朗読教室ブログ「海のまち朗読館」

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「朗読を学んだ先にある未来」

2019-06-21 20:28:57 | 海のまち朗読館

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講師のライブ朗読

こんにちは、海野尾順子です。

ここのところのブログで、標準アクセントとか、洗練とか、2級合格、コンテストなどについて書いていましたら、

ある方から、こんなメールをいただきました。

その方は、朗読をしたことはなく、聞いたこともないとのことですが、

「聞く人に伝わる話し方」に興味があって、「海のまち朗読館」のことを知り、

ブログやサイトなどを読んでくださっているそうです。

メールにはこんなことが書いてありました。

****

私は朗読をしようと思ったことはないのですが、「海のまち朗読館」の書かれていることを読んでいるうちに、

「朗読を学ばないと損をしているのでは?」

と思うようになりました。

これまで私は、「朗読って自己満足のためにするのかな?」なんて思っていたんです。

わざわざ声に出して自分の好きな本を読んで人に聴かせるなんて、私にはできないなって考えていました。

だけど、声に出して読む過程で、物語の時代背景や、登場人物の過去や未来、

折りなす人間模様や感情の変化を観察して、

その全部を一人で表現するために深く息をして声を出す。

目で読むのとは比べ物にならないくらい、膨大な時間をかけて、

物語を理解する、奥深さ。

これは、人生を、もう一度磨く時間なのではないかなんて、思うようになったんです。

毎日の暮らしの中で、人生がぼんやり曇っているように思えるとき、

本を開いて声に出すことで、いつでも瞬間をぴかっと光らせることができる。

物語の中の人間関係を一人で全員分声に出すことは、全員の気持ちがわかることにつながりますよね。

自分の生活の人間関係では、いつも「相手の気持ちがわからない」とか、

「自分の気持ちを分かってもらえない」ことが問題を引き起こします。

でも、朗読すると、どんなシーンも俯瞰して理解できるんですよね。

黙読では、さっと雰囲気をつかんで先を読んでしまうけれど、

朗読は言葉に出す、自分の声で言葉を発するから、いい加減には通り過ぎることができないわけですよね。

朗読していると、関係性の上での想像力が高まるんだと思うんです。

そうしたら、現実にいる、自分以外の人のことも想像できるようになりますよね。

言葉の奥のコミュニケーションが取れるようになったら、

周りの人との関係はきっと、ずっと良くなるんじゃないでしょうか。

「海のまち朗読館」のHPやブログを読んできて、思いました。

滑舌とか、アクセントとか、一つ一つ学ぶことで、声が磨かれ、言葉が磨かれ、想像力が磨かれるんですよね。

声と言葉を磨く「海のまち朗読館」の教室レッスンは、人生をもう一度みがく時間なんだと思います。

生き方そのものが変わるような気がします。

私は今は、家族の介護を家でしているので、習い事に出ることができません。

でも、こちらのブログやHPの文章で、上質な時間を味わっているような気持になって、ほっとすることがあります。

見ているだけなので滑舌などは良くなりませんが、

時々、誰もいないときにこっそりブログを声に出してみることがあります。

それだけで何かすっきりするのが不思議ですね。

文字と、声と、心は、特別な関係なのでしょうか。

家族が帰ってきたときに、新鮮な気持ちで迎えることができたりして、

人間関係も豊かにしてくれるんだなあと思うんです。

いつか、「海のまち朗読館」の朗読教室に通ってみたいです。

遠いから無理かな?

***

メールはもう少し続きますが、ここまでご紹介させていただきました。

こんな風に書いていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。

朗読を学ぶことが、朗読以上に、人間関係をよくすることになるなら、こんなに素晴らしいことはありません。

私自身はここまで考えたことがなかったので、そういっていただいて、ちょっと照れてしまいますが、

これからは、レッスン中もそんな意識で臨んでみたいですね。

そうしたら本当に、朗読が、今の朗読以上のものになるかもしれません。

 

いかがでしたか、皆様も何か感じることがありましたら、ぜひメールをお送りくださいね。

私たちは、朗読を通して、周りの人とのコミュニケーションをより豊かなものに変えていくことができる。

今日は、そんな意識を与えてくれたメールをご紹介しました。

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講師のライブ朗読

 


洗練の標準語アクセントを使いこなす人

2019-06-08 22:39:53 | 洗練されたアクセント・イントネーション

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こんにちは、海野尾順子です。

先日、アクセントのことを書いたら、ご質問をたくさんいただいたので、今日は少しお答えしたいと思います。

タイトルの「洗練の標準語アクセントを使いこなす人」。

ロングドレスの似合う姿勢の良い美人、っていう感じがしますね(笑)

洗練を入れたわけは、標準語アクセントで話す人=洗練された感じがする!

