専業主婦の過ごし方   by アンスリウム

ミニチュアプードル”J”ことジルとスタンダードプードル べーちゃんを育てています。

大切な黄金のイチョウの木。

2010年11月14日 | 専業主婦
うちの次男は早産で700グラムで産んだ超未熟児でした。


帝王切開で産まれたのが9月の5日。
私が先に退院して、
次男は我が家から80キロ離れたNICUの病院でそのまま入院中。



次男の退院予定は出産してから大体3ヶ月後と言われ、
私は自分が出来る限り次男のそばにいてあげたいと思い、
週に3回往復160キロの道のりを通いました。



はじめて自分で運転して病院に行った時は、
9月と言えどもクーラーをかけるほど暑く、
長く退屈な道のりを運転していました。



そして
季節は少しづつ秋から冬へと移り、
深い緑色の山もところどころ変化していました。





丁度今頃の季節に
いつもの道を走っていると、
ある神社の大きなイチョウの木の
葉っぱの色が変わってきている事に気づいて、


毎回その大きなイチョウの葉の色が変わるのをみる事が
楽しみになってきました。




その道を通るごとに
イチョウの葉っぱは緑から黄緑、
そして黄緑から黄色変化し、
天気の良い日には黄金に輝いていました。



   なんて綺麗なの!



私はその時に
超未熟児で産まれてきた次男の事でものすごく落ち込んでいましたが、


イチョウの木が私を励ましてくれている気がして、
すごく前向きな気持ちになり、
その大きなイチョウをみるのがすごく楽しみでした。



病院に行く往路はそのイチョウの木を見ながら
次男をNICUで抱っこする事を楽しみにし、


そして復路はそのイチョウをみて、
当時小学校1年生だった長男が学校から帰って一人で家にいるのを不憫に思い、
急いで家に向かって車を走らせていました。



その黄金のイチョウの大木は
やがて、少しづつ葉が散っていき、
私はそれがすごく寂しく思いました。




そしイチョウの葉っぱが完全になくなった頃に
やっと次男がNICUから退院することになったのです。



次男がNICUを卒業する日。
その日は12月の5日か、6日か7日だったか・・



小雪のチラつく日に
次男は無事に退院しました。



それから
毎年この時期になると、
もう一度
この黄金のイチョウの木をみたいと思うんですが、
早すぎたり遅すぎたりして
見る事ができません。


信仰心が全くない私ですが、
いつかこのイチョウの木のある神社に寄って
感謝のお参りをしたいと思っています。




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