憂国の花束

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皇女制度を考える前に、公務とは何かを考える。2祭祀

2020-11-26 20:58:17 | 公務
宮内庁ホームページに「宮中のご公務など」として挙げられている最後の項目
宮中祭祀
宮中で行われる祭祀には、国家的性格から国事行為として行われる儀式に関わる祭祀と皇室の私事として行われる祭祀の二つがあります。
国事行為としての儀式は多くありません。
一生に一度の儀式もあるし、年ごとに行われる儀式も新年祝賀の儀以外は、新嘗祭でさえも、「宗教的で有り皇室の私事ではないか」と毎年のように問題提起される。
年に20程ある祭祀は、その宗教性から皇室の私事とされています。
皇室の私事として行われる祭祀も担い手が少なくなるのを懸念される「公務」なのでしょうか。
天皇が在位しておられるのであれば、「国家公務員特別職皇女」の手をかりるまでもなく、勅使代参者をつかわせば済むことです。
明治天皇、大正天皇は祭祀を代参者で済ますことが多かったようです。

宮中の御公務などは「国家公務員特別職皇女」の手助けがなくても、やって行けそうではありませんでしょうか。

皇居の外の公務も見る必要があります。

案ずるべきは「皇統の断絶」であり、「公務の担い手不足」ではないと思います。


皇女制度を考える前に、公務とは何かを考える。1宮中の御公務など

2020-11-25 18:03:03 | 公務
政府は、これまでも「皇族数減少に伴う皇室活動の担い手確保策」として、
女系天皇案、女性宮家案、旧宮家復活案を検討してきたが、そのどれもが国民の賛同を得られない状況を見て、今回皇女制度の検討に入った。

政府の言うことは、どこか辻褄が合わない。
皇族減少の憂いとは、皇統断絶への憂いであるべきなのに、
国民に向けては、「このままでは公務の担い手が無くなるから」と説明する。
皇統への理解がないか、敢えて触れない。かのどちらかでしょう。

皇女が担う皇族の公務とはどのようなものでしょうか。

宮内庁ホームページ
宮中のご公務など
  • 新年祝賀・一般参賀
  • 天皇誕生日祝賀・一般参賀
  • 親任式
  • 認証官任命式
  • 勲章親授式
  • 信任状捧呈式
  • ご会見・ご引見など
  • 拝謁・お茶・ご会釈など
  • 午餐・晩餐
  • 園遊会
  • 宮中祭祀
これらは、基本天皇おひとりでも出来ることばかりです。

新年祝賀・一般参賀、天皇誕生日・一般参賀
皇后はじめ皇族は居並ぶだけです。
「居並ぶ人数が少ないのは見栄えが良くない。」という理由だけで居並び人数を増やす必要があるのでしょうか。
見栄えは設えの工夫でいくらでもカバーできます。

親任式
国事行為として天皇がお一人で当たられています。

認証官任命式
国事行為として天皇がお一人で当たられています。

勲章親授式
国事行為として天皇がお一人で当たられています。

信任状捧呈式
国事行為として天皇がお一人で当たられています。

国事行為には「国家公務員特別職皇女」が関われることはありません。

「公務の担い手」になるというのなら、以下でしょう。
ご会見・ご引見など
ご会見は天皇皇后だけが当たり、ご引見は天皇皇后だけでなく他の皇族方も当たられている。
もてなす賓客の格によって、会見と引見を使い分けているのでしょう。

「国家公務員特別職皇女」に格が低い御客の接待をさせようとでも考えているのか。
勲章と同じで、宮中宮殿に招かれて接待を受けることを「名誉」としている者は多くいるし、好奇心から普通の者が入れないところへ入ってみたい、とか、入ったことを他人に自慢したい者も多いから、政府関係者ほか諸々に「ご引見」は使える札でしょうね。
皇族が少ないのなら、ご会見、ご引見を少なくすればよいのです。
が、出来ないよね。関係者の様々な利益と事情が絡み合っている。