とおっしゃる方が多いからです。

そしてみなさん、

「私はアクセントがちゃんとできてないと思うんです」とおっしゃいます。

私が聞く限りでは、みなさん、文章の99%は標準アクセントで読めているんですよね。

残りの1%だけが、違っている。

するとそこが、すごく目立ちます。

他がちゃんとできていても、たった1%、いえ、たった1単語、アクセントが違っているだけで、

なにか全体が「なまって」いるように聞こえてしまうものなんですね。

たとえば、全部が、標準語アクセントではない、ある地域のアクセントで話されていると、

それは「標準語ではない」ことば、と認識されるから、文化がたつわけです。

大阪の芸人さんの漫才を聞いて「なまってる」なんて思う人はいないですよね。

それは「大阪弁」として立ってるから(厳密には大阪弁でもいろいろ分かれていますが)、

そもそも標準語と比べる意識すらわかないんですよね。

だけど、標準語だと思って聞いてるとき、たった一つでも違うアクセントの言葉を聞くと、

即違和感を感じ、

「綺麗な声で素敵な話し方だけど、アクセントが残念な人」という印象をもたれてしまいます。

出身地によってアクセントの傾向が違うから一概には言えませんが、

「ほとんど標準、ちょっと違う単語がある」

というエリアの方は、自分のテリトリーから出ると、

「なまっている人」というカテゴリに入ってしまうかもしれません。

ところで東京出身でも、やっぱり99%は標準アクセントだけど、1%は違っている、

という方がほとんどです。

ご両親の出身地の影響を受けるからなんですが、

ご両親ともに都内、自分も都内、という方でも、

おじいちゃまおばあちゃままでさかのぼると、その4人の方々も全員都内出身です、

という方は非常に少ないので、

やっぱり生粋の江戸弁をしゃべる方は大変貴重な存在ということになるのですね。

 

だから、「洗練の標準語アクセントを使いこなす人」は、まずお見掛けしないのです。

そこで、都心に住んでいる方でも

「私って、ちょっと訛りがあるのが悩みなんです」とおっしゃることになるのですね。

 

私は神奈川県で育ちましたが、父は東京、母は新潟なので、

アクセントはちょっと新潟入っています。

でも新潟のアクセントは、共通語に移行しやすいので、どうしても直らない単語がほとんどありません。

意識すればOKですから、アクセントで苦労したことはあまりないんです。

母も、兄弟たちと電話で話すときはオール新潟弁ですが、終わればすぐ標準アクセントになってますね(笑)。

聞いていると二か国語?と思うくらい違うのですが。

一方で同じ日本でも直しにくいエリアもありますから、その場合は、話し方で直そうとするより、

書かれたものを読むことで、自分のアタマのユーザ辞書にどんどん登録していくと良いです。

 

朗読では標準アクセントが求められることはないので安心されてくださいね。

コンテストなどでどうしても標準アクセントを身につけたい方や、

声優さんや、講師業などの方は、新聞の見出しを1面から、ゆっくりと標準アクセントで音読すると良いでしょう。

朝一でそれをしておくと、

その日一日、テレビのニュースなどで何回も耳にする機会がありますから、

自分のアクセントと、アナウンサーのアクセントが、同じかどうか確かめることができます。

もし違っていたら、練習して、夜のニュースまでにアナウンサーと同じように発声できるように頑張る!

と目標を立てると、ニュースもアップデートできて、

「洗練の標準語アクセントを使いこなして最新の単語をサラッといえる旬な人」になれますね(^◇^)

ぜひ、やってみて下さいね。

毎日皆様から、たくさんのご質問をメールしていただいて、感謝しています。

また、ブログでお答えしますね!

