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ディープインパクトで思い出した、はじめての競馬

2005-12-21 22:30:37 | 競馬予想・競馬雑談

 今週末はいよいよ有馬記念だ。注目はなんと言っても史上6頭目の三冠馬ディープインパクトだろう。そのディープインパクトが3冠を成し遂げた菊花賞、会社の上司が子供たち(小学生、3人)に100円のディープインパクトの単勝馬券を握らせ、家族そろってテレビの前に座って観戦したという。社会現象にもなっているディープインパクト、記念に子供たちにも見せたかったのだろう。ほのぼのしたエピソードだ。
 実は、自分にも似たような思い出が一度だけある。1983年5月29日、後に史上3頭目の三冠馬となるミスターシービーが出走した日本ダービーだ。

 当時の競馬界も、スターホースのミスターシービーの出現により大いに盛り上がっていた(・・・はずだ)。父親が「好きな番号を言え」とか、「好きな色は何だ?」とか、自分ら子供たちに聞いてきた。なんと答えたかは覚えていないが、それをミスターシービーとの組み合わせで買ってきたようだ。
 ミスターシービーという馬は、一番後ろから行って直線だけで全部抜くという。そんなことが果たして出来るのか、興味が沸いた。父が馬券を買ってきた後、一家そろってでテレビ中継を見ることになったのだ。わくわくしながら見たこの競馬が、自分にとって初めて見る競馬だった。

 この時のダービーは20頭立て。今よりも頭数が多い。競馬を知らない小学生にとって、どれがミスターシービーなのかがさっぱり分からない。すると父親は「黄色い帽子の馬だ、黄色は1頭しかいないから、見ればわかる」と言った。当時は単枠指定があり、ミスターシービーが単枠で5枠に指定され、1頭だけの枠だった。

 ファンファーレが鳴り、ゲートが開き、レースが始まった。一斉にスタートする20頭。必死に「黄色い帽子の馬」を探した。しかしごちゃごちゃしてよく分からない。「あっ、これだよ!」とか「今のその外側にいるだろ」とか家族は言ってるが、自分にはなかなか見つけられない。
 結果は、ミスターシービーが1着でゴールするのだが、自分は結局その瞬間も後方馬群の中に必死に「黄色い帽子の馬」を探していたのだった。


 ・・・・・・・自分は「黄色い帽子の馬」と言われ、馬がかぶっている「覆面」で黄色っぽいものとか、「ブリンカー」のような馬具で、黄色いものを顔に付けている馬をずっと探してたのだった。ほとんどの馬は帽子(=覆面)なんかしていないし、していても黄色ではなかった。
 後で分かるのだが、親が言いたかったのは、馬ではなく騎手のかぶる帽子の色のことだった _| ̄|○


お、親父よ・・・・・、それを言うなら「黄色い帽子の馬」じゃなくて、

「黄色い帽子をかぶった騎手が乗る馬!」
だろ!!!


 だから、今でもミスターシービーのゴールシーンは自分の記憶に残っていない。
果たして、上司の子供たちは、大人になってもディープインパクトの走りを覚えているのだろうか?