捨てられた者たちが集まり魔女に庇護される階段島で、ネットがつながらなくなり物資の搬入が滞りはじめた。
クリスマスが近づいてき、七不思議が噂されるなか、佐々岡は泣いていた少女のためにヴァイオリンの弦を探しはじめるのだが……
村上春樹風の優しく繊細な文体で一冊突き抜けた『いなくなれ、群青』の続編。
前作は本のどこを開いても傷つきやすい心を描いた繊細な言葉があらわれて「これは優しさの金太郎飴や!」という感じだったが、前作でやりすぎたせいか全体的に優しい言葉のネタ切れ感が漂っていて、わりと普通の文章になっていた。
それでもまあ柔らかく読みやすい文章であることには変わりなく、やり過ぎ感がなくなったためストーリーを追うにはむしろ適度になった気もするのだが、だがストーリー自体はわりと面白くもつまらなくもない感じなので、金太郎飴がなくなって読みやすいだけの没個性な話になってしまった感が強い。
シリーズとしてのストーリーというか設定明かしも終盤になって唐突に明かされるだけで、主人公が突っ込んで話を聞かないためはぐらかされた感じが強く、三部作?らしいのだがこの巻はぶっちゃけ読まないでもいい巻ですよね?という感覚が否めない。
いや、つまらなかったわけじゃないしところどころいい文章もあったけど、やっぱり前作のようなやりすぎ感を求めていたからさ……。
クリスマスが近づいてき、七不思議が噂されるなか、佐々岡は泣いていた少女のためにヴァイオリンの弦を探しはじめるのだが……
村上春樹風の優しく繊細な文体で一冊突き抜けた『いなくなれ、群青』の続編。
前作は本のどこを開いても傷つきやすい心を描いた繊細な言葉があらわれて「これは優しさの金太郎飴や!」という感じだったが、前作でやりすぎたせいか全体的に優しい言葉のネタ切れ感が漂っていて、わりと普通の文章になっていた。
それでもまあ柔らかく読みやすい文章であることには変わりなく、やり過ぎ感がなくなったためストーリーを追うにはむしろ適度になった気もするのだが、だがストーリー自体はわりと面白くもつまらなくもない感じなので、金太郎飴がなくなって読みやすいだけの没個性な話になってしまった感が強い。
シリーズとしてのストーリーというか設定明かしも終盤になって唐突に明かされるだけで、主人公が突っ込んで話を聞かないためはぐらかされた感じが強く、三部作?らしいのだがこの巻はぶっちゃけ読まないでもいい巻ですよね?という感覚が否めない。
いや、つまらなかったわけじゃないしところどころいい文章もあったけど、やっぱり前作のようなやりすぎ感を求めていたからさ……。
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