきにくくなってしまっているからだろう。
 本発表では、こうした問題に哲学史研究者がどのように取り組んでいるのか、そしてどう取り組むべきなのかを、エルゼ・フォークトレンダー(Else Voigtländer, 1882–1946)に関する発表者の研究成果を題材として紹介する。フォークトレンダーは初期現象学のなかでもとりわけ無名の存在だが、彼女の1933年の論考「心情の心理学についての所見」は、ミュンヘン学派における現象学者の思想上の関係を再構成するためのいい手がかりになりうる。
 本発表ではこうした再構成が具体的にどのような形をとるのかを示した上で、そこで働いている方法論上の前提にも触れたい。これによって、哲学史研究における過去の再構築がどのような営みであるのかがいくらかはっきりするはずである。
 <参考資料>
 https://www.academia.edu/50061040/Between_Love_and_Benevolence_Voigtländer_Pfänder_and_Walther_on_the_Phenomenology_of_Sentiments

【スピーカー】
 植村玄輝 氏(岡山大学 社会文化科学学域(文) 准教授)
 https://www.let.okayama-u.ac.jp/people/philosophy/uemura/

【開催方法】
 オンライン(ご参加いただくにはZoomのご利用が必要となります)

【対象者】
 どなたでもご参加いただけます

【参加費】
 無 料

【主 催】
 岡山大学文明動態学研究所(RIDC)

【お申込方法】
 2022年3月15日(火)12:00までに、下記URLからお申込みください。
 折り返し、参加用URLをお送りします。
 https://forms.gle/HwnHTsMMdHXas5Dh8

【ポスター】
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/wp-content/uploads/2022/02/%E7%AC%AC10%E5%9B%9E.pdf



◆参考:RIDCマンスリー研究セミナー
・【岡山大学文明動態学研究所】第3回RIDC マンスリー研究セミナー「日本史研究と地域史研究のはざま―生存の「関係・空間」の歴史学―」
 https://youtu.be/C2XefIGOQiQ
・【岡山大学文明動態学研究所】第6回RIDCマンスリー研究セミナー「プリント化する伝統織物-インドネシア、バリ島紋織をめぐるオーセンティシティとアイデンティティ-」 の録画配信を開始しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000394.000072793.html


◆参考情報
・岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/
・【岡山大学】岡山大学文明動態学研究所開所式を挙行
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000072793.html
・【岡山大学】文明動態学研究所 キックオフ・シンポジウム「パンデミックと文明 -感染症と向き合う過去から未来へ-」〔4月14日(水)開催〕
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学文明動態学研究所『文明動態学』Vol.1が刊行されました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000504.000072793.html

 

  • 岡山大学文明動態学研究所主催 シンポジウム「瀬戸内地域を事例として ニューノーマルとインターローカルネットワーク」〔2022年3月1日(火)13:00~17:00 オンライン(事前参加登録不要)〕
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000529.000072793.html

 

岡山大学文明動態学研究所(RIDC)が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学文明動態学研究所(RIDC)が所在する岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
 E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp
        ※◎を@に置き換えて下さい。
 TEL:086-251-7442
 https://ridc.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
            ※◎を@に置き換えて下さい。
 TEL: 086-251-8463
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年3月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000528.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000526.000072793.html


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【岡山大学】バイオベース高分子を殻材とする蓄熱マイクロカプセルの高速生産

2022-02-24 10:26:00 | 理工農系

2022(令和4)年 2月 22日
国立大学法人岡山大学
http://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • マイクロ流路と呼ばれる細い流路に原料液を送液し、混合するだけで潜熱蓄熱材を内包したバイオベース高分子マイクロカプセルを高速連続製造する技術を開発しました。
  • 本製造技術で得られた50~100μm程度のバイオベース高分子マイクロカプセルは、過冷却を起こさず、優れた蓄熱性能を示すことが確認されました。
  • この環境低負荷な蓄熱マイクロカプセルを建築建材や保温容器に導入することによって、未利用熱を有効活用でき、省エネルギーに繋がるものと期待します。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院自然科学学域(工)の渡邉貴一研究准教授、小野努教授と同大学院自然科学研究科博士前期課程の坂井優子大学院生は、中国精油株式会社と共同でマイクロ流路を用いたバイオベース高分子を殻材とする蓄熱マイクロカプセルの高速生産技術を開発し、その蓄熱特性を評価しました。

