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犬猫ネタがないので、主に見た映画と食べたものを記録するだけのブログ

まいすのこと②

2013-12-29 10:45:35 | まいす(猫)のこと

11月23日(土)
朝が来るまで、まいすは一度もトイレに行かなかった。
暗~い気持ちで病院へ。
触診したところ、尿は昨日より少し溜まっているようで、無尿(全く作られていない)
ではないとのことであった。


待合室で撮った写真。
生きている姿を見られるのはこれが最後かもと思った。
そのわりに、のん気な顔しているまいす。
たぶん近くにいた誰もが、重篤な病状だとは思わなかっただろう。

まいすを預けて力なく家に帰る。
まいすのいない間に部屋をきれいにしておこうと、コタツの布団や敷物を洗濯し、
コタツを片づけて掃除を始めた。

始めていくらも経たないうちに、病院から電話。
「点滴前にレントゲンを撮ったら、石らしきものが写っていた。
 話をしたいので、今すぐ来られますか?」
もちろん掃除も洗濯も放り出して、すぐに病院に戻った。

右側の腎臓に結石があり、それが尿管に出て詰まっているらしい。
おそらくまいすの腎臓は、もともと左側の機能が落ちており、今まで右側が頑張って働いてきたが、
そちらに石ができて詰まったために、突然悪化したと思われるとの見解だった。

石を取らなければ回復は見込めない。
しかし石のある場所が腎臓に近く、非常に難しいところだという。
主治医は自分が手術をするよりも、経験豊富な病院に回した方がいいと思うと言った。
私たちが同意するなら、川崎市の「動物高度医療センター」に連絡を入れてみる。
この病院は予約制なので、緊急枠が取れればの話だが。
そして先生は最後にひとこと「ただし、高いです」と言った。

全く迷いはなく、即座に「お願いします」と答えた。
高齢で、こんな数値で手術に耐えられるのかという疑問はある。
しかしこのまま手術しなければ、なすすべもなく確実に死ぬのだ。
QOLとか余命を楽しく幸せにとか、そんなことを天秤にかける余地はなかった。

幸いにも12時に予約が取れ、これから30分で行けますか?のこと。
これまた幸運なことに、川崎の病院はそれほど遠くない。
まいすを受け取り、紹介状やレントゲン写真をもらって、一目散に高度医療センターに
向かった。

朝の血液検査の結果
BUN >140(これ以上測定不能) 
CRE  16.1
IP    12.4

病院では問診の後、再度血液検査やレントゲン、エコーなどひととおり行ったので、
かなり長い時間待つことになった。
隣りにあるローソンで昼食を買い、ラウンジで食べたり雑誌を読んだりしながら
ひたすら待つ。
こんなことをしている間に死んでしまうのではと不安になったが、
今はもうすべて任せる以外にないのだった。

夕方近くなって、やっと診察室に呼ばれた。
若くて可愛い女の先生だったが、説明はとても丁寧で信頼できるものだった。
それによると、右側の腎結石のほか、左の尿管にも小さい石が見られる。
また砂粒症といって、膀胱に細かい砂状のものがたくさんあるとのことだった。
そしてひとついいことがあった。検査中に少しだけど、おしっこが出たという。
つまり左の腎臓も、腎不全ながらもたぶん機能しているのだ。

午後の血液検査の結果
BUN 171.4(この病院では140以上も測定できる) 
CRE  18.03
IP    11.9
こんな数値見たことない。頭がクラクラした。

手術は右側の石を取り除くのがまず第一であるが、その後どうするかの問題がある。
石を取っても、もしも右側の腎臓がダメになっていれば、今後は左だけに頑張ってもらうしかない。
左にある小さい石は取れるのか。
また、今後左の尿管に石が詰まらないように、ステントを入れるという案もある。
しかしこれには感染症や違和感というデメリットがあり、さらにこのステントにだって、
石が詰まるという可能性もある。
さらに腎瘻チューブを入れて尿を外に出すということも検討されるが、
実際にはすべて開けてみてからの判断になるとのことだった。

私としては、極力負担の少ない方法をとってほしい。
ステントは、術後のリスクを考えるとなるべくやりたくないと意見を述べた。

手術は明日の12時から。
最後にまいすに面会して、頑張るんだよ、明日来るからねと言って帰った。

家に帰った時はもう日が暮れていた。
洗濯機の中には洗濯が終わって入ったままの洗濯物、部屋は掃除をしかけて
散らかったままの状態だった・・・

長い長い一日だった。
数値はどんどん上がって、大丈夫なのだろうか、明日までもつのか?
という心配はあるものの、朝の絶望的な状態から、ひとすじの希望の光が見えてきた。
コメント (4)
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