車輪の国、悠久の少年少女

エロゲー。車輪の国のファンディスク。
各ヒロイン編の後日談と法月の過去編、隠しで南雲えり編があり、おまけのショートシナリオつき。

さち編。
本編ＥＤで賞を受賞したさちだったが、その時の絵が描かれた経緯と、本編ＥＤのさらに後日を描いたシナリオ。
とにかく冗長で、本編ＥＤの蛇足でしかない。
灯花編
本編ＥＤ後、料理人を目指す灯花だったが、いまいち自信がもてない。そこで賢一はクラス対抗料理大会を企画する……というのと、さらに後日談。
ぬるいし冗長。やたらエロシーンはあった。
あまりにも平和なんだが、結局この国はこの制度でまったくもってうまくいってるんだな。じゃあ反乱する必要ないじゃん。

夏咲編
父、樋口三郎の残した宝の地図を見つけ、童心に返って宝探しをする二人。
あまりにもぬるく、ただやたらとちゅっちゅちゅっちゅしているだけのシナリオ。
どうでもいいけど、樋口家ってぼろぼろだかなくなっただかしたのを、磯野が建直したんじゃなかったの？　なんで書斎は昔のままなの？

璃々子編。
都会へ出る前の最後の休暇、やたらと絡んでくるおねえちゃんに振り回される日々。
気まぐれなお姉ちゃんに振り回されながら、やたらとちゅっちゅちゅっちゅするだけの話。

総じて、ちゅっちゅちゅっちゅするだけのシナリオばかりだった。エロシーン多いし。
まあ、ファンディスクだから、こんなもんなのくぁ？
すっかり毒の抜けきった主人公がくそつまらない普通のエロゲー主人公になっていてげんなり。

阿久津将臣編。
要するに、このディスクの本編。法月がいかにしてあのようになったか、という話。
ロリキャラなのにドＳの特別高等人、法月アリィと阿久津・樋口の丁々発止の化かしあいは面白く、ヒロインと阿久津の不器用な距離感もなかなか切なくできていた。
法月のＳっぷりをも上回るアリィのドＳっぷりも素晴らしいし、ラストも恥ずかしい感じだがうまく決まっていた。このシナリオだけなら本編以上の傑作。

南雲えり
本編冒頭であえなくお亡くなりになったえりが、いかにして試験に遅刻したを描いた作品。
長さが中途半端で、特にどうとも思うことなく終わってしまった。
さっちんになろうとしてなれなかったキャラ。

おまけ
おまけ以外のなにものでもない。

阿久津将臣シナリオは本編に入れとけよ。としか言いようがない作品だった。
ファンディスクとしてはかなり微妙な作品じゃね？
細かいところを考えていないからか、書けば書くほど粗が見えてくる世界観は残念。

６５点。