拝謁・お茶・ご会釈など
ご会見やご引見より気が張らないこちらには「国家公務員特別職皇女」はさらに使い勝手が良い。
数が多くて担い手が足りない、というのなら数を減らせば良いだけだが、減らせないでしょうね。関係者の様々な利益と事情が絡み合っている。

午餐・晩餐、園遊会
天皇陛下お一人でもできます。
皇族の人数が少ないと見栄えが悪い。
客が多くて、天皇皇后だけでは声かけが処理できない。
から「国家公務員特別職皇女」が必要というのなら、
「国家公務員特別職皇女」って、宴席に花を添えたり、御客の話相手をしたり、つまりは態の良いコンパニオンですか!?
皇族がいないと宴席が華やかでない、というのなら、皇族がいなくても華やかにする演出はいくらでもある。
御客が多すぎて充分なもてなしができないというのなら、御客の数を減らせば良いでしょう。
でも、御客は減らせないのでしょうね。
関係者の利益と事情が絡み合っているから。

宮中祭祀
これが一番重要です。

続く。


皇女と公務

2020-11-25 08:55:34 | 公務
一夜明けて、「公務員特別職皇女」については、Fの部屋、Rのブログ、P草、K日記、こぞって反対という立場を書いている。心強い。
しかし反対の立場は同じであるが、問題とするところの内容は微妙に違う。
Fの部屋。皇女という言葉の意味。公務の担い手は現在不足していない。
Rのブログ。皇室を破壊するための反日の陰謀。
P草。皇女制度で支える公務とは。
K日記。皇女という言葉の意味。皇女制度で支える公務とは。

そもそも皇族の行う公務とは何なのか、に言及しているのは、P草とK日記。
ともに担い手が無いのなら、公務の数を減らすか、公務をやめてしまえば良いう。全く同感である。
皇族女性がいわゆる「公務」をされる折りの麗しい身のこなしを常に絶賛してきたホッパー女史は、公務の数も内容も問題とはせず、皇女制度の前に現在サボっている皇后、愛子内親王にもっと働いて貰え、という主張。
Rのブログ主は陰謀論で考えるのが好きなようだ。

P草の同文の中で、P草が旧宮家復活に反対の立場になったことを知った。
心強いではないか。
今回の政府の「皇女制度」案の報道では、女系天皇と旧宮家復籍は取りあえず見送られたようだ。喜ばしいが、油断はできないと思う。

ホッパー女史とK日記が問題としている皇女という言葉の解釈だが、「皇女は身位ではなく単なる役職名」だと言われたらどう言うのか。
役職名だから変更も可能。「いいですよ。皇女という役職名が気に入らないのなら○○はいかが?」
役職名ですから、採決されれば例えばコトバンクなどに
皇女とは
①天皇の娘
②令和○年 ○○令に定める国家公務員特別職の役職名

と、項目が増えるだけで終わりです。

問題は役職名ではなく、そのような「特別職」を創設するということではないでしょうか。
何のための特別職創設なのか。

来た!国家公務員特別職皇女

2020-11-24 08:59:38 | 公務
眞子内親王と圭氏の救済策になるかもしれない法令が準備検討中という。

【共同通信社】
政府が皇族数減少に伴う皇室活動の担い手確保策として、女性皇族が結婚した後に「皇女」の尊称を贈り、公務への協力を委嘱する新制度の創設を検討していることが分かった。皇籍を離れた後も活動に関わってもらい、皇室の負担軽減を目指す。結婚後も皇族の身分を保持する「女性宮家」の創設は、女系天皇の容認につながる可能性があるとして見送る方向だ。政府関係者が23日、明らかにした。  皇女制度は、女性宮家や女性・女系天皇の是非を問う議論には直接結び付かないため、男系による皇位継承を主張する保守派の賛同を受けられるとの判断が背景にある。  皇女は特別職の国家公務員。 

そもそも皇族女性に分担して担っていただかなければならないほど多いという公務と、その意義とは何でしょう?

