西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

スラッガー妻

2009年05月14日 02時18分00秒 | Weblog
 甲子園でのプロ野球初観戦以来、妻の野球熱は、止まるところを知らない。

 一昨日、買い物に行ったついでに、バッティングセンターに寄りたいと言いだした。先日本屋で立ち読みした、タイガースの選手何人かのバッティング解説本を、実際に試してみたいと言うのである。

 結婚前にも二度、二人でバッティングセンターに行ったことがあったが、自打球が怖かったらしく、その時はまったく興味を示さなかった妻……。

 妻は以前、町内会のソフトボール大会への出場機会はあった。成り行きでキャッチャーにはなったものの、その練習が過ぎて足を痛め、結局試合にも出られず仕舞い。
 キャッチボールすらまともにやったことはなく、バッティングに至っては、今回が生まれて初めて。

 これまで野球の類にはまったく興味がなかったようなのだが、それもこれも皆、先日の甲子園観戦が、妻の気持ちを変えるきっかけとなったようだ。
 
 まず先に買い物へ……。
 途中、私がトイレに行っている間にも、妻はまたも本屋で予習。その日たまたま見た本には、関本のバッティング解説が載っていたらしく、それをイメージしたまま、バッティングセンターへ行くと言う。

 「私は文系だから、本で読んで、イメージトレーニングしてから打つんです!」

 そしていよいよバッティングセンターへ……。

 メダルを二人で4枚購入。最初は80km/hに挑戦。
 初球から何球目かまでは、さすがに空振りだったが、徐々にバットを掠り始め、その内打球が前へ飛ぶようになってくる。
 バッティングフォームも、初心者とは思えないぐらい、なかなか様になっている。

 ゲージを変えて、今度は60km/h。
 大半がバットに当たり、打球も段々と強い当たりが出始めた。

 メダルを追加購入し、続いて60km/hでまた40球。
 空振りは少なくなり、かなり鋭い打球が多くなる。そして遂に……。

 カキーーン!!
 「よっしゃぁ~~!!」

 快音と妻の雄叫びが、バッティングセンター全体に響き渡った!


 その時、妻は、関本になった!


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