uparupapapa 日記

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大規模国際会議場って必要?

2015-10-30 07:08:48 | 日記
私は今また北海道に一時帰郷している。

都合上地元の新聞に目を通すので、どうしても地元の話題が多くなる。


今日の北海道新聞に

『札幌市が大規模国際会議場』~「芸術文化の館」閉館後~

  市長表明21年度にも開業

 


 札幌市の秋元克宏市長は29日、

就任半年を前に北海道新聞のインタビューに答え、

2018年に閉館し、その後解体される「さっぽろ芸術文化の館」

(旧北海道厚生年金会館)の跡地に、

大規模国際会議場を整備する考えを明らかにした。

国際会議のほか学術会議、展示会、企業の報奨旅行などを誘致し、

経済振興につなげる狙い。



市によると、17年度に新施設の基本計画を固め、

21年度にも開業予定。

3千人程度を収容できるホール、商談会や商品展示に使うスペースなどを整備し、

建設費は200億円以上となる見込み。

敷地面積は1万1600平方メートル。



市は、新施設の整備により、周辺施設と合わせて現在より2千人多い

一万人規模の会議などの誘致が可能になる。


-北海道新聞-



呆れた。


またまた開いた口が塞がらないような愚行が

巨費を投じて行われようとしている。


国際会議場は氏の公約だそうだが、

巨額の赤字を抱えた財政をどう思っているのか?


札幌市にはすでに郊外に『国際コンベンションセンターがある。

2003年に開業し、2500人収容の大ホールや

その当時先端の設備だった

全室ネット接続可能なLAN設備を備えるなど、

先進的な建物だだった。


しかしその稼働率はどうだったのだろう?


その後札幌で大規模な国際会議があったと何度聞いたか?

殆ど開店休業状態だったのではないだろうか。


80年代北海道が主導し、国際北方圏会議を開催すべく

奔走していた記憶が蘇った。

札幌市も賛同し、機運を盛り上げようとしていたが、

結果、まったく何の成果も上げられず

完全な失敗に終わっている。


多分その時の反省にたって、

コンベンションセンターの建設が始まったのだろう。

でもただ箱物を造っただけでは会議の招致はできない。


行政手腕の欠如、政治的無能さが

非情な結果を招いてきたことへの自己分析が足りなすぎる。


多分少しも考えていないだろう。


なんの反省もないから、再び愚行に走るのだと断じたい。



日本各地に目を向けると立派な会議場がたくさんある。

何も札幌コンベンションセンターだけではない。

私が知るだけで全国各地に15件。

国内最大規模のパシフィコ横浜3万5千人、

名古屋国際会議場一万人、大阪国際会議場8千人など

収容人数を見ただけでも立派な施設は数多い。


何も今、札幌が新たな施設を建設し、

多大な財政負担を強いられる必要などないのだ。



2026年に再び札幌にオリンピックを招致する運動を始めたのは良いが、

その前の無駄遣いはいただけない。


そんな無意味な箱ものに頼らず、

高度な行政手腕を身に着け、

オリンピック招致の成功を呼び込んでもらいたいものだ。


どうしても新会議場を造りたいというのなら、

まず既存のコンベンションセンターの稼働率を上げ

実績を積んでからにしてほしい。


72年の札幌オリンピックを頂点として

その後の札幌の地盤沈下は甚だしいものがある。

確かに人口は当時より100万人も増えたが、

今では昔のような輝きはなく、

ただの一地方都市として、

全国に向けての文化の発信も、発展がもたらす活気もない。

人口が増えたにも関わらず、寂れた印象が強いのである。



そんな状況を打破する手段は、箱ものではなく、

活気を呼び込む文化的イベントの開催や人材育成、

観光産業の強化やベンチャー企業の誘致など、

他にやることがたくさんあるはず。


そちらに予算200億円を投じたら、

全く別の展開を期待できると思うのだがどうか?


もしどうしても箱ものというのなら、

観光客用にホテルの稼働率を上げるとともに

空き家利用に札幌市として積極的に関与すべきだ。


また観光スポットの脆弱さ。

北海道の観光人気に押され、札幌の人気も思いのほか高いが、

それは札幌の独力ではない。



全国的に知られる札幌のシンボル『時計台』も

同時に残念スポットとして全国的に知られている事実を

いったいどう思っているのか?

案内ボランティアの献身的な努力によって支えられてはいるが、

現状のままで良いはずはない。



観光バスの駐車場問題など、行政の無策が

観光などの市政全般の足を引っ張り

地盤沈下を招いている事を猛省してほしい。


市長も職員も、つまらないプライドに胡坐をかかず、

創意工夫で現状打破を目指すべきだと思う。


攻めの姿勢が見える行政を心から望む。



もう札幌市民ではないオヤジが二句。


まっすぐで 広い道が 懐かしい

思い出も 観光スポット なるのかな




お粗末。































































































































































































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