メールはこちらまでどうぞ。

 


朗読検定2級の「傾向と対策」

2019-06-03 22:42:35 | 朗読検定

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【この記事でわかること】

1、朗読検定2級の内容

2、練習のポイント

・・・・・・・・・・・・

今日は、2級受験講座の初日でした。

「海のまち朗読館」では、受検日の100日ほど前から、12のカリキュラムに沿って合格読みを学びます。

ずいぶん早くから始めるんだなと思いますよね。

これには理由があるんです(^_-)-☆

課題が発表される前に、作文と初見読み過去問をこなしておき、

課題が出た後は、A&B合わせて集中的に読みこなしていく。

これは、1回目はダメだったけど、2回目の挑戦で絶対合格を目指しています!

という何人かの方からのご相談にお応えして決めたことなんです。

ほとんどの方は、申し込んでから受検対策を始めるので、

どうしても課題読みを優先して練習してしまい、

作文や過去問対策はぎりぎりになってやっと取り掛かるようになってしまう。

すると結局焦るばかりで、

せっかく仕上げた課題読みも試験当日に実力を出し切れずに、

不合格の通知が来てしまった・・・。

あ~、そんなこと、私にもあったな~、と思い出します・・・。

夏休みの宿題をはじめのうちに準備だけして、「仕上げはあとでやろう」と思っているうち、8月30日になってしまった!

慌てて片付けたのはいいものの、クオリティは全体にダダ下がり(´Д⊂ヽ

 

そこで、カリキュラムを作る際、

課題読みの練習を始める前にできることは、時間のある時、先に済ませておくことにしたのです。

そして課題が出た後は、読みに集中!

これが功を奏したのは言うまでもありません。

前述の、2回目の挑戦に「海のまち朗読館」から臨まれた方は、

12回の講座で確実に成長され、無事に合格証を手にされました。

 今はご自身で朗読サークルを主宰されています(^_-)-☆

「最初から講座を受けて受検すれば最短で合格できたんですね」と、しみじみおっしゃっていたのが印象的でした。

1、朗読検定2級の内容

2級は準2級と同じ課題を、「検定員の前で」1回だけ読む、という対面朗読です。

11点減点だと不合格になってしまうので、減点は10点までに収めるように読まなくてはなりません。

情景描写とか、セリフの情感とかは、その時々で変わるので確実に点数を見込むことができませんから、

アクセントや無声化鼻濁音で得点を失わないよう、

パーフェクトに仕上げなくては合格が難しくなります。

これについては、自信を持つために、一度専門家にチェックをしてもらうと安心ですね。

ところで初見読みには、アクセント無声化鼻濁音のチェックが入りません。

ちょっと安心されましたか。

いや、ちょっとじゃなくてすごくホッとしたかもしれませんね(^◇^)

難しいのが、初見読みのプロミネンス!

自力受検される方は、録音して、聴いてみて、を何度も繰り返して、

本当に下線部が強調されているかをしっかり確かめましょうね。

読んでいるときはちゃんと強調させているつもりなのですが、

聴いてみるとさっぱりわからない、なんていうことはよくあるものです。

課題読みは、準2級でコツをつかんでいらっしゃると思いますので、

それがいつでも再現できるよう、やはり何度も練習しておくとよいでしょう。

 

2、練習のポイント

ABを同時に練習するのはなかなか大変です。

まず普通に声出しするほかに、抜粋以外の全文を読書する。

長い物語だと時間が必要ですからね。

時代考証も重要です。

続いてとにかく口が普通に動くように、何回も何回も音読。

2か月で8回のレッスンで、量質転化をはかります。

「量質転化」とは学習法の一種で、

習得したいことの学習を一定期間に大量に行った場合に、

ある段階に達するとそれが質的な変化を起こす、というものなんですね。

聴いたことのある方も多いと思います。

朗読でも同じこと。

信頼できるトレーナーがついて一緒に伴走してくれる環境なら、

一気に仕上げたほうが、圧倒的に質が高まります。

自分の読みは正しい方向に進んでいるのか、

独りよがりな読み方になっていないか。

常に講師に客観的に判断してもらえるので安心して頑張れるというわけですね。

ちなみにAとBは別の日程で受けてもかまわないので、

仮に自力受検される場合は、

同時受検よりもひとつづつ仕上げたほうが確実かもしれません。

一人ですべてを完成させるのには時間が3倍ほどかかるのではないかと思われるからです。

(読む、聴く、チェックするを一人で実行するため)

