スカールマン

たぶん、グインファンの間じゃ常識的なことにいまさら気づいたんですけど、

黒太子スカールって、外見などは「アラビアのロレンス」に出てきたアリからのいただきで、
名前は009の敵キャラからのいただきじゃないですか。
ほら、あの腐女子垂涎の「ジョー、君はどこに落ちたい？」のとき、
直前まで戦っていた敵のボス。あれがスカールって名前じゃないですか。

元祖腐女子である栗本先生は009に萌え萌えだってのは知ってたけど
（「いとしのリリー」なんて、ヒロイン？の名前が島村ジョーだしな）
なんでこんな敵キャラの名前を取ったんだろう？美形じゃないのに。
美形どころか、骸骨マスクだしな。なんて思ってたんですが。

で、今週、いやもう先週か、のマガジンに
読みきりで「仮面ライダーをつくった男たち」とか載ってたんです。村枝賢一の描いた。
村枝賢一はけっこう好きな作風の少年漫画家なのに、
モチーフがサッカーだったりインディアンだったり仮面ライダーだったりで、
どうにも読む気がしないんですけど、それはどうでもいいとして、
その話に仮面ライダーの詩作段階で、没ったデザインがあるってんですよ。
スカルマンっていう、骸骨デザインの。
結局スポンサーの意向でダメだったらしいんだけど、
石ノ森先生はいたくお気に入りだったようで、
このデザインを009に流用しているんだよね。
それが前述の敵、スカールで。
つまり、あの名前、スカルをもじってスカールだったんだな。
当たり前すぎて気づかなかったよ。

あ、つまり、あれか。
グインの黒太子さんがスカールなのは、
放射能にやられてガリガリの骸骨男になるからスカールだったのか。
そうかそうか、今までまったく気づかなかったよ。
単に009萌えだけでつけたんじゃなかったんだね。

と、いうことに気づいた。ただそれだけの話。
オチなどない。13年目にして気づいたから嬉しかっただけだ。