それはともかくとして、この法令で恩恵を被るのは、眞子内親王だけでは無い。
おいしい総裁職をいくつか携えて降嫁された三笠宮家の女性達は、「元皇族」というシャドウな名乗りで活動してきたこれまで以上に皇女という公職を得ることで、活動の場が広がる。
「お出まし」の依頼もさらに増えることでしょう。
表には出さなくてもよいポケットマネーからの「お車代」を得る機会は増えるし、税金から少なくない給与も支払われることになるでしょう。
眞子内親王もたとえ一時金がなくても別の形で堂々を報酬を得る道がひらかれますね。

ネットでは以前から「一時金辞退しろ」とか「圭氏と結婚すれば、経済的に行き詰まる。」と騒ぐ者が多いが、そんな意見は的外れで、周囲は必ずお二人が暮らしに困らないような方策を周囲は考えている筈だと思っていた。
周囲は着々と眞子内親王の御心が変れば良しとしつつ、もし変らなかった場合を考えて、皇室の体面が立つ方向で準備を進めている筈だと推測してきた。
一時金辞退も、皇室出禁も、国民向けのエクスキューズ策なのだろう。

ネットでは圭氏を「定職が無い」だの、「自分で事態を収束しようとしない。」などと、批判するコメントも多いが、いずれ結婚して皇女の夫として、そこそこ見栄えのよい社会的地位も援助も与えられることが解っているのなら、自分で何かしようとは思わないでしょう。
私は、不敬ながら当初秋篠宮殿下も周囲も「生活力が無く、自分で何もしようとしない男。でも、学歴は華やか。」は皇女の婿に相応しいと、考えていたのではないか思っている。
庶民階級でも昔から「なーんにも言わない、ここぞと言う時にもなーんにも言わない男」でないと、婿養子は務まらないと言われている。
殿下も上皇后も当初は「何かというと口を出してくる男親も親戚もいないのはかえって都合が良いかもしれない。社会的地位やカネはこちらで面倒みてやれば良い。」
くらいに考えていたのではないか。
苦労したらしい親子二人を丸抱えで面倒みれば、この先良いようにあしらえるくらいに思っていたら母子の正体が思った以上に酷いもので、国民が此処まで反対するとは想定外、だったのでないかな。

ホッパー女史はGoToキャンペーンの見直しに激しく反対している。
女史は常に自民党政府の政策なら、どんなことでも無条件に正しいとしておられるようだ。
女史のヘッダ・ホッパーたる所以である。
確かにコロナの感染者数が増えている原因をGoToキャンペーンだけに帰することはできないが、原因のひとつ、いや、百歩譲っても可能性があることは確かでしょう。
原因と考えられることを一つ一つ潰して行く。これ対応策の王道と思われるが。
ホッパー女史はGoToを止めれば日本の経済が立ちゆかなくなる。と力説するが、日本の経済全体のうち、観光業が占める割合はどれだけなのか。
観光業は日本経済の主役なのか、とてもそうとは思われないが。

天皇は存在。象徴天皇はタイトル。

2020-11-23 08:46:14 | 天皇
私見です。個人的見解です。
天皇は「その存在」の呼び名である。
日本国憲法は「その存在」に「象徴天皇」というタイトル与えて「地位」とした。

憲法第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。 

最初に「その存在」への思いが無ければ、「地位」すなわち置かれた椅子にこそ意味があり、誰がそこに座るか、というだけの話になってしまう。
男女同権だから愛子内親王を天皇に、とか、秋篠宮ではダメだとか、言っている人々は、皆、椅子を見て、その椅子に誰が座るのかという話をしている人々である。

タイトルも椅子も「その存在」に与えられたものであり、「その存在」はタイトルや椅子とは無関係に存在している貴い存在なのだという漠然とした人々の思いが天皇を今日まで時代を越えて存続させて来たのだろうと、私は思う。

しかし、今、その「貴い存在」は殆どの国民から忘れられている。
もしかしたら雅子皇后はもちろん、天皇御自身も「貴い存在」へのご理解は無い、のかもしれない。
他の皇族方も疑わしい。
三笠宮彬子女王殿下はご理解されているのかも、とも思うが、その理解がどのようなものかは不明である。