2000年12月23日、ラジオたんぱ杯GⅢ。
人気は単勝1.4倍の支持を集めたクロフネ(翌年マイルカップ・JCD優勝)だったが、勝ったのは2番人気アグネスタキオン(4戦4勝、翌年の皐月賞馬)、2着には3番人気ジャングルポケット(翌年ダービー・JC優勝)が入り、クロフネは3着に敗れた。歴史に残るハイレベルのGⅢだった。
アグネスタキオン、クロフネ共に競走生活は短くその翌年まで。種牡馬入りし、早速初年度からG1での産駒対決が実現した。その産駒が3強のうち2強を占めるからすごい。
アグネスタキオン産駒、ショウナンタキオンの前走新潟2歳Sは立派。重馬場で上がり33.9。いくらメンバーがいまいちとはいえ、5馬身の圧勝は凄い。2歳でこの完成度の高さは父譲りか。休み明けではあるが、大きく崩れることは考えにくい。
クロフネ産駒、フサイチリシャールの前走もやはり立派。4コーナーを馬ナリで上がっていく姿、そしてトビの大きい綺麗なストライドは父そっくり。タイムも優秀。
3強のもう1頭、ジャリスコライトの父もJRA初年度産駒。父はJC3着、ファミリーも日本で活躍しており日本のファンにもなじみの深い馬だ。いちょうSのラップを見るだけで、そのスケールの大きさが伝わってくる。
以上、人気3頭であっさり決まる可能性は高い。しかし、あえてこの三角形を崩し、穴を狙っていくなら、このレースのもつ意味にヒントがあるのかもしれない。
クロフネ、タキオンなんかをが出走したラジオたんぱ杯がその馬の将来性を占うレースなら、朝日杯は2歳暮れの時点でのスピードと完成度の高さが問われるレース。あえて1頭外すならフサイチリシャール。父クロフネから伝わるイメーシを考えるならば本格化はまだ先、そして父同様ベストは府中の可能性も。将来性は◎も、現時点では馬券から外してみた。
代わりに抜擢してみたいのが◎スーパーホーネット。人気の3頭に比べ将来性とスケールでは見劣る。ただ、現時点でのマイルまでの切れ味勝負なら引けを取らないのでは?デイリー杯も負けたのも単に位置取りの差。父ロドリゴデトリアーノは地味ながら大舞台に強い。産駒エリモエクセル、グレイスナムラ、ミヤギロドリゴ、マイネルコンドル、これらは全て5番人気以下で重賞を買っている。父ロドリゴデトリアーノ、そしてこちらも地味ながら名手、内田博に一発を期待した。開業1年目で初のG1挑戦の矢作厩舎、この勢いに乗ってみた。
単勝 ⑤スーパーホーネット1,000円
馬単 ⑤→②ショウナンタキオン、⑦ジャリスコライト 各1,000円
馬連 ⑤-②ショウナンタキオン、⑦ジャリスコライト 各1,000円 合計5,000円