 本研究成果は2022年1月26日、アメリカ化学会の「ACS Materials Au」誌に公開されました。

 物質が液体−固体に相変化する際に生じる熱を吸収・放熱する材料を潜熱蓄熱材と言います。これまで、蓄熱材を高分子殻材で包むカプセル化技術は、蓄熱材の周囲環境への漏出を防ぐために多く開発されてきましたが、合成高分子を殻材として有害なホルマリンを用いる場合や、数時間の重合反応を要する手法でした。本研究では、原料液をマイクロ流路に送液するだけの簡便な方法によって、バイオベース高分子を殻材とするホルマリンフリーの蓄熱マイクロカプセルを連続的に製造できるようになりました。

 今後、本材料を建材や保温容器に導入し、冷暖房の代替とすることによって電力消費を削減でき、省エネルギーに繋がることが期待されます。
 

蓄熱材の相変化による熱の出入り

蓄熱材の相変化による熱の出入り

 

 

マイクロ流体を用いたバイオベース高分子を殻材とする蓄熱マイクロカプセルの調製

マイクロ流体を用いたバイオベース高分子を殻材とする蓄熱マイクロカプセルの調製

 

 (a)マイクロ流路を用いた液滴調製時の顕微鏡写真, (b)得られた蓄熱マイクロカプセルの光学顕微鏡写真, (c) 示差走査熱量計を用いた蓄熱マイクロカプセルの蓄熱測定結果(蓄熱材としてヘキサデカンを使用)

(a)マイクロ流路を用いた液滴調製時の顕微鏡写真, (b)得られた蓄熱マイクロカプセルの光学顕微鏡写真, (c) 示差走査熱量計を用いた蓄熱マイクロカプセルの蓄熱測定結果(蓄熱材としてヘキサデカンを使用)



◆小野努教授からのひとこと
 これまでのパラフィン系蓄熱カプセルの原料や製造工程を見直し、産学共同でバイオベース材料のみでホルマリンも用いず従来と同等性能の蓄熱カプセル調製を実現しました。本手法ではさらにサイズを揃えて製造できることから、より高い付加価値の提供も期待できます。
 

小野努教授

小野努教授



◆論文情報
 論 文 名:Microfluidic Production of Monodisperse Biopolymer Microcapsules for Latent Heat Storage
 掲 載 紙:ACS Materials Au
 著   者:Takaichi Watanabe, Yuko Sakai, Naomi Sugimori, Toshinori Ikeda, Masayuki Monzen, and Tsutomu Ono
 D   O   I:10.1021/acsmaterialsau.1c00068
 U   R   L:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsmaterialsau.1c00068


◆詳しいプレスリリースについて
 バイオベース高分子を殻材とする蓄熱マイクロカプセルの高速生産
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220217-4.pdf


◆研究資金
 本研究は、経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業 JPJ005698「大幅なCO2低減を実現する世界初バイオマス由来の蓄熱材開発」の支援を受けて実施しました。


◆参 考
・岡山大学工学部
 https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科
 https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科 応用化学専攻 界面プロセス工学研究室
 http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/
・中国精油株式会社
 https://www.chusei-oil.com/


◆参考情報
・【岡山大学】自己多層乳化を用いたマトリョーシカ微粒子の調製 〜油と水を混ぜてすぐ固めるだけ〜
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000430.000072793.html
・【岡山大学】学術研究院自然科学学域の小野努教授が「ディープテックグランプリ2021」で三井化学賞を受賞
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000072793.html

