タデ科イヌタデ属の花 ３種類を見比べてみると

公園内では、タデ科の花がいろいろ咲きます。
主に夏から秋にかけて咲きますが、早々と咲いてしまっている株もあります。
そこで、今見られるタデ科イヌタデ属の花を集めてみました。



まずは、ママコノシリヌグイ。
ピンク色の花が咲きます。茎や葉脈に棘があり、継母が憎い継子の尻をこの棘だらけの葉で拭いたのではないかという想像で名付けられてしまったという、なんともかわいそうな花でもあります。



棘だったら、こちらも負けません。
触るとこちらのほうが痛いイシミカワ。三角形の葉が特徴です。
花は地味で、緑色のままです。意識して見ないと気付きません。



秋に公園を埋めるミゾソバ。
もっとピンクっぽくなりますが、この花は白さのほうが強いですね。

どれも似た形の花を咲かせます。
どれも花びらではなく、萼（がく）が色づいて開くのが特徴です。
どこが同じでどこが違うのか、実物を見比べてみるとおもしろいですよ。

サワトラノオの花は、そろそろ終わりです

浮島ヶ原自然公園の象徴である絶滅危惧IB類の花、サワトラノオ。
早く咲いた株は、花がほとんど散って実ができています。



この実が熟して種がたくさんできれば、また来年は数が増えていくのでしょうね。



開花が遅かった公園南側の国道１号線に面したエリアでは、まだ花が残っています。
あと１週間ほどは花を観察することができそうです。

ホタル観察会を行いました

今日はホタル観察会を行いました。
とはいっても、公園にはホタルがいませんので、公園に集合してからホタル生息地へ移動するという観察会です。



まずは、富士ほたる愛好会の原さん（富士市環境アドバイザー）から、ゲンジボタルの成長についてプレゼンで説明してもらいました。



皆さん、熱心に聞いています。
様々な質問も出て、関心の高さがうかがえました。
一通りホタルの勉強をして、いよいよ生息地へ移動。

原田の鎧ヶ渕親水公園と江尾の円照寺の２ヶ所に分かれて観察に出かけました。

鎧ヶ渕親水公園では、５匹ほどのホタルが舞う姿を観察できました。



気温が低いためか、ホタルが出てきていません。円照寺では４匹確認でした。
あと１週間ほど経てば、もっと飛ぶのではないかと思います。

公園でも、富士のヘイケボタルを放そうかという計画があります。
なかなかホタルは定着しませんが、見ることのできる場所が増えるといいなと思います。

（また、公園の観察会ではないですが、７月２日（土）の午後から夜にかけて富士宮市の天子の森で自然＆ホタル観察会が計画されています。詳細は、またこのブログでもお知らせします。）

白いユウゲショウが咲いています

道ばたなどで、ピンクの花を咲かせているユウゲショウ。
「夕化粧」と書きますが、朝から昼までの間も咲いています。



普通は、このように赤い花が咲きます。
公園でも、大半が赤いこのタイプ。

でも、中には白い花のタイプもあります。



白だと、また違った印象を受けますね。
駐車場の南西に大きな株があります。
ぜひ見比べてみてください。

自然観察会が続いた１日でした

自然観察会が２つ行われました。

午前中は、地元の元吉原地区の観察会＆野草を食べる会。
まずは、園内の植物観察をしました。

子どもたちが見つけてきたのがこれ。



２つが、くっついてしまったセイヨウタンポポ。
時々こんなタンポポが見られます。

ヨシの葉で笛を作ったり、ヒメハッカの葉の香りを嗅いでみたりしながら１時間半ほど歩きました。
お昼には、近くの沼川の土手で野草の天ぷらが用意されました。
そこへ向かう道中でも、セリについたキアゲハの幼虫を見つけたり、ヌマガエルを観察したりしました。



いい天気でしたが、ちょっと風が強くて食べるのが大変でした。



こんな野草の天ぷらが用意されました。
強風の中、よくこれだけ揚げてくれたものですね。

午後は、市内の先生方の観察会。
市内を１日かけて廻り、教材になりそうな場所を巡るというツアーです。



さすが研修として来ているので、どの方も真剣に話を聞いて、熱心にメモをとっていました。
この経験が、子どもたちに返せるといいですね。

午前中の観察会が120名ほど、午後の観察会が３０名ほどでした。
今日はいい天気でサワトラノオも見頃だったので、来園者の多い１日でした。