浮島ヶ原自然公園 公園レポート

静岡県富士市にある自然公園です。
このブログでは、浮島ヶ原自然公園の日々の様子についてお知らせしていきます。

ガガイモが咲いていました

2011-08-28 21:39:29 | 浮島ヶ原自然公園の植物
園内でガガイモが咲いていました。



花弁の内側に毛が密集しています。
めしべがおもしろい形をしています。

例年園内で見られましたが、昨年は見られませんでした。
年によって、見られる動植物がちょっとずつ違ってきています。
継続して観察しているとわかってきますよ。

駆除も兼ねてアメリカザリガニを食べてみました

2011-08-28 20:00:01 | 自然遊び
公園内で大繁殖しているアメリカザリガニ。
あまりに密度が高く、ザリガニ釣りに来るどの家族連れも20匹ほど釣ってしまうほどです。
生態系に多大な影響を与えることが最近わかってきたので、本来動植物の採取は禁止の公園ですが、アメリカザリガニだけ駆除として釣ってもらっています。
(なので、釣ったら必ず持ち帰ってくださいね)

しかし、ただ処分するだけではもったいないので、食べてみました。
60歳以上の来園者の方々が口をそろえて「昔は食べたものだ」とおっしゃることなので。



午前中いっぱいかけて釣りました。40匹ほどでしょうか。
本当は4日ほどきれいな水で飼って泥抜きをするようですが、その場で食べられるか試すため、きれいな水道水を時々換えながら釣り、濁らなくなるまで洗ってよしとしました。

臭みを取るために、20分ほど料理酒に漬けて、塩を入れたお湯の中へ。
寄生虫がいる可能性があるので、10分ほどじっくり茹でました。



茹で上がりはこちら。
いい赤色です。フランス料理の具材になるというのも頷けますね。

この塩茹で状態と、むき身にして背わたを取ったものをラーメンの具とカレーの具にして食べてみました。
思ったよりもおいしく食べられました。
若干泥臭さが感じられることもありましたが、これは泥抜きをすれば解決しそうです。
食べて駆除、もできそうです。

ただ、むき身にすると小さい芝エビサイズになってしまいます。
食材とするには、かなりの量を捕らないといけないようです。

ギンイチモンジセセリの夏型がいました

2011-08-28 18:57:30 | 浮島ヶ原自然公園の昆虫
ギンイチモンジセセリの夏型がいました。



今まで数回確認されていますが、なかなか見かけないチョウです。
前回確認されたのは、昨年の5月。春型を確認しています。
前回確認された春型はこちら
夏型は、昨年の8月に公園利用者の方が撮影して以来です。
ブログ担当の長谷川は、初めて見ました。



キツネノマゴや、シロバナサクラタデで吸蜜している姿を確認できました。

このギンイチモンジセセリは、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)、静岡県版レッドデータブックで要注目種のチョウです。
全国でみると、山形県や愛媛県、高知県では、絶滅危惧I類、他の30の道府県でもII類や注目種レベルでレッドリストに載っています。
この2日間連続で見られましたので、それなりに個体数がいると思われます。
たくさん飛んでいるイチモンジセセリと同じぐらいに、増えてくれるといいなと思います。

ヒメハッカの周辺の草刈りをしました

2011-08-16 23:46:44 | お知らせ
開花しはじめたヒメハッカの周囲に茂っている、アゼスゲやミゾソバを刈り取りました。



これで花が見やすくなって、ヒメハッカの成長が促進されればと思います。



刈り取りをしてみたところ、昨年より株数が増えているようです。
草刈りをしているだけで、ハッカのいい香りが漂ってくるほどでした。
公園の南側入口周辺に群生しています。

ただ、まわりに負けないようにひょろひょろに長く伸びてしまっていました。
来年は、もう少し早めに刈ってあげなければ…。
こうして作業していると、湿地の植物は、人間による関わりや、かく乱によって維持されてきたのかなと感じます。

ヒメハッカが咲き始めています

2011-08-14 23:04:57 | 浮島ヶ原自然公園の植物
公園南側入口周辺のヒメハッカが花をつけ始めました。



薄紫色の花が茎の先端に咲いています。
小さな花ですが、なかなかかわいくてきれいな花ですよね。

今の時期は、顔を近づけるだけでもハッカ特有のメントールの香りがします。
もっとかぎたい場合は、そっと葉を触って、その指をかいでみてください。
清涼感のある香りが楽しめます。

ただ、ヒメハッカは環境省レッドリストで準絶滅危惧、静岡県版レッドデータブックで絶滅危惧II類の植物です。葉を採ってしまうことのないようにお願いします。