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 自然科学学域(工) 教授 小野努
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
 TEL:086-251-8083
 FAX:086-251-8083
 http://achem.okayama-u.ac.jp/interface/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年2月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

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【岡山大学】「コロナ禍における全人的医療 ~保健・介護・看護・医療 それぞれの経験の共有~」〔3/5(土)オンライン〕

2022-02-24 10:22:48 | イベント開催案内

2022(令和4)年 2月 23日
国立大学法人岡山大学
http://www.okayama-u.ac.jp/
 



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)では、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科くらしき総合診療医学教育講座と瀬戸内(まるがめ)総合診療医学講座、岡山大学病院総合内科・総合診療科主催のもと、医療従事者および医療系の学生を対象とした、「コロナ禍における全人的医療 ~保健・介護・看護・医療 それぞれの経験の共有~」を2022年3月5日(土)10:00~12:00にオンラインにて開催します。

 ご興味ご関心のある医療従事者および医療系の学生のみなさまのご参加を心よりお待ちしております。


<開催日時>
 2022年 3月 5日(土)10:00~12:00

<開催形式>
 オンライン(Zoom)

<概 要>
 ソーシャルディスタンスを確保するため、コロナは人と人の繋がりを切り離しているのでしょうか。コロナ禍でも、より良い医療や看護・介護・福祉を行っている人は、それぞれで団結しています。
 この会では、コロナ禍で互いに行った医療・看護・介護・福祉の経験や工夫を共有することで、同じ思いで働いていることが分かります。距離や施設を超えた同じチームの一員として繋がりましょう!

<プログラム>
 1.開催挨拶 大塚文男 先生(岡山大学病院 総合内科・総合診療科 教授)
 2.座長 萩谷英大 先生(岡山大学 瀬戸内(まるがめ)総合診療医学講座 准教授)
      藤田浩二 先生(津山中央病院 総合内科・感染症内科)
   ①自宅療養者の支援 原田有希子 先生(岡山市保健所 感染対策課 保健師)
   ②ホテル療養者の支援 武田利恵 先生(岡山県看護協会 常務理事)
   ③介護施設での経験 難波淳人 先生(特別養護老人ホーム浮洲園 施設長)
 3.総合討論
 -休 憩ー
 4.セルフコンパッションワーク 三好智子 先生(岡山大学 くらしき総合診療医学教育講座 准教授)
 5.座長 岩谷美貴子 先生(岡山大学病院 看護部長)
      山田晴士 先生(岡山市立市民病院 臨床検査科)
   ④一般病棟での看護 松岡陽子 先生(岡山市立市民病院 管理看護副師長)
   ⑤一般病棟での看護 久山めぐみ 先生(岡山大学病院 看護師)
   ⑥集中治療での支援 竹本真由美 先生(津山中央病院 看護師)
 6.総合討論
 7.閉会挨拶

<対象者>
 医療従事者および医療系の学生

<お申込み方法>
 下記の参加お申込みフォームより登録をお願い申し上げます。
 お申込みの締切は2月28日(月)までにとなります。
 https://forms.gle/pBqgexdLHmB6F5jr7

<ポスター>
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/common/photo/free/files/202201131758530921365.jpg



◆参 考
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院 総合内科・総合診療科
 https://okayama-u-sougounaika.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 くらしき総合診療医学教育講座
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 瀬戸内(まるがめ)総合診療医学講座
 https://okayama-u-sougounaika.jp/about/about02/#about05
・津山中央病院
 http://www.tch.or.jp/
・岡山市保健所
 https://www.city.okayama.jp/shisei/category/4-10-2-0-0-0-0-0-0-0.html
・公益社団法人岡山県看護協会
 http://www.nurse.okayama.okayama.jp/
・特別養護老人ホーム浮洲園
 http://ukisuen.com/
・岡山市立市民病院
 https://okayama-gmc.or.jp/shimin/
 

岡山大学病院(岡山市北区)

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◆本件お問い合わせ先
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学 医局
 〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス
  E-mail:sougounaika◎adm.okayama-u.ac.jp
      ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://okayama-u-sougounaika.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
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 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年2月期共創活動パートナー募集中:
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国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

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【岡山大学】歯がすり減るのは寝ている時の歯ぎしりだけが原因ではない!? 起きている時にも原因が!