中途半端ではまず合格できないのが2級対面受検ですから、一度に無理せず、

確実に合格ラインまで仕上げる時間を確保するよう計画すると良いでしょう。

これは、2級に限ったことではないのですが、

読んで録音したものを、何度も聞くのが一番です。

自分が思った通りに読めているか、チェックしながら聞いてみましょう。

自分の声を聴くのは気がめいるものですが('◇')ゞ

50回くらい聞いていると、それにも慣れてきますからね、

慣れるまで聞いて、

それから、やっと自分で自分の読みを矯正できる段階に入るんですね。

ほとんどの方は、これをしていないのが残念です('_')

お教室でも、どんどん上達される方は、

いつもレッスンを録音して、それを繰り返しお家で聴いていらっしゃるんです。

簡単なことなので、ぜひ皆さんも試してみて下さい(^^♪

客観的な耳を持てるようになると、

自分で間違いを直すようにもなれていますよ。

とにかく何度も読む、聴く、を繰り返すと良いでしょう。

 

それにしても、アクセントは、なかなか完璧に使いこなせる人はいないものです。

でも検定ではしっかりチェックされていますから、

皆様も頑張って正確な共通語アクセントを使ってみましょう。

もしアクセントのことでお困りでしたら、一度「海のまち朗読館」に相談してみてくださいね。

 

 

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朗読コンテストで光るために

2019-06-02 15:37:20 | 朗読コンテスト

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【この記事でわかること】

1、コンテストの朗読

2、朗読時のビジュアル

……………………………

今年ももう6月、一年の折り返し地点ですね。

夏のコンテストシーズンを前に、皆様の朗読熱も盛り上がってきていること思います。

先日、NPO日本朗読文化協会の「第9回朗読コンクール」のお知らせが届きました。

今年2回目のコンクールを開かれるのだなと、びっくりしましたが、

ここのところの朗読ブームを考えると、それもわかります。

できるだけ多くの方に、機会を持ってもらうことで、

練習の励みにしてもらいたい、朗読をずっと続けて楽しんでもらいたい、

という気持ちは、朗読に携わる人に共通しているのだなと思いました。

 

先日、青空文庫朗読コンテストの東京会場予選があり、

早くも11月本選の出場者が選ばれましたね。

私は昨年の東京予選にエントリーしまして、本選への切符を早い時期にいただくことができ、

とてもうれしかったのを覚えています。

その時の経験をもとに、ご希望の方にはコンテストに向けたレッスンをさせていただいているのですが、

今日は、朗読のコンテスト、コンクールについて、

少しお話してみたいと思います。

 

*録音予選、立ちで読む会場予選、本番のステージ読みの違い

コンテストに本気で取り組んでいる方は、全国どこにでも足を運んでいらっしゃいます。

そのための練習に、一定期間に自分のすべてを朗読に捧げて、時間も費用も惜しまないまっすぐな姿勢には、

本当に感動します。

去年は本選で優勝したのに、今年は予選を通らなかった・・、ということもあるのが朗読コンテスト。

いったい何がよくなかったのか、自分ではわからない!

どうしてでしょう、次のコンテストではどうしたらいのでしょう?というご相談をいただくこともあります。

コンテストは、上手な人が入賞するというわけではなく、

その時集まった応募者の中で、審査審の心をつかんだ人が入賞するので、

今回ダメだった理由を考えるよりも、次の課題文を自分なりに表現することを考えると良いですと、

お話しさせていただいています。

そこで気持ちを切り替えられて、別のコンテストで本選出場を果たされた方がいらっしゃると、

私もその純粋で潔い前向きな姿勢に、学ばされますね。

 

さてほとんどの予選は録音を送ることで始まります。

すると、審査員は送られてきた音声を、座って。「仕事として」聴くことになります。

まとまった人数の朗読を次々と聞いて採点していく作業を想像してみると、、、、

う~ん、大変そうですよね。

一つ一つを味わうことが難しそうです。

むしろ心にキュッとする瞬間を1回でも感じることで、

その読みに「惹かれてしまう」ような感じになるのかもしれません。

水面にその一滴を落とす読みができるかどうかが大事なポイントになりそうですね。

 

一方で会場予選では、読み手は立って朗読します。

審査室のドアを開けて、ご挨拶し、審査員と会話もします。

お互いに、親しみを感じられると、リラックスしてよい時間を過ごせますよね。

そこで課題を読むわけですので、

録音の時のような「静寂の中で自分の声を聴く」内側にこもる意識とは違い、

目の前の聴き手に向かって語り掛ける、

しかもそれは狭い空間で、閉じられた部屋で、

「あなただけに気持ちを打ち明けたい」という特別な親密さがあると、

聴き手も真剣に耳を傾けてくれるのではないでしょうか。

 

本番のステージ読みは、不特定多数の方に、壇上から訴えかけることになります。

これはもうパフォーマンスですね。

聴き手は何を望んでいるのか、読み手にどうしてほしいのか、

それを物語の中でどう表現すれば、うまく伝わるのか?

