西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

北海道夏から秋へ~たこ焼き編~

2006年09月10日 15時07分00秒 | Weblog
9月3日(日) 夜

ジンギスカンをたらふく食べた直後、私は言った。
「やっぱり本場の味は全然違いますね」
するとI君の奥さん…。
「でも大阪だとお好み焼きとか美味しいんでしょ?」
なるほどそうかもしれないなと思っていたら、奥さん立て続けに…。
「お好み焼き、焼ける?」ときたので…。
「う~ん、お好み焼きよりたこ焼きの方が得意ですけど…」と答えると…。
「え?たこ焼き焼けるの?じゃあ焼いて焼いて!!」とおっしゃる。

聞けば家にあるホットプレートにたこ焼き用の鉄板が付いていて、一度使ってみたのだそうだが、上手く丸い形に焼けなかったのだそうだ。
また娘さんのお友達の家で行われたたこ焼きパーティの際でも、結局丸い形に焼けず、最後はスプーンで掬って食べたという(悲しい)。
だから娘さんとその友達も、丸く焼きあがるたこ焼きを「見たい見たい!」と懇願する。

それならばということで、急遽私がたこ焼きの実演をご披露することになった。

余談ながら材料の買出しにスーパーに寄ってタコを買おうと思ったのだが…、何故か生ダコと酢ダコしか売っておらず、茹でダコが店頭になかった。これも大阪では考えられないことだった。

I君宅に戻るとすぐ、奥さんが下ごしらえをしてくれて、早速たこ焼きに取り掛かる。
ただホットプレート用ということで、火力(電力)が弱くなかなか焦げ目が付き難く、上手く焼けない。一瞬面目失墜するかと不安になったが、時間はかかったものの見事に真ん丸いたこ焼きが出来上がり、皆から拍手喝采を受けた。面目躍如!
大阪にいれば出来て当然のことが、北海道でなら賞賛に値するという、典型的な地域性の相違というものを感じた。

まさか北海道に来てたこ焼きを焼く羽目になるとは思ってもいなかったが、お世話になったお返しが、思わぬ形で出来たことが嬉しく、本当に楽しいひと時となった。