2022-02-24 10:20:37 | 医療系

2022(令和4)年 2月 22日
国立大学法人岡山大学
http://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • 咬耗(歯のすり減り)は睡眠中の歯ぎしりだけでなく日中に無意識に行っているかみしめが関係している可能性があることが分かりました。
  • 本研究結果によって算出された数値によって、咬耗の重症化リスクを予測することができる可能性があります。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の岡山大学病院歯科(補綴歯科部門)の北川佳祐医員(大学院生)、兒玉直紀講師、岡山大学学術研究院医歯薬学域(歯)咬合・有床義歯補綴学分野の皆木省吾教授らの研究グループは、咬耗(歯のすり減り)とかみしめに関する研究を行いました

 過度なかみしめは、虫歯や歯周病と同様に歯を失う原因の一つです。睡眠中の歯ぎしりによって咬耗が生じることは一般的に広く知られており、マウスピースを使用すれば進行を抑制できます。しかし、咬耗の進行には日中のかみしめも大きく関係している可能性があることが、われわれの研究で明らかになりました。
 

携帯型小型装置

携帯型小型装置


 研究グループは、普段通りの生活を送りながらかみしめている時間を計測できる機器を開発し、これまでの研究で、日中のかみしめと歯周病の進行や咬み合わせの崩壊との関連を明らかにしており、さらにこのたび咬耗とも深く関連していることが分かりました。

 日中のかみしめは無意識のうちに行っていることが多く、それを減らすことが歯を守ることに繋がると考えられます。

 本研究結果を用いて、将来的に咬耗により歯の見た目が悪くなったり、食事をしにくくなったりするリスクを抱えている人々の重症化を予防していくことが期待されます。

 この研究成果は、補綴歯科分野で世界的に有名な英文誌である「Journal of Prosthodontic Research」に2021年12月24日に掲載されました。


◆北川佳祐医員からのひとこと
 睡眠中の歯ぎしりが世間ではよく知られている中で、日中の無意識のかみしめの存在は未だにあまり知られていません。
 コロナ禍でストレスが増えるとかみしめが増える可能性も懸念されるので、より多くの人に日中のかみしめのリスクを認識してもらえたら良いなと思います。
 

北川佳祐医員

北川佳祐医員



◆論文情報
 論 文 名: Effect of masseter muscle activity during wakefulness and sleep on tooth wear
 邦 題 名:「覚醒時および睡眠時における咬筋筋活動が歯の咬耗に及ぼす影響」
 掲 載 紙: Journal of Prosthodontic Research
 著   者: Keisuke Kitagawa, Naoki Kodama, Yousuke Manda, Keitaro Mori, Hiroshi Furutera, Shogo Minagi
 D  O  I : https://doi.org/10.2186/jpr.JPR_D_21_00171
 U  R  L : https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpr/advpub/0/advpub_JPR_D_21_00171/_article/-char/ja/


◆詳しいプレスリリースについて
 歯がすり減るのは寝ている時の歯ぎしりだけが原因ではない!? 起きている時にも原因が!
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20220217-2.pdf


◆参 考
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院 補綴歯科部門
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index153.html
・岡山大学 歯学部
 http://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/index.html
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 https://www.mdps.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯学系) 咬合・有床義歯補綴学分野
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~2hotetsu/

 

岡山大学歯学部(岡山市北区)

岡山大学歯学部(岡山市北区)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯) 咬合・有床義歯補綴学分野 教授 皆木省吾
 〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス 歯学部棟
 TEL:086-235-6687
 FAX:086-235-6689
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~2hotetsu/

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年2月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

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