間違えないように読もうとか、入賞したいとか思う自分の意識がなくなって、

自分を通して物語が再現されていくように、自分を捧げるような気持になって、

会場全体が、一緒になって物語を味わうことができたら、素晴らしい時間ですね。

 

以上のように、コンテストでは、いつものように教室でお稽古するのとは違った観点が、

なかなかにたくさんあるものです。

目的に合った練習方法で、繰り返し読み、聴き、修正することを繰り返して、

自分の望む結果につなげましょうね。

 

*コンテストのためのお稽古・ビジュアル編

「海のまち朗読館」ではいつもお話していますが、

特にコンテストで読み手は、聴き手の「良いガイド役」でありたいものですね。

自分の見せ方も大事です。

美術館や観光地のガイドさんが、

いつもうつむいて恥ずかしそうにしていたら、

「具合でも悪いのかな?」と心配で話しかけることも遠慮してしまいますよね。

朗読も同じです。

元気玉を聴き手にポンポン手渡す気持ちで、

しっかり両足で立って読みたいものです。

人から見た自分の姿、 第一印象=ファーストインプレッションが

聴き手の気持ちをキャッチしたら、

「とりあえず最後まで聞いてあげようかな」

と思ってもらえます。

これは一人で録音するときも同じです。

できれば立って録音すると、座って読むとき以上に、

腹式呼吸が自然にできて、しっかり地声を出すことができるものです。

 

会場予選の場合は、 自分の姿を録画して、

他人の目から見た自分の姿を 何度も点検するようにしましょう。

チェックするポイントは 次の5つです。

1 表情  明るく生き生きとしてみえるとよいです

2 声のトーン  はっきり聞こえるように

3 頭を動かすことで拍子を取らないようにしましょう

4 姿勢  猫背になったり左右に曲がっていないか確かめます

5 ファッション  肌の露出が少ない、明るい無地系の服

5番めのファッションですが、

私は朗読会に出演する方にはモノトーンを推奨していますけれども、

コンテスト本選では、

白またはパステルトーン、あるいは原色の無地系がおススメです。

強いステージライトに映える色がいいですね。

肌は精神状態を主張しますので、できるだけ隠すファッションが、結局は自分を助けてくれるものです。

一方で髪は動きのないスタイルがよいです。

結んだり、止めたりして、やはり主張を抑えましょう。

 

撮影した姿を自分で見たり、 人に見てもらうととても良いですね。

自分の姿が人にどのような印象を与えるか 意識することがないまま、

テレビで見るタレントさんの服装を参考にしてしまうのは危険です。

画面で写っていませんが、タレントさんにはスタイリストがぴったりついていて、

胸のあいている服など、左右どちらかだけ空きすぎていないか、

ロングヘアの場合は、一部だけ偏って見えないように、常に一番きれいに見えるよう、

カメラの向いていないときにさっと直しに来たり、

ペンダントがちゃんと真ん中に落ちているように、

とにかくありとあらゆるものが、「一番美しく見える位置にあるよう」常に整えているのです。

綺麗なのも当たり前で、ふつうではありえないのですよね。

 

朗読で聴き手の心をつかみ、

しかも自分の読む姿で好印象を与えるというのは、

なかなか難しいものです。

でも、こういうところを工夫して挑戦するのもまた、

非日常の楽しい経験ですから、

ぜひ今日の記事を参考にされ、

皆様もやってみて下さいね。

ちなみに写真は去年の青空文庫朗読コンテスト本選です。

この日は、赤のハイネックのワンピース、シングルの紺ブレ、黒30デニールタイツ、黒エナメルのローファー。

前から見ると紺ブレから赤のワンピがのぞきます。

ご参考まで。

 

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